アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ

アダルトチルドレンへの処方箋~存在価値を高める

働くことは、自己のアイデンティティの構築の足がかりともなり得ます。

 

 

私が会計事務所に勤務していた30年近く前に、企業で組織活性化のための

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略というものが流行っていました。

これは社のロゴマークや制服を企業理念に合わせたイメージで統一し、他社との

差別化、独自化をはかることで、自社の存在意義(アイデンティティ)を明確化して

いくものです。

 

 

前々回のブログでも述べたように、企業には、事業目的や企業理念といったもの

が必ずあります。

ですから、これにならい、自分自身の存在意義を高めるPI(パーソナル・アイデン

ティティ)戦略を実践してみるといいんです。

 

 

アイデンティティが確立されている状態とは、「他者との社会的関係の中で自分

は他人とは違った独自の存在であることを認めるとともに、自らの成育の過程を

通じて、自分は自分という一貫した自分らしさの感覚が維持できている状態

(「自己形成の心理学)です。

つまり、「自分が何者なのか」を、他者との比較、社会の中で位置づけることで、

明確な自己像(セルフイメージ)として統一していくのです。

「自分が何者なのか」というのは、別の言い方をすれば、「どういうことで役立つ

ことのできる人間なのか」ということです。

 

 

自分独自の感性や能力で、何ができるかということを考え、存在意義を明確化

してみてください。

感性や欲求、得意なことは、自身を特徴づける自分ならではのものです。

 

 

自分がまだ、こういうことをやってみたい、こういうことで社会貢献したいといった

明確なものがない間は、企業理念にのっかってください。

どういう分野の仕事でも、仕事は必ず目標を設定し、その実現のための計画を

立て、見直しをはかりながら、成果実績を出すための戦略を練る(創意工夫)こと

をやっていきます。

これを自分の人生構築のためにそっくりまねる、取り入れるんです。

 

 

企業は、自社の独自性を打ち出し、他社との差別化をはかり、存在価値を高めな

ければ存続させていくことができません。

ですから、できない理由を並び立てて、言い訳ばかりに終始するのではなく、必死

になって、商品作り(自社の売り)や広報(自社アピール)戦略に頭を使い、資本を

投下するのです。

私たちが、自己の存在価値を高めるのも同じです。

周囲から必要とされ、愛されながら、サバイバルしていくためには、自分の売りは

何かを考え、それを磨いていき、積極的にアピールしていくことです

 

 

特定の企業に属し、そこで働くことで、働き手としての存在価値が得られます。

業務を通して、社会へ提供できる(貢献)ものが得られます。

そこから今度は、一個人として提供できるものを模索していけばいいんです。

 

 

PI戦略で得られる対価はお金ではありません。

友人であったり、恋人であったり、仲間であったり、家族であったり。

何よりも、自分が常にイキイキ、ウキウキできる人生です。

 

 

 

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