解決支援者の現場日記
ひきこもり家族会が危ない! ⑦
家族会に長年参加していても、わが家の事態がいっこうに改善されていない
のはなぜか?
特に運営側、世話役の方たちが前回⑥で述べた〈先行く家族〉になりえて
いないことに他の参加者は疑問を感じないのでしょうか。
疑問を感じた参加者は、会を離れていきます。
シリーズ③でも述べたように、家族会へ参加していることがトランキライザー
となり、ひととき親としての罪責感や焦りを緩和してくれる効果があります。
ただし忘れてならないことは、わが子に向き合い、現状を改善していくため
の具体的なはたらきかけを学ぶことです。
疾患や障がいの症状を学ぶのではなく(多少は必要ですが)、引きこもりと
いう現象が起こる背景、仕組みを理解する。
最も必要なことは、当事者たちの慟哭の中身(訴え)を知ることです。
家族会に参加することだけでとどまってしまっているのは、あたかも神経症
を患っているのと変わりません。
ユング(分析心理学)は「神経症とは常に、当然引き受けるべき苦しみの
代用物なのである」と述べています。
どういうことかと言うと、わが子の引きこもりと真正面から対峙する苦痛
から少しでも離れたいがために、家族会の活動(代用物)に熱心になるのです。
わが家ではなく、他の家族のお世話に没頭する方もおられます。
ひきこもり者の中にも、政治や環境問題に熱弁をふるう者がいます。
これも同じです。
こういう笑い話もあります。
ゴミの分別に異常に厳しく、家族にもそれを強要する。
地球環境には優しいが、家族には厳しい引きこもり者です。
自身の問題から目をそらしたいために、他の問題に意識を向けるのです。
過度な潔癖や確認を繰り返す強迫性障がい(強迫神経症)が、引きこもり者に
まま見られるのもまさに同じ現象です。
そもそも、ひきこもり現象は、それを必要とするような家族関係の中から
生じるものですので、その家族間の人間関係に適切に介入する支援がほどこされ
なければ、何らの効果もないのです。
神経症的な家族会への参加が、かえって「8050問題」を促進してしまうこと
を次回は述べてみましょう。
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