解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

何がアドバイスできるのか

知人や身内にひきこもりや不登校の子どもがいる場合に、どうしたらいいかという問い合わせが

あるときがあります。しかも年齢、性別、ひきこもり期間といった僅かな情報だけで、回答を求め

られることも少なくありませんが、それではお答えしようがありません。

こういった際、先ず頭に置いておいていただきたいことは、ひきこもり(不登校)という状態をどうに

かしようとしてもどうにもならないということです。状態の改善は最終結果です。

なぜ、そんな生活ぶりしか出来なくなってしまっているのかを理解することが先決です。

周囲からはたらきかけられるとすれば、親御さんに問題意識をもってもらい、相談機関を一緒に

探してさしあげるぐらいです。

ひきこもりも不登校、ニートも、それができる環境があるというのが基本にあります。つまり、その

環境を作っているのは、親御さんですから、周囲がどんなに心配して手助けしたいと思っても、

それを必要としていない場合も少なくないのです。

意外に思われるかもしれませんね。「そんなことはない。わが子がひきこもっていて悩まない親

なんていないだろう」と。

もちろん、悩んではいます。しかし、悩むことには、エネルギーを使っているという意味で一生懸命

ですが、その悩みを解決することには一生懸命でない場合は多いのです。

先に話しましたように、なぜこの子はこういう生き方しかできない状態になってしまったかを理解

することが大切ですし、傷みに共感することも必要です。回復のための具体的な道筋も示して

あげる必要があります。問題を共有し、共に動いていくという姿勢が必要なのです。それがあって

こそ、子どもたちは孤独感に押しつぶされずにすみます。

ところが、よく言われるように、ひきこもりや不登校問題は、家族自体がひきこもることが多いの

です。どこへも相談に行かない。だれにもしゃべらない。私がこれまで経験した中でも、10数年も

妹がひきこもっていたことを、全く親からしらされてなかったケースもありました。親戚にも全く話

していないというケースも決してめずらしくありません。もっとも親戚から「ひきこもっていることな

んか絶対口外してくれるな」と念をおされて、なくなく事態を長期化させているといった場合もある

のですが。

当事者たちの場合は、怖れや怯えこそありますが、何に迷っているのか、悩んでいるのかが分か

らないまま悩んでいるといった状況が多いですから、「頑張りなさい」は励ましにはなりませんし、

「大丈夫だから」も支えになりえません。

何がどう大丈夫なのかを具体的に示してあげられることが必要なのです。

 

【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

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八代市厚生会館  6月11日 (要予約 0120-870-996)    

相談料3千円

 

 

 

 

 


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