解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

ひきこもり支援に見る過誤

かねて相談者からの問い合わせを伺っておりますと、何を期待されておられるのかが、そこから

うかがえるのですが、改善、解決にとって、かえって妨げとなってしまうものも少なくないようです。

 

 

最も避けたいのは、「間違った問題」に対して、正しい答えを導き出すことです。

すべきでない事を効率よくやることほど、ムダ(非効率)なことはありません

 

 

問い合わせであるのは、

仕事を斡旋してくれるのですか?

何か作業所があるのですか?

当事者が集まれる場所があるのですか?

寄宿生活ができますか?預かってもらえますか?

家まで訪ねてきてもらえますか?

治療してもらえますか?治りますか?

 

 

こういった質問をみてみますと、すぐにでも家に来てもらって、親から離れた所に預かってくれて、

仕事を世話してほしいという期待が見て取れます。

「何か作業(仕事)をあてがえば、それをきっかけに社会に入れるのではないか」といった考えも

感じられます。

 

 

こういった間違った問題認識に対して、正解を提供しようとしている関係者もあります

そう、間違った問題なのですよ

 

 

数ヶ月の合宿生活の後、職場体験を経て、社会参加させるといった事業も過去にありました。

ひきこもりの相談員の養成により、訪問支援(アウトリーチ)を実施している状況もあるようです。

 

 

ひきこもりの青年たちは、本来仕事がなかったからとひきこもったわけでもありませんし、親元から

離れたら、自立心がムクムクと湧き上がってくる状態にあるわけでもありません。

当事者同士だったらつきあえるわけでもないし、ましてや「ひきこもり」という病気に罹っているわけ

でもありません(病気・障害の症状の場合もある)。

赤の他人が家に来て、声をかけられたからとて、親に対しての不信感、裏切られ感は強まることこそ

あれ、外の世界へ踏み出す勇気が出るわけではありません。

 

 

ひきこもる青年たちは、これからのビジョン(希望)を描くことができなくなっています

社会情勢の厳しさから?

いえ、それよりも、自分自身に価値を見い出せないからです。

自分という人間を理解してくれて、受け入れてくれて、求めてくれる他者がいてくれると到底思えない

のです。

周囲の期待に応えられるだけの何ものも持たない自分が、好意的に接してもらえるとは、どうしても

思えない状態にあります。

「きっと、疎外される」と信じ込んでいます。

同じ当事者の相手にさえ、自分がひきこもっていたということを知られたくないほどです。

 

 

そういった状態の青年たちに、先の内容の支援が、適切な支援だと思われますか?

正解だと思われるものを導き出したとしても、前提(問題提起)がくつがえれば(間違っていれば)、

不正解となってしまうのです

 

 

 

 

まぐまぐメルマガはこちらです。
ひきこもりは動けないから解決できる!
http://archive.mag2.com/0000282169/index.html

 

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2011/02/post-2.php 

 

当事者の青少年向けのブログはこちらです。
アダルトチルドレンからの回復http://forum-hokushin.weblogs.jp/

  

お申し込みはいますぐこちら!
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

   

ひと育て家庭ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/course/cat66/

 

家族援護士養成講座
https://www.interbrain.co.jp/course/category/family-aid/

 

【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

 

【熊本出張相談会】

 

3月22日 (要予約 0120-870-996)
熊本市総合保健福祉センター 

 

3月21日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館

 

 ひきこもり・不登校の相談解決
 NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp


記事一覧を見る

ブログTOPへ戻る