解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

ひきこもり親の会の重要性③

「たらちねサポート」で学んでいくことをお話ししましょう。

 

 

私が若い頃カウンセリングを学んだ時に、教わったことは、カウンセラーとしての知識技術態度

です。

「たらちねサポート」では、主に知識態度を共に学びあいます。

 

 

知識」は、ひきこもり、不登校という現象を理解するための知識です。

適切な態度で、ひきこもるわが子に接することができるようになるためにも、一にも二にも理解です。

現象の理解がなければ、わが子への寄り添いができません。

痛みへの共感ができません。

 

 

いつになったら、働くんだ!

いい加減にしろっ!

とっとと、出て行けっ!

といった言葉は、理解が足りないからこそのものです。

 

 

青年たちの共通した親への訴えは、「親の無理解への無念さ」です。

ただただ、「分かってくれない」という嘆きです。

 

 

青年たちは、不登校やひきこもりを始めたころの親の対応の話をよく聞かせてくれます。

どんな態度で親が自分に接したかをです。

それほど、この時の親の態度は、後々まで子どもたちの記憶に刻まれます。

あらかた不適切な態度になっています。

だからこそ、話に出てきますし、この態度から新たな傷(トラウマ)を抱えてしまっているのです。

 

 

何が不安なのかを確かめることもなく、強引に学校へ連れて行ったり、たまたま体調を崩した時に

「不登校なんかするからだ」と言ってしまったり。

いずれも、本人の不安や苦痛には関心も向けず、学校へ行けていないことを責めています

こういった態度では、子どもに罪悪感を抱かせるだけで、「悪い子」といったレッテルを貼っている

ようなものです。

痛みを伴う苦悩を親に理解してもらえない気持ちを想像してみてください。

想像を絶する苦悶です。

 

 

「たらちねサポート」では、毎月一回の定例会時に行われる学習会の中で、ひきこもり、不登校現象

の徹底した理解のための学習を行います。

部屋から動けない状態から、社会参加、回復まで直接かかわってきている支援者だからこそ、知りえ

ている実際知識をお話ししています。

実際知識というのは、最初から「病気ありき」といった診断(ラベリング)や病気の説明、抽象論、一般

論、具体性を欠いた精神論などではありません。

体験的な裏づけをもった、実際に役立つ活性化された知識のことです。

 

 

また、学習会とは別に、毎月第三火曜日に行われている講習会では、主に事態を「受容」できるため

の学びを行います。

解決のためのスタートラインは、「問題の受容」です

長期化の最大要因は、この受容ができていないことです。

「わが子が学校に行けていない」

「わが子がひきこもっている」

といった事実をいつまでも受け容れられていないことです。

 

 

目の前に起こっている現実をどう受け容れていけばよいのか、さらには、解決までの長い道のりを

くじけそうになる気持ちを立て直しながら、維持していけるための、問題に向き合う姿勢・態度を学ん

でいきます。

実は最も大事なことは、この姿勢・態度なのです。

その方法が功を奏するか否かを決定するのが、この「姿勢・態度」なのです

 

 

知識・技術・態度」の中のもうひとつの「技術」の学習は、「家族援護士講座」で習得できます。

詳細は下記をご参照ください。

 

 

 

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2月2日 (要予約 0120-870-996)
熊本市総合保健福祉センター 

 

2月13日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館

 

 

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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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