解決支援者の現場日記

ひきこもり・不登校~ひきこもりが継続するわけ②


これは当事者本人がつくった原因とも重なりますが、何かの「問題」が起こった時に、その対処の

仕方にそれこそ問題があるのです。

いかなる問題も基本は、「先ず自分が動く」です。

責任転嫁は、自分が動かなくていいといいうご利益がありますので、つい私たちは責任転嫁をして

しまいがちです。

「○○のせい」といった感じですね。




誰かが状況を変えてくれる、責任は自分にあるわけではないから自分は動かなくていいと思って

いる内は、問題は解決しません。

被害を受けているのは自分の方だからといった被害者意識をもっている内は、何も変わらないのです。

仮に、ひきこもった原因に自分は全く関与していなかったとしても、その状況にどう対処していくか

の責任
は自分にあります。

そのことを最も表しているケースが、本人自身からのSOSが入った時に、ほとんど支援につながらない

といった事例です。

不思議ですよね。なぜだと思いますか?

当事者たちは、かねてインターネットを利用しています。

ですから時折、本人からの救援の求めがあります。

こちらとしては、たとえ成人からの求めでも、ご両親の許可がなければ勝手に支援はできません。

ですから、ご両親にサイトを見て頂くなりをして頂き、一緒に出向いて来てもらうことを勧めるのです。

ところが、ほとんど、「おまえが動けばいいだけの話だろう。どこかへ相談する必要はない」と

親に言われていて終わってしまうのです。

せっかくひきこもりを脱したいと本人が思っているのにそれが叶わないのです。

このことからも何が長期化の原因なのかが分かりますね。

(続く)








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