解決支援者の現場日記 : 旧ブログ
福岡県青少年問題地域講座にて
昨日、福岡県青少年問題地域講座で福岡市立席田小学校へ行って参りました。
十数名の先生方を対象に「~不登校児を出さないために~」というテーマでお話ししました。
講座の最初に私は、先生方がお持ちの一般的な不登校児へのイメージを伺ってみました。
「精神的に強くない子」
「劣等感をかかえている子」
「口数が少なく大人しい子」
「自分の考えに囚われやすい頑固な子」等など
「色白な子」という面白いイメージもありました。
イメージを尋ねてみたのは、実際の不登校児の内面的特性をより認識して頂きたかったからです。
不登校の問題は、その名称から学校に行かないことが問題視されてしまいますが、そうであれば、
学校に戻すことが至上命題となってしまいます。
はたしてそれで解決したとみなしていいのでしょうか?
私共のところには、不登校を過去に経験したことのある長期ひきこもりの青年や、社会生活を送って
はいても、不明瞭な生きにくさや息苦しさを感じながら毎日を生きている、やはり不登校を経験した
ことのあるAC(アドルトチルドレン)の方たちのご相談が絶えません。
これらの方たちは、一応にひとまず学校に戻っているのです。
いや、うかつに戻ってしまったと言っていいかも知れません。
そのために、それまでの問題が解決、完了したとみなされてしまったのです。
不登校は、何らかの原因で学校という環境に一日身を置くことができなくなってしまっている子ども
たちの状態です。
ですから問題は、その原因、理由です。
何が子どもたちの中に起こって、一日を学校(教室)で過ごすことができなくなってしまっているのか
を知り、それを解決してあげなければなりません。
問題とすべきものを見誤ってしまうと、なされる対策法がすべて徒労に終わるどころか、新たな問題
まで生じかねません。
何事も問題の解決にあたっては、先ず何が起こってしまっているのかを認識する必要があります。
「どうしよう」という方法論は、起こっている事が見えなくては適切なやり方が見い出せません。
学校に行けないというのは、症状のようなもので、大事なのは、患部はどこかということです。
子どもたちの中に起こっていることは何なのか。ということが重要なのです。
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