アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
ストレス耐性の強化
コーピングスキルという言葉があります。
様ざまなストレスに対処できる能力のことです。
ストレスというのは、刺激そのものがそれを誘引するのではなく、その事やその
出来事を危険、有害なものと認知した場合にストレスとなります。
その認知においては、その人の気質と経験によって異なってきます。
同程度のストレスに対しても、その人の持って生まれた素因によって、影響度
が違ってくるのです。
ですから、コーピングスキルを強化するためには、先ず自身の気質などを知る
ことも必要です。その上で、ストレス因に対しての認知の仕方を工夫します。
前回お話しした視点を変えることです。
ストレス社会の現代では、コーピンクスキルを身につけることは必須の課題です。
しかしそれは、個々人の素因に任せっぱなしのきらいがあり、具体的にその
能力を磨くための試みはなされていないのではないでしょうか。
せいぜい、スポーツや武道で精神を鍛えるという発想に止まっているようです。
強い負荷を肉体に与え、それを耐え抜くことで精神力を鍛えるというやり方です。
確かにこれもひとつの方法ですが、しかし、なまじ人より我慢強かったがために、
ストレスに気づかず、ウツになったり、過労死したりという事例があります。
それよりも特に武道の場合、そこにある哲学を学ぶべきだと思います。
私も合気道を学んだときに、「合気は愛なり」といきなり示された時には正直「???」
キョトンとなりましたが、「真の武は戈(ほこ)を止ましむる愛善の道」などのその深遠
な哲学に触れるうちに、武としての技のコツも分かるだけではなく、生き方の技という
点でも多くの示唆を与えられました。
哲学というのは世界観です。
新たな視点を得るということです。
多面的で多角度的な視点をもつことでこそ、ストレスに対しての耐性が養われます。
コーピングスキルというのは、あらゆる事象から自己成長させるための意味を読み
取る(解く)能力と言えるかも知れません。
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