解決支援者の現場日記 : 旧ブログ
秋葉原通り魔事件
今日の新聞にも秋葉原の事件が大きく報道されていました。
携帯電話の掲示板に、事件に至るまでの経緯を実況中継のように書き込みしていたとのこと。
犯罪心理学などの識者が、「ゆがんだ自己顕示」と分析していました。
書き込みの中で私の目に留まったのは、
「小さいころからいい子を演じさせられていたし、騙すのには慣れてる」
「いつも悪いのは全部俺」
「隣の椅子が開いている座らなかった女の人が、2つ隣が開いたら座った。さすが、嫌われ者
の俺だ」
という部分です。
これらの書き込みから、なぜこれほど歪んだ形でここまで自己顕示しなければならなかったの
かが、見えてくるような気がします。
今朝、TVのワイドショーで流れているのが少し耳に入りました。容疑者の生い立ちに関わるもの
だったようです。
「作文も絵も親がかいたもので賞をとりました」
「親の検閲が入っていました」
「実力がある弟の方が成績を取り出してからは、親の関心は弟に移りました」
容疑者の母親は、非常に教育熱心で、子どものテストの点数を話題にするほどだった。
容疑者が短大に行ったことを近所には隠し、有名大学に進学したと嘘を言っていた。
近日には週刊誌等にも掲載されると思いますが、これが真実だとするなら、先の書き込みの内容
は、十分理解できます。
「小さいころからいい子を演じさせられていたし、騙すのには慣れてる」
きっと、成績もよく、聞き分けのいい子を親から要求、いや強制させられていたのでしょう。
その家で生き残っていくためには、それに従うしかなかったのでしょう。
「隣の椅子が開いている座らなかった女の人が、2つ隣が開いたら座った。さすが、嫌われ者
の俺だ」 こういった内容は、私は支援活動の中で出逢った青年たちからよく聞かされます。
ありのままを許されなかった子どもたちが、社会生活の中で周囲から批判されたり、否定され
る機会に遭遇すると、すべてを自分に結びつける「関係妄想」や「被害妄想」が強くなってしま
う傾向があります。
もちろん、だからといって容疑者のおこなったことが赦されるわけではありません。
若い犯罪者を生み出す背景を考えなければならないと思うのです。
犯罪という形で、他者をも巻き込み自分に制裁をくわえたい若者たちが生まれてくる、その元型
(アーキタイプ)を知るべきだと。
「犯罪者予備軍って、日本にはたくさん居る気がする」
容疑者のこの言葉に、社会はただ批判するだけでいられるのだろうか?
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