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解決支援者の現場日記 : 旧ブログでタグ「虐待死」が付けられているもの

ママの不幸は僕のせい

http://www.asahi.com/national/update/0821/TKY200808200380.html
6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった

埼玉県で3月幼児3人が置き去りにされ、内2歳の子が死亡した事件で、保護責任者遺棄致死傷
の罪に問われた母親の初公判の記事です。 (asahi.com)

この記事で胸が痛むのは、次男の餓死はもとよりですが、こんな虐待を受けていても「本当に全部

ボクが悪い」と母親を長男がかばっていることです。

子どもにとって親の存在は、無条件で自分を受け入れ愛してもらえるはずの存在です。だからこそ、

子どもたちは、その愛が無条件ではないということに気がついた時、命をかけてその条件にかなおう

と必死になります。痛々しいほどです。

親からの承認を得られない自分は、無価値な存在となってしまいます。

子どもたちは、親の期待や欲求を読み取ることに懸命になり、いつの日か自分の欲求に気づけなく

なってしまいます。

偽りの自分を作り上げ、それを真の自分と錯覚してしまうのです。

やがて偽りの自分だと気づいた時、もぬけの殻の自分に戦慄し、他者の視線に恐怖し、ひきこもって

しまいます

自分の真の欲求を知りたくても、すり替えられた欲求を満たすことに奔走してきた子どもたちは、発展

的な行動を誘発するだけの欲求を感じる取ることができず、強迫的行為を繰り返し、自己を破壊して

いきます。

これまで出逢った不登校、ひきこもりの青少年たちの多くが、低年齢期の親との関わりを話して聞か

せてくれました。

「ほめてもらったことがない」

「ありがとうって言ってもらえなかった」

「何をするにも否定された」

といったようなことばかりです。

「親にとっていい子の時とわがままを言った時の親の態度の落差が激しかった」

「この家で安全に暮らすためには、親の期待を読み取るしかなかった。でも他の兄弟とは違い、

僕にはそれに応えきれるだけの能力はなかった」

これらの状態の子どもたちが、存在証明をかけて、親にとって気づきやすいよう痛みを与える

メッセージを送り始めます。

不登校、ひきこもり、家庭内暴力、非行行動、いずれもが自分の存在に気づいてもらうための

精一杯の主張です。

それらは親を疲弊させ、今さらながら存在に気づいてもらえても、かえって存在を容認してもらえる

結果とはなりません。しかし、気づいてもらえるだけでも命がつながる思いなのです。

ありのままを認めてもらえず、期待にそえなかった子どもたちは、親の不幸を自分のせいだと思い

込み、偽りの自己から脱却できぬまま人生が制御不能となってしまうのです。 

 

 

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NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp


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