アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
魂の牢獄
かつて「自分は囚人です」と言った青年がいました。
この青年は10年以上にわたるひきこもりを経験した青年です。
「囚われ」という字を見てみると、囲いの中に人が閉じ込められている様子を表しています。
そういった意味では、ひきこもりの状態を実はよく表しているのです。
ひきこもりは、外出するとかしないとかの問題ではなく、自身の見識や信念にのみ囚われ、周
りとの間に、周囲と自分を隔てる高くて厚い壁、塀を築いてしまい、その中に閉じこもってしま
っている状態です。
そこでは、自由気ままなようでいて、現実は決してそうではなく、むしろ過度な罪悪感や恥辱
感から、見えない鎖で拘束され、自由を奪われています。
先の青年も、自分が選択してきた生き方に罪悪感を感じ、罰を与えられた囚人と例えたので
した。
罪悪感や恥辱感が強まると、自分の中のもう一人の自分が、自分がひきこもりであったこと
を密告しようとします。
それが、さとられ恐怖や見知られ恐怖です。
周囲に自分がひきこもっていたことが分かってしまうのではないか、自分に経験が少なく、で
きないことが多くあることを覚られてしまうのではないか、自分の心の奥を見透かされてしまう
のではないかと怯えるのです。
そしてその恐怖から逃れるために、ますます自分が創りだした牢獄の中に自分を閉じ込めよ
うとします。
そこから脱するためには、囚われや拘りを捨てることです。
それに必要なことは、気づきです。
aha experience(アハ体験)ならぬ、「あっ、そうかぁ!」という閃きです。
心の目が開かれ、新たな世界が開かれる体験です。
価値観が180度変わってしまうほどの霊的覚醒です。
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閃きという字をよく見てください。
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