解決支援者の現場日記 : 旧ブログ
環境・条件を整える
現在、私が定期的に訪問しているご家庭が二軒ほどあります。
もちろん最初の相談時には、ほとんどのご家庭が当事者の青年たちは動けない状態の中での
スタートなんですが、当協会の場合、ほとんどの青年たちが自分の意志で出てまいります。
それは、本人たちも好き好んでひきこもっていないということ。
できるものなら普通に過ごしたいと思っているから。
だから、動き出せる理由を与えてあげることで、自然動けるようになるのです。
それでも動けない場合のみ、直接自宅への訪問をかけます。
でもその数は、圧倒的に少ないのです。
その中でよく「うちの子は頑固ですみません。」と恐縮される親御さんがおられます。
「親が言っても、どうにもなりません」と。
親御さんたちは、わが子の意思を直接的に変えようとしてしまっています。そして、それが出来ない
ことで悩んでいます。「何故学校へ行ってくれない。働いてくれない」と。
言っても聞いてくれない。だから結局何もしないで長期化していっています。
他人の意思を自分の思うように変えることは、原則無理なことです。
人間の行動は、環境・条件によって、変わってくるものです。
特に人間関係における行動は、相手の姿勢・態度によって大きく変化します。
わが子をより良い方向へ促すためには、そちらへ導くための水路を作る必要があります。言わば、
条件づくりです。環境・条件を整えていくことで、しむけていくわけです。
そのためには、戦略・戦術と絶え間ない創意工夫が必要です。
「言ってもしませんから」これではあまりにも知恵が無さ過ぎる。
先ず親自身の言動と、姿勢・態度の見直しが必要です。説教で動かそうとしていないか。言行一致
しているか。
「愛情や真心こそ大切では?」という声もあります。しかし、知恵のない愛情は、目が曇り、子どもを
主体性や自立心を欠いた人間に育ててしまいます。もちろん、愛情のない知恵は、子どもから感情を
奪ってしまいます。愛情と知恵をもって、より良い状態にしていくために、環境・条件を整えていくこと
が、子どもに気づきと自覚を促し、成長させていけるのです。
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八代市厚生会館 2月04日 (要予約 0120-870-996)
相談料3千円
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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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