「連れていけないんですが、親だけでいいですか？」

不登校にしろ、ひきこもりにしろ、動けずうずくまっている状態です。

そんな状態で連れて来る必要は全くありません。

そもそも、わが子に何を言ってもらおう、聞かせようと考えておられるのでしょう。

何を聞き出そうと期待しておられるのでしょう。




「家に来てもらえますか？」と依頼される場合もありますが、いずれも、本人たちにしてみれば、

知らない相手にいきなり会えるはずも話せるはずもありません。

わが子の身になって考えましょう。

わが子に働きかける前に、先ず親がこれまでの経緯、状況を伝え、何から準備を始めるのかを

知ることが先です。

何事も手順というものがあります。

主役に素晴らしい演舞をさせるには、しっかりした舞台を作る必要があるのです。




本人たちは、困り感はあったとしても問題意識は希薄です。

期間が長くなっている場合は、困り感自体も薄れていることが少なくありません。

問題意識とは、現状は改善を要する事態であり、そのための対策を打っていく必要があるという自覚です。

そのままにしておけないことを「問題」というのですが、意識を逸らしそのままにしています。

考えると辛いからです。

現実直視を避けているのです。









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