解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

何度も同じことの繰り返し

ひきこもりという現象は、毎日同じことを繰り返していると言えます。

目が覚め、食事をとりその日を漫然と過ごす。そこに何かの変化をつけることもなく、家族もまた、

その光景があたりまえのようにその日を終える。

「いつになったら動き出すの?」

「そのうち動くよ」

「いつもそう言うじゃない。なぜ動かないの?」

「自分なんか受け入れてもらえないよ」

「またそれを言うの」

「・・・・・」

これは、変化が起こること、変化をおこすことへの怖れです。

親も子も、変化することで何か新たなものが生じてしまうことが怖いのです。

変化に対応できないという課題を親も子も抱えています。 

変化に対応できるためには、柔軟さ必要です。硬直化されたコミュニケーションの中でバランスを

保っていた親子は、柔軟な思考を欠き、たとえ状況が改善される可能性が見える変化に対しても、

それを拒もうとします。 一旦固定化されてしまえば、それが苦悩の源泉であっても、安定が崩れる

かのような錯覚に陥るのです

柔軟な思考にするためには、囚われをはずすということです。

人は認識を深め、気づきのレベルを高めることで、世界観が広がります。

自己の認識にないものは、存在自体がないのです。

人はよほどの自分育がない限り、親の世界観以上の視野をもてません。

閉塞的環境の住人となった不登校、ひきこもり、ニートの家庭は、先ず親が価値観の大転換

いった変化への挑戦をしていかなければならないのです。

 

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