解決支援者の現場日記 : 旧ブログ
問題の所在はどこに?
かねての相談の場面では、ほとんどが母親のみです。
そればかりか父親の話がしばらく出てこない場合も少なくありません。
子どもがどうなっているか、自分(母親)がどうしてるのかの話が続き、「母子家庭なのかな?」と、
こちらが思ってしまうぐらい、全く話が出てきません。
そういった場合は、あらかた父親の問題解決への非協力が見られます。
子どもの家庭での暴力があったり、素行不良があっても、「私が言っても聞いてくれなくて・・・」と、
母親自身が子どもにどう対処しているかの話はあっても、それ以外の話が出てこない。
そこで「お父さんは、どうされているんですか?」と尋ねると、うつむきかげんで、「実は主人は、何も
言ってくれなくて・・・」とか、「おまえの教育が悪いからだ」と叱責されている話などの夫(父親)への
グチが出てきます。
あまりにもグチが多い場合は、私はわざと「ご主人と離婚されたらどうですか?」と申しています。
「離婚されて、親権はお母さんが得ますか?昼夜働いて、子どもを養う覚悟がありますか?」と尋ね、
腹くくりが出来るかどうかを確認します。
つまり、自分の生活を守りたいのか、子どもを守りたいのかを母親自身に確認して頂いているのです。
精神的に自立できていない母親の場合、「子どもを守れますか?」と問われた時に、返事に窮して
います。
このようなケースでは、子どもから、母親の生き方に対して批判的な言葉をあびせられていることが
少なくありません。
つまり、一方で自分に無関心な父親への絶望と、その父親に依存し、自分自身の意見も出せない、
自立出来ていない母親への幻滅を訴えているのです。
精神的自立を欠いた母親は、我が子に過剰な期待をよせます。
そのために自分が子どものころなし得なかったことを、我が子の意志を度外視してはたそうとして
しまいます。
これらは、習い事など表面的には、させてあげていることが多く、愛情の深さのように見えてしまい
がちなので、母親自身も周囲も子どもの心の負担に鈍感になりがちです。
一方子どもの危機に向き合えない父親は、場違いの説教を繰り返すか、教育、子育てに対しての
責任の一切を母親に負わせようとします。
「離婚されたらどうですか?」という問いかけのもう1つの意味は、子供の問題解決の障害になって
いるものに気づいておられるかを確認するためです。
その障害とは、もちろん父親の無理解さだけではありません。
父親(母親の場合もある)の無理解さが、問題発生の原因になっていることは事実です。
しかし、問題解決の障害となっているものには、父親が無理解だから何もできないとあきらめている
母親のその姿勢もあるのです。何を優先させるべきかが見えなくなっているようです。
わが子の引きこもりは、家族内の拮抗を浮き彫りにします。
だからこそ、子供たちは家族の“救援者”なのです。
解決すべき問題はどこにあるのか、その本質から目をそらさずに向き合わなければなりません。
現実に向き合うことを恐れ、避けてしまえば、わが子の挺身は報われぬこととなります。
子どもの訴えに真摯に耳を傾ける潔さをもった親のいる家庭は、必ず本来の絆を取り戻すことが
出来るのです。
ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2009/05/post-2.php
当事者の青少年向けのブログはこちらです。
アダルトチルドレンからの回復http://forum-hokushin.weblogs.jp/
お申し込みはいますぐこちら!
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/
ひと育て家庭ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/course/cat66/
家族援護士養成講座
https://www.interbrain.co.jp/course/category/family-aid/
【毎週月曜日無料相談会】
大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)
詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/
【熊本出張相談会】
6月9日 (要予約 0120-870-996)
八代市厚生会館
6月10日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館
【北九州出張相談会】
6月16日 (要予約 0120-870-996)
北九州市立生涯学習総合センター(北九州市小倉北区大門1-6-43)
NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp