アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
自己開示
私どもの所へ尋ねて来られる方は、コミュニケーションに対して苦手意識をもっている人が大
半です。
そして、ほとんどの方がその理由に口下手をあげています。
しかし、実際は口下手というよりも口が重いということのようです。
なぜ口が重くなっているのか?
その原因にあるものは、自己開示ができないということです。
自己開示とは、今自分が何を考え、何を感じているのかといったことを相手に伝えることで
す。
自己開示ができない場合というのは、何かを隠そうとしている時です。
自分の中の何かを隠すということは、相手にこう見られようとしているものがあって、真の自
分を覆い隠している状態です。
隠しているものが多ければ多いほど、ほころびが出てきます。
表面を取り繕うために、あらゆることを偽らざるを得ないからです。
自己開示ができるようになるためには、自分に向き合うことが必要です。
隠そうとしていることが、本当に隠さなければならないことなのか。
表面を取り繕ってまで自分が成しえたいことはいったい何なのか。
自己開示することで、自分が失ってしまうのではと怖れていることは何なのか。
これらのことをごまかさず問うてみることが大切です。
コミュニケーションを円滑にし、周囲との調和、協調をはかっていくためには、相手にも欲があ
ることを忘れてはなりません。
ですから、相手の利益も考え関わっていくことが必要です。
社会生活の中では、それぞれの立場が違います。
立場が違うということは、利害・損得が違うということです。
利害・損得が違えば、当然意見の食い違い、場合によっては衝突もあります。
しかし、それはイコール争い、仲たがいということではありません。
意見の食い違いを過度に避け、自分の意見を常に押し殺してしまうことが多くなれば、周囲に
流され、支配される生き方となってしまいます。
主体性の放棄です。
これでは、親密な関係にはなれません。
時折、「人に迷惑だけはかけないようにして、できれば人とあまり関わらないでいたい」ともら
す人がいます。
これもコミュニケーションへの苦手意識からなのでしょうが、社会生活を送るかぎり、人に迷
惑をかけないで生きることも、関わらないで生きることも不可能です。
迷惑をかけないことを直接的なものをイメージしていると思うのですが、私たちは、自分の知
らないところで、人の厄介になっています。
自分の生活に関わることの全てと言っていいぐらい、人の手がかかっています。
ですから、「役に立つ」ということをしていかなければ、迷惑のかけ通しなのです。
人の役に立つためには、得意なことでがより役に立つことができます。
そのためには、何が自分は得意なことなのかを自問してみる必要があります。
ここでも、本音の自分と向き合うことが求められます。
自分の個性を訪ね歩くことで、自分をより深く知り、自己開示ができるようになり、人とのコミ
ュニケーションも円滑にとれるようになるのです。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
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