解決支援者の現場日記 : 旧ブログ
親子の共同作業
前回の記事で、ひきこもりが長期化してしまって、自分たち亡き後のわが子の生きていくすべ、生きる
糧を案じているその親自身が、その長期化に一役も二役もかっているという事実について、少しお話し
してみましょう。
わが子が不登校なり、ひきこもり、ニートとなってしまった場合、やはり育てた自分たちに、何か落ち度
があったのではという反省心が出てまいります。
ですが、具体的に何がどう適切でなかったかというのは、よく分からない部分ですので、「甘やかし
過ぎたのか」「厳しすぎたのか」といったぐらいでしか振り返れません。
でもどこかが誤っていたのだろうということで、自責感から自分を責めてしまうところがあるのです。
生真面目なタイプの親ほど、時には自虐的とも思えるほど自分を責め立ててしまっている場合が
あります。
しかし、ここが危険なところなのです。
自分を許さないという態度は、罪悪感を幾分和らげるという効果があります。
これは、何か周囲に迷惑をかけ、反省しなければならないような場面で、平気な顔をしていられるか
を考えてみると分かると思います。
自分を責めることで、逆に周囲に対する負い目を軽くすることができるのです。
つまり、わが子の苦悩の解決よりも、自身の感情処理を優先させてしまうということです。
これは、誰にでもありうる人心の弱さ、悲哀といったものでしょうか。
またさらに長期化の誘引となってしまうことは、自分がわが子に対して、誤った対応をしてしまったと
過度に自戒してしまうと、償い、もっと言うとあがないの行動を取り始めてしまうことです。
わが子をひきこもらせってしまったと過度に反省しすぎると、何かで償おうとします。
親としての償いで最も形として現れやすいのが、「世話をする」という行為です。
自己犠牲的なあがないを始めます。
ルームサービスよろしく毎回の食事を部屋の前にもっていったり、住居を別に借り住まわせ、そこに
食事を運ぶといったことを延々と繰り返したり、毎月10万円以上の仕送りをしてひきこもり生活を
支えるといったことです。
このように、親自身は自覚がないまま、不登校、ひきこもりを長期化させ、ニート状態を容認して
しまう結果となります。
そして、「ひきこもりのわが子を残して、死んでも死にきれぬ」とアンビバレンスな状態に陥ってしまう
のです。
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