アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
傷みへの執着
心の傷みは肉体の痛みよりも回復し難いものです。
その傷みには、それを自分に与えた相手への怒り、憎しみ、恨みといった情念が伴う
ため、執着し手放し難いのです。
執着は、思念を凝縮するのみならず、状況を追認することなので、繰り返し自己暗示
をかけるようなもので、トラウマ体験の再現を誘引してしまいます。
「これまでも失敗したから必ずまた失敗する」「人に裏切られたから、きっとまた裏切ら
れる」「不幸なことばかり続いたから、自分に幸福はありえない」等など。
この執着を解き放つ方法は何があるでしょう。
例えば、「傷つくことを許したのは自分」という考えをもってみてください。
傷つくことは「結果」ではなく、「影響」として捉え、「結果」としての傷つくような出来事
が降りかかっても、影響として傷つくことを受け入れたのは自分だということです。
「悪いのは自分なのか?」という反論がありそうですが、いいとか悪いの問題ではな
く、影響を受けたことにおいて責任を負うべきは自分だということです。責任を負う
ということは、そのことの問題解決、動向において、自分が主体者、主導者となり
得るということです。
他者に責任を求めているうちは、その相手がそのことにおいての主体者です。
「過去と他人は変えられない」と言われるように、相手が自分の望み通り変わって
くれる、動いてくれることは多くが期待はずれとなります。
過去と他人は変えられずとも、過去や他人からの影響は自分次第で変えられます。
傷みへの執着を招くのは、空虚さです。
他者の欲求を自分の欲求と勘違いしている場合にこの空虚さは生まれます。
私たちの生きる目的は、過去の清算ではありません。未来の創造です。
創造のためには、真の自己の欲求を知る必要があります。
真の自己の欲求を知ることで、自分の人生を生きることができます。
特定の誰かから承認されることへの執着は、他人の人生を生きることとなり、
人間関係への嗜癖(アディクション)となります。
自身の求めるものが、より多くの人たちの求めと重なった時、社会の中で自分
が活かされ、トラウマ体験を否認せず受容できる(許せる)余裕が生まれ、執着
から解き放たれるのです。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
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