アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
立場の理解
「愚者の慈悲」という言葉があります。
これは、断るべき時に葛藤を避けようとして親切にふるまうことを言います。
意見の食い違いからの不快感を避けんがために、相手の意見に合わせてしまったり、自分
の意見をひかえてしまったりという過剰な対応をしてしまう傾向が見られることがあります。
これは、相手と違い意見を出すことで、相手からきらわれてしまうのではと心配し、表面だけ
相手に合わせておくのです。
この態度は、相手を気遣っているようですが、その実勝手な思い込みで、自分が単に傷つき
たくないためにとられている行動です。
これでは、相手にずるずると巻き込まれる結果となります。
そもそも他人と意見が違うのは当たり前のことであって、新たなものを創造したり、自分の置
かれている状況を客観視するためには、違う意見こそ必要なのです。
意見が違うのは、立場が違うからです。
立場が違えば、利害・損得、思惑が違います。
ものごとを見る基準が違うのです。
相手から出された意見の真意を読み取るためには、相手の立場を理解する必要がありま
す。
どの立場から出された意見であり、その立場が目的としているものは、その立場にとって困る
ことは何かを見定めることで、自分の意見との相違の意味を理解することができます。
その上で、双方にとってのよりよい結果を導くための折り合いをつけていくのです。
立場を理解するためには、その立場に立つ。
その立場の身になって、実際の行動をとってみるのです。
その立場の目線に立ってみないと見えてきません。
親は子の立場に。
子は親の立場になって考えてみるのです。
折り合いをつけていく際には、譲れる部分と譲れない部分を明確に区別していきます。
譲れない部分というものは、自分が自分でなくなってしまうといったぐらいのところに留めてお
くべきです。
これを譲ってしまったら、私が生きていく価値、意味が失われてしまうというぐらいのことです。
自己存在の根幹に関わる部分です。
それぐらいのところというのは、限られたことでそういくらもあるものではありません。
それ以外のところは、譲れる部分として、適度な幅で妥協し譲っていけばいいんです。
妥協という言葉には、マイナスのイメージがありますが、これは協調のための技術です。
どうでもいいことを頑なに譲らなければ、社会生活の中で常に衝突していなければなりませ
ん。
慎み、謙虚さというものは人間関係において重要なスキルです。
とは言っても、譲れない部分を安易に譲っていれば、芯が無く、一貫性のない風見鶏のような
信頼置けぬ人物となってしまいます。
自己存在の根幹に関わるところを自覚するためにも、本来の自分と向き合うことが求められ
るのです。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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