アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ

自助

自助グループというものがあります。

これは、主にアルコール依存症やギャンブル依存、摂食障害やACの当事者、並びにその家

族たちの自主的な集まりです。

 

 

基本的に「言いっ放し」「聞きっ放し」で、自由に語り合い、痛みを分かちあい解放、回復に

導いていくものです。

専門家を置くことも無く、当事者同士の自然な交流によって運営されます。

 

 

依存症などのアディクション(嗜癖)は、生き方の病ゆがみ人間関係の病であるがため

に、薬物治療などの医療は全く無力であるとも言われています。

それは、不登校ひきこもりアダルトチルドレンの青少年たちと関わっていても強く感じる

ところです。

 

 

しかし、私は一般の自助グループに疑問も感じています。

それは、「自助」という意味からです。

 

 

「自助」というのは、まさに自らを助けるということだと思います。

ACのクライアントと接している中で感じるのは、自分のことはさておき家族や他者を助けたが

る傾向が強く見受けられます

特に家族の中の役割として、よい子役調整役を担っていたタイプの青年たちです。

 

 

良い子役や調整役の子どもたちは、周囲の顔色を見て期待を読み取り、親の代わりに責任

を負おうとしたり、家族の人間関係をとりもち、冷え込んだ雰囲気を盛り上げようとしてきまし

た。

 

 

でも結局はそれが原因で自分が倒れてしまうのです。

そのことが分かっていながら、周囲を助けようと懸命になります。

一度身につけた不適切な自己防衛手段を、それが役に立たないものであっても手放そうと

はしないのです。

ですから自らを助けることが最も苦手だとも言えます。

 

 

本当の意味での「自助」ができなければ、周囲の手助けになろうとしても、結局は「小さな親

切、大きなお節介」となってしまうのがオチです。

 

 

そういう意味からも、自助グループには、自助のための手立てをアドバイスする役割、コ

ーチが必要だと思うのです。

 

 

私がかねて青年たちにアドバイスしていることに、「他人から快く手助けをしてもらえる人に

ろう」というものがあります。

つまり、「あなたのために一肌ぬがせてください」と言ってもらえる人になるということです。

 

 

それにはどうするか?

「私を助けてください」ではなく、

私に助かり方を教えてください」という姿勢を示すということです。

 

 

これには自らの主体性がこめられています。

方法を教えてもらい、自分が自分を助けるのです。

つまり「自助」です。

 

 

本当に助かりたい。しかも自力でやれるところまで頑張りたいという姿勢があれば、周囲は力

を貸したくなるものです。

 

 

自助グループのあり方に関しては、次回のブログでもお話ししてみたいと思います。

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


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