アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
生き方の矛盾
「自己主張をしたくない」という青年が少なくありません。
自己主張をしない結果は、他者の思惑でしか行動できないことになります。
当然ストレスの多い生き方になります。
しかし、決してそれを望んでいるはずはありません。
ではなぜ、そうしてしまうのでしょう。
あなたは、かねての生活の中で自分が本当に避けようとしているものを突き詰めたことがあ
りますか?
なぜそれがいやなのか。
ある青年は自己主張を避けたい理由を「責任を負いたくないから」と話しました。
責任を負うという状態は、任せられる。それは認められているということでもあります。
自分に決定権があるということでもあります。
この青年は、周囲から認められることを望んでいないのでしょうか。
そんなんことはありません。
では、なぜ?
「自分ですべてを抱え込んでしまいそうだから」と言いました。
なぜ一人で抱え込むの?
「他人を信用していないから」
他人を信用できないために、すべてを自分で抱え込み、そのために負担が増えることを避け
ようとしているのです。
他者に任せられない理由で、自己主張を避ければ、周囲からあてにされなくなるか、逆にい
いようにこき使われる状況になるでしょう。
いずれも本人の望まぬ状態です。
人を信じられない理由には、過度に相手に期待してしまい、自分の期待通りの反応が相手か
ら返ってこなかった場合、裏切られたような気持ちになり、傷つく。
傷つきたくないから、人に期待せず、信用しない。
ということがあげられました。
つまり、この青年の場合、期待しすぎてしまう自分、抱え込んでしまう自分がいて、そのた
めに傷つくことを避けたいというのが、自己主張を妨げていた理由です。
この二つは矛盾しているようですが、期待しすぎてしまうというのは、何も相手を信用してとい
うことではなく、「こうあるべきだ」といった、いわば勝手な期待です。
「僕は君を友人と思っているから、君も僕を友人と思うべきだ」といったような期待の仕方で
す。
他人に任せきれないことも、いずれも自分のスタイルへの固執です。
他者の立場を尊重しきれていないところに、本質的な問題があります。
自我にこだわる傾向の強いパーソナリティーの人間が、自己主張を避けてしまうという、結果
的に自分の個性を殺してしまう生き方をしてしまっているのです。
こういったケースは、それまで自分の立場を尊重してもらえず、意見を汲み取ってもらえなか
ったり、真っ向から否定されることが多い環境にいた場合に多く見られます。
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