アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい
親ガチャを超えて~無力の自覚①
さて、では12ステップをひとつひとつ見ていきましょう。
ステップ1
「私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた」
ここでは、「アルコール」という部分を「現状」や「人生」に置き換えて考えてみたらいいと
思います。「思い通りに生きていけなくなっていた」というのが、ミソですね。
思い通りにならない経験なんて誰にでもあるでしょう。
あなたは、今がまさにそうではありませんか?
仏陀釈尊は、「人生は苦である」と四苦八苦を説きましたが、この「苦」がまさに「思う通りに
ならないこと」です。生き辛さでもありますね。
無力ということを認めることは、さらに自信を無くしてしまうようにも思えてしまうでしょうが、
何もできない無能ではなく、「人生ままならぬ」と感じる部分に於いて無力を認めるということです。
つまり、自身でコントロールできないでいることに対してということです。
何でも「問題」となったということは、その時点での自身の限界を示しているということであり、
そのことに於いての無力を悟ることです。
今、自力で解決困難な問題を抱えているわけですから、そのことを素直に認め、自分の価値観や
考え方、行動パターンを見直してみることです。
この素直さと潔さが、苦を招く囚われやこだわりを和らげていくのですから。
(続く)
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