解決支援者の現場日記 : 旧ブログ
訪問カウンセリング
不登校、ひきこもりの相談の際、本人が外出できない、また、前向きな意志がないことで、相談窓口に
連れてこられないことを問題とした話がよく聞かれます。
医療施設や行政窓口では、本人を連れてこられない場合の自宅への訪問支援は実施していないた
め、「自宅訪問はしてもらえますか?」というお問合せが私どもにもよく寄せられます。
もちろん、本人が動けないのを手をこまねいて見ていてもどうにもなりませんので、私どもは訪問もしま
すが、訪問に関して勘違いをされている親御さんが多いですので、今回は自宅訪問に関してお話しし
てみましょう。
考え違いのほとんどは、第三者がすぐに自宅へ訪問し、本人に直接会ってもらえるというものです。
私たちは「引き出し屋」ではありません(笑)。
単に部屋から引きずり出すのなら訳ありません。男性2、3人で行けば済むことです。
目的は部屋(家)から出すことではありません。外の世界(社会)へ出ていく意志を先ずもたせることで
す。
。 無理に引き出すだけなら、その後の親子の信頼関係は、さらに悪化するでしょう
父親と教師で、無理に引きずって学校に連れて行き、不登校からひきこもりに発展したケースもこれ
まであります。あたりまえのことです。
よく考えてください。
いきなりドアの向こうに知らない人間が立ち、声をかけたからといって、子どもたちが「ハイ、分かりま
した」と言うでしょうか。「突然なんだっ!」「親の代わりに説教でもされるのか?」と怯えさせるだけです。
自宅への訪問までには下準備が必要なのです。
全てのケースでそうではありませんが、通常この下準備の段階で、本人たちは自分の意志で相談所
へ親御さんに伴われ出向いてきます。(数年を経過しているようなひきこもりのケースでもです)
これまでの当協会の事例でも、ほとんどが訪問無しに子どもたちは動き出せています。
下準備の段階で、ご家族に動いてもらうからです。
不登校やひきこもりを「病気だ」「障害だ」「甘えだ」と言って、本人だけのせいにしいる家庭。つまり、
この子の問題としている家庭では、長期化、深刻化していくだけです。
わが子の問題、私の子の問題と受け止められた親御さんたちは、まさに私(自分)が率先して動きま
す。下準備で必要なことは、子どもたちの状態への理解と、現状の打開のための気づきを与える
ことです。いずれも、親の方からの寄り添い、歩み寄りです。
これらのことが十分にできていれば、訪問した際に本人にその目的が伝わりますし、もっと言うと、
訪問しなくてもすんでくるわけです。
蒔いた種(原因)が芽(結果)を出すまでに、長い時間がかかってのことという認識が無い家庭の場合、
助っ人が来て、すぐにでも外へ連れ出してくれると勘違いしているようです。
種を蒔いても(解決策を講じても)、すぐに豊作になるわけではありません。水をやり、肥料を与え、
雑草を取り除かなければなりません。そして時期到来。ようやく実りがあります。
「米」という字は、八十八の手間がかかるという意味だそうですが、子育てこそ手間隙かけたいもの
です。
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