解決支援者の現場日記
ひきこもり(不登校)~責任はもつもの
前回に続き、責任について述べてみましょう。
責任を負うことをためらうひきこもり者たちがとても多いです。
その背景には、無用な責任を取らされていたという経緯もあります。
「あなたがしっかりしないからよ」
「あなたが自分で考えないからよ」
「お母さんをがっかりさせないで」「お父さんを怒らせるなよ」
といった言葉などをよくかけられていると、責任を過度に感じさせられ、それからが責任から
逃れる状態にあろうとします。
逆に、親の過度な世話焼きや身代わり、先回りで責任を担わせていないと、責任は誰かがとるものと
思ってしまっています。
責任は「取る(取らされる)」と言うよりも、自ら積極的にもちましょう。
「取る」というのは、「不本意ながら」「仕方なしに」というニュアンスがあります。
もちろん、自分が担うべき責任だけでいいんです。
他人の責任まで負う必要はありません。
責任をもつというのは、自身の責任を自覚して、主体的に何事も行っていくということです。
責任者という立場は、裁量権がありますね。
つまり、自分の判断で行動を起こせる決定権があるのです。
ですから、とても生きやすいです。
責任をもたなければ、結局常に何ものかに頼り、依存した生き方となってしまいます。
それでは支配され、常に受動的に何かをやらされ、取る必要のない無用な責任を取らされるはめに
なるのです。
当然、とても不自由で生き辛くなってしまいます。
主体的に生きるというのは、
①環境に振り回されず、流されず、支配されないこと
②環境に対して常に働きかけ、つくり変えていくこと
です。
ですから、常に自己判断、自己決定、自己責任に基づき行動を取ります。
決して責任転嫁をしません。
責任を自らもつ生き方は、重荷を背負うような生き方なんかではなく、真に自由になれる
生き方なのです。
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