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解決支援者の現場日記 : 旧ブログでタグ「ニート」が付けられているもの
無償の支援活動から見えてくるもの
昨年度より、福岡、北九州、熊本の3エリアで、「たらちねサポート」というひきこもりの無償支援活動
を行っています。https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/06/post-2.php
民間レベルの支援ノウハウを無償で提供するだけあって、企画段階で関係者数名から、「画期的な
取組みだが、無償であれば依頼が殺到し、対応が困難では?」という心配の声もありました。
確かにそういう懸念を抱かれるのは一般的にもっともだと思われるでしょうが、私は全くそんな心配は
しておりませんでした。
と言いますのも、これまでの支援経験から、お金がかかれば何もしない。無償なら動くといった、
経済的な条件が実行、不実行の要件ではないことを認識していたからです。
目の前の問題解決に対して動かない家庭は、たとえ無償でも動きません。
もちろん、黙って見ている間に、第三者がわが子の不登校、ひきこもりを無償で解決してくれるのなら
依頼があるでしょう。
自分は動かなくていいわけですから。
しかし、当協会の支援法のように、ご家族にも一緒に動いて頂く方法の場合は、自分たちが動かな
ければならないとなると、少々違ってまいります。
では、何が実行、不実行を分ける要件なのかということですが、それは、困っているか、いないか
です。
「えっ?、わが子がひきこもっていて、困っていない親なんているのか?」と思われたと思いますが、
困っていない家庭もあります。
厳密に申しますと、「困ったもんだ」とは思っていますが、「わが家にはそのままにはできない改善、
解決を要する問題が起こっており、何らかの対策を講じる必要がある。そのために、自分が動き、
手立てを探し出すことを始めなければならない」というところまで意識していない家庭が、少なからず
あるということです。
つまり、感情的不全感にとどまり、問題意識にまで至っていないのです。
この状態では、本気で困っているとは言い難いのです。
また、困った問題はそのことだけではなく、他にもあり、優先順位としてわが子の不登校、ひきこもり
よりもそちらが優先されてしまっています。
子どもが困ってしまっていることを最優先に考えられるようになった家庭では、確実に子どもに変化
が現れます。
「保健室登校では意味がない。行くんだったら教室。それが出来ないから行かない」とか、
「自分のやりたい仕事でないと続かないから、やりたいものが見つかるまで働かない」
「バイトじゃダメだから、正職が決まるまで何もしない」
など、all or nothingの考え(二分法思考)しかできない青年たちが多いですが、その家族(親)もまた、
「やるんだったら完全解決。改善ぐらいだったらしても一緒」
と、自身の手間を必要とする(あたりまえですが)のならば、無償支援でも「nothing!」としてしまう
ケースも多いものなのです。
でも、何も始めなければ、当然事態は深刻化していくだけです。
何もせず長期化させてしまい、最大の困った事態にしてしまう前に、改善を積み重ね、解決へ導いて
いけばいいのです。
経過を飛ばし、結果だけを急ぐ傾向がよく見られます。
「たらちねサポート」では、学習会と交流会という自助グループの形態を取っています。
月に一度の会ですが、学びを重ねるごとに、子どものことがより理解できるようになり、事態を受容
でき、そのことが家族側のメンタルヘルスにもつながり、解決のためのモチベーションの維持に役立
つのです。
この形態を取ることで、自然に手間を惜しまない親御さんたちが残っていきます。
ですから、対応できないほど詰め掛ける心配はないのです。
ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年6月10日 16:26
わが子から背を向けられ・・・
「子どもとコミュニケーションが取れない」「言うことを聞いてくれない」といった嘆きをよく耳にします。
「言っても動いてくれないから長びいた」
こういったご相談の場合、ほとんどそれ以前からの親子間でのコミュニケーションが取れていません。
そもそもが充分なコミュニケーションがなかったところで、子どもが不登校、ひきこもりになったからと、
急にコミュニケーションを取ろうとはかっても、子どもはなかなか聞き入れてくれません。
親に背中を向け、口をつぐんだ途端、もうそれ以上言葉をかけられなくなってしまう親御さんも少なく
ないようです。
返事を期待し、待っているのです。
子どもとのコミュニケーションは、たとえ返事がなくても語りかけ続けることが、場合によって必要なの
です。
子どもは、返事をしないまでも聞いています。
返事をしないのは、親への反抗的な意味合いだけではありません。
自分の気持ちを表す適切な言葉が浮かばないという場合や、考えの整理がつかず、言葉で返せ
