アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
アダルトチルドレンの処方箋~ありたい姿②
健康で、自己実現をとげつつある個人は、自己や他人についても、また
あらゆる事態に対してもありのままに受け容れることができます。
人のもつ短所や長所、さまざまな特性に対して、ごく自然にそのままを認め、
受け容れることができるのです。
アダルトチルドレンの青年たちで、自分自身を肯定的に受け容れられている人は
全くいません。
それどころか、自己否定の塊と化しています。
その背景には、自身の短所を過度に否定された体験があります。
誰しも、周囲から求められず、愛されないということは辛いことです。
ですから、周囲から必要とされるために短所を隠そうとし、仮面(ペルソナ)を
かぶります。
周囲の期待を読み取り、自分に対しての評価に過敏になります。
期待に過剰に応えようとするために、自己を押し殺し、ありのままの自分を
見失ってしまうのです。
期待に過剰に応えるというのは、周囲が自分に対して「こうしてほしい」と、
思っていることに沿おうとするということです。
つまり、周囲の都合に合わせようとすることであり、自身の可能性に対して
寄せられる好意的な期待に対してのものではありません。
ですから、例えば親から「うるさいから黙っていてほしい」というメッセージ
(期待)を読み取ると、もの言わぬ子どもに育ちます。
こういう子は、傍目には、柔順な聞き分けのいい子に映るのです。
そして、この傾向は成人してからもなお続き、自己主張に対して消極的になります。
ここで、長所、短所ということを少し考えてみましょう。
そもそも、人のもつ独自性を長所、短所といった見方で受け止める、そこに
問題があるように思われます。
私たち誰もがもっているものは、“個性”です。
“個”としての性質、特質です。
他でもない、「自分」という存在を他者と区別できるそれぞれの独自性です。
自分ならではのものです。
自己存在の価値を示すものです。
長所、短所という見方は、個性がうまく、より良く活用された場合が長所と
映り、自他の成長、発展のために不適切に使用された場合が、短所と捉え
られてしまっているに過ぎません。
要は、使われ方の問題であって、個性そのものにいい、悪いはありません。
長所はまだしも、短所と見てしまった個性の一部は、否定され、切り捨てら
れようとします。
そうなれば、自分でなくなってしまいます。
言ってみれば、長所、短所は、葉っぱの表と裏で、表(片面)だけの葉っぱが
存在しないように、裏(短所)を否認すれば、自分でいられなくなるのです。
例えば、臆病で心配性が短所の青年がいたとします。
こういった場合、大体何事にも慎重で、行動力に欠けます。
「臆病だなぁ、きみは」なんて周りから言われ、きっとコンプレックス(劣等感)
として抱えてしまっているでしょう。
この青年に「大胆になれ」なんて言っても、無理な話で、ひたすら臆病者の
自分を否定し、隠そうとするでしょう。
心配性であれば、それを活かし、危機管理の手法を身につければいいんです。
健康、経済、人脈などのそれぞれの分野の危機対策に心配性が威力を発揮
します。
私は、20代に会計事務所に勤務していましたが、企業の利益を考える際に、
売上を増加させるアイデアを思いつくタイプと、経費の削減、節税策に気が
まわるタイプとがあります。
どちらも、収益がアップすることに変わりは無く、いいも悪いもありません。
どちらの視点(ブレーン)も必要なのです。
要は、それぞれの特質、個性を活かせばいいんです。
“活用”の世界です。
先の青年が、食習慣、定期健診、保険、蓄財の管理、弁護士や医師などの
専門家、プライベートの理解者、協力者などとの人脈作りなどをかねてから
行っていれば、危機管理のスペシャリストになれます(笑)。
心配性が短所と言えるでしょうか?
自身の短所と思われていた性質を、今一度見直してみては如何ですか?
活かし方の工夫です。
それから、うまく活用できない短所をゼロにする必要もないでしょう。
個性が活かされていけば、短所に見受けられる部分も、かえって人間味とし
て、その人の味わいになります。
スキのない人間は、仕事は任せられても、飲みには誘われませんから(笑)。
自分をありのままに認められるためにも実践してみてください。
自分をありのままに受け容れられませんと、他者も同じようにありのままを
受け容れることができません。
健康で、自己実現をなしつつある人間は、健全な自己愛により、他者をも
信頼できるのです。
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