解決支援者の現場日記

ひきこもり(不登校)~問題解決の主体


長期化は、動きが止まってしまっているからです。

動かないわが子を前にして、親自身が動きが止まってしまうのには、主に二つの理由があります。

ひとつは、「この子の問題」として、子ども自身の問題だから、子どもの動きを待つしかないと思っている。

二つには、わが子に向き合う勇気をもてないでいて、結局「現状に甘んずる姿勢」になってしまっている

ということです。




ひとつ目の理由について述べてみましょう。

何事もそうですが、人からさせられていると感じれば腰が重くなります。

特に困難なことであればなおさらです。

ですから、「この子の問題」と捉えていれば、あたかも子どもがひきこもったことで、自分は

困らされているという被害者意識になってしまいます。

事をより良く進めていくためには、主導権は常に自分がもつということです。

つまり、やらされているのではなく「自らがやっている」という意識、自覚をもつということです。




そして、「主動」

自らが先に動き、周囲を動かしていくということです。

「主導」「主動」いずれも、事の中心に自分がなることです。

自分がコマの中心軸となって、周囲に変化を起こしていくのです。

そうすれば、心の負担も大分軽くなるだけではなく、現実、解決が早まります。




「わが子」に起こっている問題は、「わが=私の」ですから、「私の子」に起こっていることは、

自分の人生に起こっている問題なのですから、自らの問題として解決していくのは当たり前です。

主体者は私である自分です。

どんなに不満をもらしても、どうせやっていかないといけません。

であれば、少しでも前向きになれる工夫が必要です。

どのみち行くなら、味わっていく心意気をもってみましょう。

有意義な時間、機会にしていくのです。

(続く)









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