ない場合もあるのです。
言葉を発する(意見を言う=意思表示)ことで、それを否定されることを恐れて発しない場合もあり
ます。
否定されることは、拒絶、見捨てられることと捉えてしまうのです。
子どもたちに共通してあるのは、自尊心の欠落です。
自尊心は、自分を支える杖、背骨となります。
その自尊心が健全に育っていなければ、何ものに対しても、抵抗力がありません。
ストレスに対しての脆弱さは、ここから来ているのです。
「自尊心なんかで、閉じこもることなんてあるんですか?」と質問される親御さんもおられますが、
自尊心を崩された痛みを一番知っているのは、親御さんたちのはずです。
わが子が、心を閉ざし、ひきこもり、こちらの呼びかけに何も答えなくなる。
中には、暴力で親を支配しようとする。
わが子がそんな状況になれば、親としての自尊心はズタズタになっています。
そのことで、ますますわが子との距離が開き、ただただ目の前の状況を見過ごしていくしかなくなる。
誰かに頼ろうにも、崩れた自尊心は、それ以上の辱めを受けたくない、傷つきたくないという心理に
なり、親御さん自身が、自分の殻に閉じこもってしまいます。
相談機関に訪れるのは、数年を経過してからがほとんどであることからも、このことが長期化の
ひとつの要因になっていることも事実です。
自尊心を傷つけられた痛みを理解してあげられることができれば、わが子の痛みへも寄り添うことが
できます。
わが子の理解、寄り添いが、子どもに安心感を与え、新たなことへの挑戦の勇気の後押しになるの
です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年2月22日 11:33
「ひきこもり」の捉え方をめぐる混乱
社会的ひきこもり対策事業として支援者研修が某市で開催されました。
その中で、「ひきこもり」の捉え方をめぐる混乱として、次の三つが挙げられていました。
①ひきこもりは「状態」であり、「病気」ではないという解釈
②「精神障害を背景としないひきこもりには精神医学的な問題がない」という解釈
③「社会的ひきこもり」はおもに社会的要因を背景とする現象であるという解釈
それぞれの解釈は、それこそ、それぞれの解釈があてはまる「ひきこもり」があると認識していれ
ばいいことだと思います。
見ていますと、「病気か病気でないのか」「障害者なのか」といった論議が盛んになされている感が
あります。
当事者家族や支援者までもが、all or nothing で、生きるか死ぬか思考になってしまっているよう
です。
私がかねて懸念していることは、統合失調症や発達障害といった病理や障害の症状としてひきこも
っているケースと、病理的な背景がなくひきこもっているケースは、明確に分けて議論すべきであり、
解決のための対策が混同されてしまい、それこそ支援者自体が混乱しているということです。
病理からのひきこもりは、医療に任せるべきであり、一般の素人が手を出すべき問題ではありませ
ん。
例えば、強迫神経症が発症し、日常生活が困難となり、ひきこもりに発展したケースと、長期のひき
こもりにより、強迫神経症が発症した場合は、意味合いも、対策も全く違ってきます。
同じ強迫神経症だからと、一緒にはできません。
植物にかぶれて出た湿疹と、内臓の疾患から出た湿疹とを同じにあつかうようなものです。
私共の支援経験では、明らかに病理ではないケースがほとんどです。
それは、当協会が医療機関ではないからでしょうが、恐らく数年、十数年ひきこもっていた事実だけ
を見れば、社会不安障害、対人恐怖といった診断は出てしまうのでしょう。
しかし、投薬といった一切の治療をせずとも(もとより出来ませんが)、社会参加が出来ています。
原因となるものを外していくからです。
病理からのひきこもりは、お医者さまに頑張って頂かなければならない問題ですので、頑張って頂く
として、重要なことは、私共のような立場と、家庭がどう医療機関と連携を取っていくかです。
医療は、当事者本人が来院してこそ成り立ちます。
本人も病識があるからこそ、診断を受けたわけですから、何らかの病名が出るのは多くなるはず
です。
逆に言うと、来院できない状態のひきこもりに関しては、充分な把握ができていません。
ひきこもりという状態は、動けないからこその困惑であって、その状態を理解把握している立場と、
医療機関との連携は、急務の課題なのです。
当事者向け、支援者向けの様ざまな催しを聴いても、どうしても医療分野からの発言者がほとんど
であり、ひきこもり=病気・障害といった印象が発信されてしまっていることを危惧してしまいます。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年2月13日 12:06
ある講演から
先日、福岡県のある地域の高等学校10数校の養護教諭、保健主事の方の研修会にお招きを受け
お話しして参りました。
今回の講演では、立場上かねてより不登校ぎみの生徒や、なんらかの体調不良を訴えてくる生徒
の心理的な面にふれる機会の多い先生方を対象にしていましたので、不登校のきっかけになること
