解決支援者の現場日記
援助者としての親 ④
不登校・ひきこもりの解決のためには、支援を受けていくことが必要です。
「何を言っても動かない」
「言えば反発される」
「先々、きょうだいに負担をかける」
「どうしていいのか分からない」
だから、支援が必要なのです。
自力で解決できないことを抱えたときに必要なものが〈支援〉なのです。
ひきこもり者は、自力で解決できない問題を抱えたために、ひきこもる
という方法(退散、逃避)をとったのです。
ですから、支援を受けなければ、長期化していくだけであることは、
わが子を見ていて分かるはずです。
同じように家族もまた、支援を受け、さらにはわが子にとっての援助者に
なっていく必要があるのです。
援助していくのは、あくまでもわが子が抱えている問題の解決、再起の
援助です。
最も注意しなければならないことは、ひきこもりの援助をしてしまわない
ことです。
現状は、例えるならば胎児と同じ状態です。
お腹(自室)の中で臍の緒から自動的に栄養(食事)や酸素が送られ、生きて
いくに必要な最低限の衣食住の提供(援助)がなされています。
ですから、そのままですと、わが子のひきこもりを支える(継続させる)援助
となってしまいます。
本当の援助は、わが子の抱えている問題の解決のためには、ひきこもるという
方法が適切ではないことを自覚させて、最も適した別の解決方法を実行できる
ようにあらゆる方面からサポートしてあげることです。
そのためにも、先ず家族が支援を受けていく必要があるのです。
上手な支援の受け方をこれから話していきましょう。
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