アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい
アダルトチルドレンからのQ&A~生き辛さの病巣 ⑤
人は耐え難いほどの痛みを感じると、自分という全存在が解体していく
ようにさえ思えます。
アイデンティティー(自分らしさ)の感覚が粉砕されて、自分というものが
実感されなくなります。
すると、自己が存在しているという確実な感覚を再び作り上げようとする
強い切迫感に圧倒され、新たなアイデンティティーを作り上げようとします。
それもまた苦悩に対する反応のひとつなのです。
所属を失ったひきこもり者は、逃避の行動パターンを「わたし自身」だと
思い始め、それが作り出すアイデンティティー(ひきこもる私)にしっかり
としがみつくようになります。
常に、自分を見失うのに恐怖し、現状にしがみつくために利己的になり、
目先の利益に翻弄され、自分がより良く生きていくために何が必要かを
判断することができなくなっているのです。
ですから、利他的行為を意識して行うことです。
献身・奉仕・貢献。
自分がやれることで、他の役に立つ(ためになる)ことを実践するのです。
そのことで、自己の存在意義、理由としての適切なアイデンティティーが
構築されます。
役に立つことで感謝され、確実に幸福感を得られます。
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