アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
アダルトチルドレンって、ある意味ラッキー?
精神科医の斎藤学氏は、「家族パラドクス」の中で、「世の中には二種類の人しか
いない。ACである自分を認められる人と認められない人」と述べている。まさに卓見
であると思います。
私も最初にアダルトチルドレン(AC)の概念を知った時、「世の中にACでない人など
いるのだろうか」と思ったものです。それは、ACとは親との関係性からきたものだか
らです。親から生まれていない人間はいないし、親という存在との関係性がない
人間もいない。
早い時期に生死別していても、その親がいなかったという影響を受けています。
同著の中で斎藤氏は、「ACである自分を認められた人の方が楽ですよ。今の行動
を自分で説明できるし、将来どうしたらいいかもわかりますから」と述べられています。
皆さんは、日頃の自身がとっている行動の意味を考えたことがあるでしょうか。
「なぜこんな行動をとったのか」と。理屈をこねるか、「ただなんとなく」ではないですか?
行動の端緒、源泉を知ることは、これからの行動、生き方を変えるために必要なことです。
そういう意味では、ACを自覚できるような機会、生きにくさを感じる場面があった方が
かえって良いような気が確かにします。
トラウマティック・グロウス(トラウマ体験による成長)という考えがありますが、トラウマ
体験を葉っぱの裏だとしたら、表は? 実はそれは「自己変革・自己実現」なのです。