アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
からっぽの自分
ひきこもり、アダルトチルドレンに共通してあるのが、喪失体験です。
ある時期に経験していたはずであろうことを経験なきままに過ごしてきた。
与えられていたであろうものを与えられずにきた。
人として成長していく発達過程に応じた機会や環境が得られず、実年齢に伴った(相応しい)
精神的な成熟が成しえていないというものです。
その場において自身がどう振舞えるかには、セルフイメージ(自己像)が大きく関わってきま
す。
前回『魂の牢獄』http://forum-hokushin.weblogs.jp/blog/2009/07/post-8cf5.htmlで述べ
た密告者というのは、この自己像なのです。
つまり、たとえ社会参加していても、「私はひきこもりである」という自己像のままだと、それに
相応しい振る舞いをし続けるのです。
結果、周囲からは奇異な目で見られてしまいます。
振る舞いを決定するのは、セルフイメージなのです。
「ひきこもりを取ったら、自分には何もない」と言った青年がいました。
自身の存在根拠をひきこもりに置いてしまっていたのです。
長きに渡るひきこもりによって、失われたものが大きかったからか、唯一の自分らしさをひき
こもりと誤認してしまっていたのです。
ひきこもるという自ら選択した治療法、対処法は、何を得るためのものだったのだろうか?
危機からの回避という安全感、安心感であったであろうか?
であるならば、その代償はあまりにも大きすぎた。
ひきこもりを日一日と継続させていく間に、失われるものになぜ気がつかなかったのか。
当初の理由(痛み)も忘れてしまっていた青年もいました。
ひきこもりを継続させた理由に気づいた時、ありたい自分をイメージすることが出来るように
なります。
自己像(セルフイメージ)の転換がなければ、古い殻を脱ぎ去って、羽ばたく美しい蝶にはなれ
ません。
サナギは、静止しているようで、その内部はダイナミックな大変革を遂げているのです。
AC(アダルトチルドレン)は、親から与えられた誤った価値基準により、自己像が歪み、しか
し、その偽りの自分を何の疑いも無く、本当の自分だと信じ込んでしまっていたのです。
いずれも「変化させる」という囚われへの処方箋を破棄してしまっていた結果です。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/
AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/
NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/