解決支援者の現場日記
不登校・ひきこもり家族会の目的・意義 ③
いかなる問題も、問題はそのままにしておかず「課題」へ転換していきましょう。
そもそも「問題」とみなされることは、そのままにはしておけないことです。
ですから、大事なことは、「どういう状態にしていくのか」です。
ここで必要なのが目標設定です。
〈ありたい姿〉・〈あるべき姿〉が具体的に描けていますか?
わが子が、わが家がどうあるのが、適切な目標となり得るか。
そのためには、自身がどうあるべきか。どう変わっていくべきか。
これらを具体的に考えてみましょう。
ここで、気をつけなければならないことは、単なる自分の欲求、願望で決めて
しまわないことです。
「早く、学校に戻ってほしい」
「バイトでもいいから、早く働いてくれないかな」
「いい加減、心配ばかりかけないでほしい」
では、ありません。
今の状態を招いた、わが子が抱え続けてきた種々の問題の解決です。
〈ありたい姿〉には、希望的なことが含まれますが、特に〈あるべき姿〉に
意識を向けなければなりません。
〈あるべき姿〉は、好む好まないに関わらず、必要性からの視点が求められ
るのです。
目標を設定すれば、「問題」が「課題」になります。
つまり、事態の改善、自己の成長のためのなすべきカリキュラムです。
目標を設定し、計画を立て、それを実行しながら管理(チェック、変化の観察、
見直し)をしていきます。
これらを家族会では共通認識として、互いに問題解決の主体者とてしの意識
を保ち続けることが大切です。
「困った問題を抱えている親たち」ではなく、「自己成長、親子の絆の再構築
の課題に取り組む親たち」の集まりという意識の方が、状況の改善は当然
なされていくのです。
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