解決支援者の現場日記 : 旧ブログ
不登校、ひきこもりが意味するもの
不登校やひきこもりという状態は、必要なあたりまえ(とうてい耐え難いといったものではない)の
ことが、できなくなってしまっている状態と言えます。
当事者としての青少年たちの心の中にあるものは、恐れであり、怒り、憎しみです。
この恐れや怒り、憎しみが、必要なあたりまえのことすらできない状態にしてしまっています。
決して自分は周囲から必要とされないであろうという絶望的な恐れから、外界と関わることを拒絶
し、孤独感をさらに強め、ありのままの自分でいさせてもらえなかったことに対して、激しい怒りを
かかえているのです。
何ものかを求め、得られぬ時、人は怒りを覚えます。それは、得られぬことでの傷みをまぎらわせ
るために、怒りのエネルギーにすり替えるのでしょう。
その得たいものが、限定された相手からのものでなければならない場合、その相手が自分にそれ
を与えてくれなかったという、もうひとつの傷を受けてしまいます。
その得たいものが、自分を無条件に求めてくれる愛情であったとするならば、相手である親に対し、
怒りから憎しみへと変質します。
自分が自分のままで生きていくことを許されぬということは、自分ではない他の人間でないと必要
とされない、愛されないという絶望感と同時に、そのままの自分は無価値であるという強烈な自己
否定感を心に刻みます。
そういった青少年たちは、自身のそれまでの生き方自体を呪っていることも少なくありません。
自分といったものを際立たせる外界(他者の存在)は、彼らにとって、恐怖以外の何ものでもありま
せん。あたりまえの世界ですら、息をすることさえままならぬ空間となるのです。
「こんな私では、なおさら受け容れ難い子どもなのでしょうね」と自虐的に怒りを表現し、閉じこもっ
ていきます。と同時に、この子らは、「私はあなたから愛されることが必要なのです。ありのままを
認めてもらいたいのです。なぜなら私はあなたの子どもでありたいから」と声無き声を発信してい
るのです。
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