アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ
親との対峙
両親との関わりの中で受けたダメージにより、生き辛さを感じているACの最大
の課題は、その親を許すことができるかということでしょう。
親との新たな関係を築き上げるためには、何を与えてもらえなかったのか。
何をさせられたのかを振り返ることが必要です。
ただし、ここで誤ってしまいがちなことが、親への責任追及です。
ここでの目的は、断罪ではなく、あくまでも受けた影響を客観的に把握するという
ことです。
影響により、今の自分が何ができなくなってしまっているのか。
何を恐れてしまうのか。
何をしでかしてしまうのか。
を自覚することです。
なぜなら、受けた影響を軽減していくことが目的だからです。
親の責任を追及したところで、影響が消えるわけではありません。
もちろん、親自身がその責任に対して、謝罪などの充分な償いを自ら行ってくれ
ればその意義はありますが、多くはそれを期待できません。
「誰がそうした」となると、怒りや恨みの感情が自然わきおこります。
「誰が」ではなく、「どういう背景(環境、条件)があって、そうなったか」と考えて
ください。
夫婦喧嘩の絶えない家庭だった。
母親を殴る父親のいる家庭だった。
何事にも干渉してくる母親のいる家庭だった。
意思表示をすることを許さない父親のいる家庭だった。
病弱な母親のいる家庭だった。
など、自分が育ってきた背景を見てみるのです。
そこから受けた影響で、過剰に安寧や周囲からの承認を求めようとするあまり、
自分を出さず、周囲におもねる生き方を選択してしまい、依存的になってしまった
など、今に与える強制力を確認するのです。
それにより、自身のとる行動の意味を知ることができ、修正、改善がはかられます。
とは言っても、「それさえなければ・・・」と悔やみたくなるのが人情です。
と同時にやはり親に対しての怒りや恨みがわいてしまいがちです。
こう考えてみてください。
子ども産む喜びを得られるためには、女性として生まれる必要があります。
歌舞伎役者として幼いころから舞台をふむためには、歌舞伎役者の親をもたな
ければなりません。
親に早くに死に別れたことで、医者を志した人もいるでしょう。
自分の命の目的の中に、「何かを学ぶため」というものがあるとしたなら、
女性として生まれた。
歌舞伎役者の親をもった。
親が早くに亡くなった。
というものは、すべてそのための必要条件です。
であれば、親のありようを含めた、自身の生い立ちの背景が何を学ぶための
必要条件かと考えてみるのです。
そこに必ず発見があります。
とことん考えてみてください。
そこに見いだされたものが、これからの自分の生き方に豊かさを与えてくれる
ヒントになり、新たな親との関係を構築することにもつながるのですから。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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