解決支援者の現場日記 : 旧ブログ
わが子への引け目
わが子の今の状況に、自分たちの関わり方が大きく影響を与えてしまったという自覚、反省心が強い
親御さんほど、現状改善のために必要なことでも、子どもに強く促せないことが多く有ります。
いわゆる引け目を感じているのです。
そもそも自分たちが適切な関わり、対応ができず、今の不安を与えてしまったのに、その不安に負け
ないよう、勇気を出して前へ進みなさいといったことを強く言えないのです。
罪責感といいましょうか。
心情的には分からなくもありません。
しかしです。
今、何をすべきか、より優先させるべきかを考えてみてください。
目的は、現状の改善、問題の解決です。
反省心が強い場合、あらかた後悔にいきついてしまいます。
多くが悔やんでしまっていますので、嘆き、煩悶しています。
これでは、当然わが子に毅然とした態度で向き合うことができません。
ですから、反省に留めておくということです。
「反省」は、「こうしたら、こうなった」という原因と結果の再検討ですから、意思のはたらきです。
しかし「後悔」は、ただの感情です。
感情の処理は、とかくその場しのぎの対処法を取りやすいものです。
後悔は罪悪感を招きやすく、贖うという発想に至ります。そうすると、罪滅ぼし的に、わが子の要求を
無条件に聞き入れる(自己犠牲)といった対応を取りがちです。
そのことがかえって、現状をいたずらに長期化させ、事態を深刻化させてしまいます。
そもそも、その場その場の自己の感情の処理を優先させてしまうような関わりを、これまでわが子に
対してしていなかったを振り返ってみてください。
自分が不安になるのがいやで、子どもが様ざまなことに挑戦させることを阻んだり、夫婦間のことで
のいらだちを子どもにぶつけたり、愚痴をこぼしたり、自分の思うように子どもが動かないことでの
もどかしさを感情的にぶつけたり、その都度、現状の改善よりも気分の慰めを優先させていなかった
でしょうか。
「反省」は、過去から学び、気づきを深化(進化)させ、現状改善に大きく寄与します。
現状の改善、問題の解決のためには、主体的に責任を負っていくことを感情処理より優先させなけ
ればなりません。
その際、「責任をもつ」というように考えてください。
後悔からの罪悪感を抱いてしまうと、「責任を取らされた(罰があたった)」と感じ気分がなえてしまい
ます。
自ら責任をもつというのは、そのことにおいて解決のための主導権を握るということです。
過去の罪の償い、ましてや贖いではなく、親としての責任をもって、わが子が抱えている問題の解決、
現状の改善に主体的に取り組まなければなりません。
ですが、「これまでを振り返ると、どうすることがいいのか自分の判断に自信をもてない」という言葉
が返ってくるようです。
子どもの不登校やひきこもりによって、自尊心をなし崩しにされた親御さんの偽りのない本音です。
だからこそ、後悔ではなく反省、猛省が必要なのです。
適切な判断、意思決定、適確な対応ができるために、過去から学び、気づきを深めていくことが求め
られます。
もちろん、自分だけの考えにならぬよう、理解を深めていくために他者からも学び、同じ轍を踏まない
ようにしていかなければなりません。
わが子の親としての大任からは、一生降りることはできないのですから。
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