解決支援者の現場日記

援助者としての親 ⑥


上手に支援を受けるためには、主体的であることが重要です。

「なんとかして」

「困っているからどうにかして」

ではなく、「状況改善のために、自分がどうしていけばいいのか教えて

ほしい。手助けしてほしい」と手をあげることです。




手を上げるというのは、待たないということです。

わざわざ家まで来て「困っておられたら、お手伝いしますよ」と、言って

くる者はいません。

自分で足を使い行動を起こすことです。遠くであったとしてもです。

〈助かり方〉を教わり、助力・協力をもらいながら自分で自分を助けていく

のです。

自分を支える術をもたなければ、援助者としてわが子を支えることなど

できません。




シリーズ③
でも述べたように、先ず親御さんが自分でできたことをわが子

にお手本として示せなければなりません。

わが子に目標をもたせ、失敗を恐れず、勇気を出してものごとに挑戦させ

ようと思ったら、自分が先ずそれが出来ておかなければなりません。

「必ず解決する」と決意し、目標として掲げていますか?

わが子と向き合い、何を言われようともくじけず、前へ進んでいく覚悟

できていますか?




もしできないでいるとしたら、一人でいるからです。

孤軍奮闘は、なかなか最後までやり遂げることができません。

くじけそうになったら励ましてもらい、手立てが見えなくなったらヒントを

示してもらい、様々な方面からの支えを受けられてこそ安心して目の前の課題

に取り組み続けていけます。

だからこそ、支援が必要なのです。






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