解決支援者の現場日記 : 旧ブログ

薬物汚染報道

タレントの酒井法子が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕され、その直前には俳優の押尾学が

麻薬及び向精神薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕されました。

 

 

これをきっかけに、テレビなどでも様ざまな報道がされていますが、この薬物汚染は、芸能界のみな

らず、驚くなかれ一般市民、それも小中学生にまで及んでいるとのことです。

昨年の逮捕者の44%、4837人は初犯ということですが、興味本位からの安易な使用が増えてき

ているようです。

 

 

私がおります福岡でも、地域がら外国人や暴力団から簡単に手に入れることがてきるらしく、青少年

たちへも蔓延していると聞きます。恐ろしいことです。

 

 

薬物依存などの依存症の本質には、虚無感空虚感喪失感無力感といったものがあります。

家族依存症」とも表現されるひきこもりも中身は全く同じです。

 

 

薬物依存は、先にあげた虚無感などからくる恐怖心をごまかすために薬を使います。

家族依存症は、そもそも必要な愛情を得られなかった虚無感や自分自身の存在の喪失からひきこ

もっていますから、愛情そのもので埋めあわせようとします。

しかし、その愛情の求め方は歪んでおり、そのため与えられる愛情もまた歪んでいるのです。

 

 

自分が親や周囲から求められていない、愛されていないと思い込んでいる子どもたちは、自分の

世話をやかせることで、愛されているという実感を得ようとします。

また、理不尽な要求を突きつけ、それを叶えさせることで、見捨てられていないという安心感を得よう

とします。

また、進んで親の人生に取り込まれ、親の期待に沿うことで承認を得ようとした子どもたちは、自己

を喪失してしまうのです。

 

 

そこまでして自分への愛情を確認しようとしてしまうほどの虚無感は、実はその親自身の虚無感か

ら来ていることが多いのです

 

 

自分が価値ある者と教えられなかった親たちは、子どもに否定されることの一切を避けようとし、

わが子におもねる生き方を選択します。

要求されるもの全てを与え、そのことで親としての承認を得ようとするのです。

また、逆に自身の欲求のためにわが子を利用し、自分の人生に取り込み、支配することで無力さか

らの痛みをぬぐいさろうとし、自己の存在を確認しようともします。

いずれも親自身が、周囲から必要とされ、価値ある自分を自覚できないまま人の子の親となってし

まったことでの悲劇です。

 

 

酒井法子は、早くに母親と死別し、その後父親も事故で亡くし不遇の時代があったようですが、清純

派アイドル、清純派女優と賞賛され、虚構の世界で真実の自分を見失いむなしさを感じていたのかも

知れません。

 

 

薬物依存は、人格を破壊します。

家族依存は、相互に依存しあう、貪りあうことでしか自己を実感できないという、歪んだ愛情により、

個々の独立性が保たれたうえでの家族の統合性が破壊されてしまうのです

 

 

 

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