解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

ビジネスマナー講習

今日は、プロの講師を招いてビジネスマナー(接遇)講習を行いました。

私はかねてから青年たちにコミュニケーションの手立ては、言葉だけではないということを伝えていま

す。

 

 

不登校児童でもひきこもり青年でも、共通してあるのがコミュニケーションスキルへの苦手意識です。

対人交渉が思うようにできない理由に“うまくしゃべれない”“気のきいた話ができない”といったことを

あげます。

しかし、実際の場面では自分を他者へ伝える方法は、言葉ばかりではないのです。

 

 

言葉以前に大切なことは、姿勢です。

どういう姿勢で他者と関わっていくかということです。

先ず、相対する相手の人格や立場、もっと言うと存在そのものへの敬意を示す姿勢が無ければ、

どんな言葉を連ねても、好意ををもって迎えられることはないでしょう。

 

 

袖すりあうも他生の縁」ということわざがありますが、そこで出会った縁はかけがえのないもの

です。

人との出会いは、出会おうと思って出会えるものではありません。

だからこそ、相手を尊重するという姿勢が必要なのです。

これをマインドマナーというそうです。

 

 

言葉以外のコミュニケーション手段で次にあげられるのは、表情態度身だしなみです。

笑顔も無く仏頂面で対していては、好感を与えることはできません。

 

 

顔には沢山の表情筋があります。

女性講師ならではの、表情筋の鍛え方、フェイス・エステを教えて頂きました。

私は、かねて青年たちには「笑う門には福来る」で、鏡を見て笑顔を作り、最高の笑顔を筋肉に

覚えさせなさいと言っています。

うれしいことがあってから笑うのではなく、笑顔にしていると、笑える状況になっていくものです

 

 

 清潔で明るい服装をして、背筋を伸ばし、胸を張っていれば、自信ありげで爽やかなイメージを

与えることが出来ます。

天を仰げ、胸を張れ!」です。

 

 

仕事柄決して信じてもらえないのですが、私は無口な人間です(笑)。

決して社交的とは言えず、積極的に自分から声をかけていくということを必要以上にしていく性格

ではありません。

しかし、これまで交友関係で悩んだことはほとんどありません。

父親が転勤族でしたので、転校もたくさんしましたが、その土地に順応するのは決して遅くはありま

せんでした。

 

 

私が取った方法は、服装や持ち物、態度で自分をアピールする方法です。

音楽にはまっていた時期には、ギターや音楽雑誌を片手に、いかにもバンドマンという格好をして

いましたし、武道で体を鍛えていた時には、体形を誇張する服を着ていました。

そのせいか、人相のせいか分かりませんが、けっこう後輩には怖がられていたようですが(笑)。

 

 

格好を見て、周囲からけっこう同じ音楽好きが声をかけてくることがありました。

その時、その時、自分が何に関心、興味をもっているかを折々にアピールしていました

こうやって、自分から声をかけなくても人が寄ってくる工夫をしていたのです。

人は、他人の関心ごとに関心があるものなのです。

 

 

態度としては、やはり礼儀ですね。

年齢や立場をわきまえて、礼をつくすということは社会生活の中で最も大切なことです。

礼儀作法というものは、ひとつの文化です。

文化は習慣であり、伝えられてきたより良く生きるための生活の知恵です。

ですから、それにのっとっていれば、性格や状況がどうあれ、人に不快や迷惑をかけることは最低限

ありません。

 

 

うまく気のきいた話ができないから人間関係が上手にできないのではなく、礼儀をわきまえていない

ことで、他人を不快な気持ちにさせ、人間関係が構築できないでいることが多いようです。

武道で言う「礼に始まり、礼に終わる」がやはり大切です。

これらをビジュアルマナーというそうです。

 

 

今の時代、多様化した価値観の中で様ざまな選択肢が用意されています。

その中にあって大切なことは、自己主張です。

自分が何を考え、何を感じ、何を知っているのかを周囲に伝えきれることは、身につけておかなけ

ればなりません。

もちろん、一方的にもの申すわけではなく、協調的で発展的な自己主張アサーションです。

そのためには、聞く姿勢(傾聴)アクティブ・リスニング大切です。

 

 

私は先に書いたように無口ですので、聞き上手になることに努めました。

「あなたの話に関心をもって耳を傾けています」という態度を示していれば、相手は勝手に(笑)話し

くれるものです。

相手に大切な情報を正確に伝える。これをテクニカルマナーというそうです。

 

 

 コミュニケーション・スキルへの苦手意識から、「話し方教室に行った方がいいでしょうか?」と言う

青年たちは少なくないのですが、言葉は表現の一手段に過ぎないということ。

それ以外の表現法の重要さを知ってほしいために今回講習を実施しました。

今後もひとつひとつのマナーをより詳しく指導していく予定です。

 

 

 

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