解決支援者の現場日記
解決のために必要なこと~心がまえ
「子は親の鏡」
「育てたように子は育つ」
「親が変われば子が変わる」
これらの言葉をどこかで聞いたことがあると思います。
ところが、その時には「なるほどなぁ~」と納得した気になっても、いざ
日常に戻ったときには、すっかりどこかへ消えていっているものです。
これらが示すことは、これまでのありようから変わっていく必要がある
ということです。
ではどう変わるのか?
「成長していく」ということです。
成長していくためには、向上心が必要です。
現状に甘んじない。驕らないことを心がけ、価値観を高めていきます。
「一生懸命育ててきたつもり」
「子どもの声を聞いているつもり」
「惜しみなく愛しているつもり」
といった慢心があれば、油断を招き、向上心も弱まります。
これまで何に重点を置いて、優先させて生きてきたかを見直してください。
後回しにしてきたもののの中に、わが子にとって優先させるべきものが
あったのです。
自己都合の優先は、人間関係において立場(権利・権限)の乱用を招きます。
上司と部下の間のパワハラがいい例です。
親子関係の中においても同じです。
立場の乱用が混乱を招き、ご乱心となった状態が今のわが子の状態です。
私たちは、自分の中のある前提に基づいてものごとを判断し、行動して
います。その前提を決めているのが価値観です。
ですから、価値観の転換が必要なのです。
乱用によるわが子の心の混乱を安定させていくためには、人・モノ・コト
に対して〈敬意〉をもって向きあうということです。
〈敬意〉は、慎みが含まれます。
慎みは慢心を抑え、謙虚さから常に成長していこうという姿勢が具わります。
今ある事実からの忠告にしっかり耳を傾け、何かを学ぼう、成長していくため
につかみ取ろうと自覚すれば、現状をありのままに受け入れられ、建設的に
現状を変えていくことができるのです。
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