解決支援者の現場日記

ひきこもり・不登校~前提が結果を左右する③


前提を「解決」へとシフトチェンジしていきましょう。

「痛みを伴う何らかの原因を抱えている」

「どう対処していけば良いのかの判断が自分で出来ないでいる」

「自分からは動けない」


これらを前提に置けば、

「自分たち親が先ず動き、原因を探り、対処法を考え実行に移していかなければならない」

という方向に自然と意識が変わります。

「言っても聞かないから、どうにもできない」の愚を犯しません。




言っても聞かない。だから支援が必要なわけで、それが「ひきこもり」という現象なのです。

家族が常に自身に問うておかなければならないことは、

「それで解決するのか?」「そのままで解決するのか?」です。

「待つしかない」
「嫌な顔されるのは嫌」
「子どもに嫌われたくない」
「父親が動かない」
「考えたくない」
「どうしていいか分からない」
「誰にも言いたくない」

こういった状態のままで解決するのかを考えるのです。

しないですよね。はい、しません。

これと同じで、前提が自分たち親が先に動く前提に変わらなければ、みすみす長期化するのを黙って

見ていく結果になります。




そもそも動けないのは、わが子なりのちゃんとした理由、訳があります。

親に背を向けるのも理由があります。

それも考えずに、ただ「動け」と促したところで動けるはずもありません。

動けないんです。

動かないではないんです。

「どうするつもり?」と問いかけて答えが出るはずがあるわけないでしょう。

右も左も分からない状態になっているから引きこもっているのですから。

親もどうしていいのか分からないから、そのままになっているのですよね?

同じことです。

現状にしがみつく理由が無い、親からの促しを断る理由が無いと思えるようにしていくのです。




何から始めたらいいのか、さあ、考えてください。








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