を耳にしたりすることは多いだろうことは想像しておりました。
その分、非常にデリケートなタイプで扱いにくいといったイメージや精神的に弱い、現実から逃げて
いる、暗い、コミュニケーション能力が低いなどの印象をもっておられたようです。
きっかけは、もちろんさまざまですが、いじめや学業の遅れ、学内での人間関係の問題などがよく
見受けられるものです。
ですが、ここで今回の講演でも先生方に考えて頂いたのは、なぜストレスに対してそれほど脆弱
なのかということです。
現実同じような状況に遭遇しながら、不登校になっていない生徒がいる中で、なぜその子は学校へ
行けなくなったのか。
中には「それぐらいのことで・・・」と、つい言ってしまうほどの出来事をきっかけにして、不登校が
始まる子がいます。
とかくきっかけになった出来事が原因にしたてられますが、学校に行かない理由と学校に行けない
原因とを明確に分けて考えていくことを私は常々申し上げております。
学校に行かない理由は、まさにきっかけであり、原因ではないのです。
「行かない」というのは、そこに意志があります。自分が行かないと決断しているのです。
しかし、「行けない」という状態は、仮に行きたくても行くことが叶わない何ものかがあるのです。
本人自身それを自覚できていないことすら少なくありません。
200キロ近くの体重になって、仕事どころか自分で起き上がることすらままならないほどになって、
仕事をしないで生活が親がかりになってしまっている原因を肥満だからと言えるでしょうか?
肥満は理由にはなっていますが、原因は体重をそこまでにしてしまったそれまでの食習慣にありま
す。もっと言うと生き方にあります。そしてそれを見ていた家族にも問題があります。
ストレスに対しての脆弱性は、例えるならば、三百段の階段をダッシュさせられ、頂上で十段の
跳び箱を跳ばされるようなものです。
なんでもない通常の状態で十段の跳び箱を飛び越えるのを難なくできる人でも、さすがに階段を
ダッシュさせられてからでは、跳ぶことはできないでしょう。
つまり、頂上に用意されていた跳び箱がきっかけです。
ささいなきっかけを飛び越えられないのは、それ以前にくたびれ果てた状態があったからです。
それが行けない原因です。
この三百段の階段が何だったのかということが重要なのです。
それは、子どもたちの発達段階の過程で受けてきた精神的ダメージです。
親が知らず知らずの間に与えてしまった家族トラウマです。
2月11日に福岡県の行事で「ふくおかっ子応援団」フォーラムが開催されます。
不登校・ひきこもりの解決支援の分科会で、当協会が、元当事者家族による事例劇を公演致します。
詳細はhttp://www.pref.fukuoka.lg.jp/e05/fukuoka-ouendan.html
どういう家庭環境の中で、不登校、ひきこもりが起こるのかを劇でお見せします。
三百段の階段の意味を知りたい方は、是非ご参加ください。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年1月11日 16:45
新年あけましておめでとうございます。
新たな年を迎え、今年も実家の熊本で家族とゆっくり過ごすことができました。
自宅へ帰宅し、社会へ巣立っていった青年たちからの年賀状を見るのが、毎年楽しみです。
今年は、写真入の結婚の報告と、彼女ができたことの報告が特に印象に残った年賀状でした。
精神分析のフロイトの言葉に、「健康な人間にできることは、愛することと働くこと」というものが
あります。
私が青年たちの支援活動を行っていて、彼らに一番望むものは、愛することができるようになって
ほしいということです。
何ものかを愛することは、すべての原動力となります。
青年たちは、愛されることに飢えています。
愛されることに渇望するあまり、愛することを忘れてしまっているかのようです。
「働かざる者、食うべからず」
「食うために働く」
確かにその側面はあります。
しかし、働くことは、誰かの手間を肩代わりすることであり、役にたつことです。
だとすれば、より愛することのできる人のためにこそ、労を惜しんで手助けしたい、役立ちたいと
思いませんか?
ですから、「働く」ということは、愛情の一表現であり、愛することと働くことは表裏一体なのです。
「労働」を使役されることととらえれば、愛だのへったくれだなどと言ってられないでしょうが、
同じやるなら、愛することととらえてみてはどうでしょう。
そうなると、「食うために働く」のではなく、「働くために食う」ことになります。
働くことが主目的となるわけです。
人を愛せば、働きたくなります。
一生懸命働けば、今度は周囲から愛され、求められます。
そうしたら、もっともっと働きたくなります。
ここで言う愛するとは、「自分のものにしたい。独占したい」ということではありません。
全くその逆です。
“個”の存在とし認め、尊重し、敬うということです。
相手を“活かす”という愛情です。
自己都合に合わせようとするものではありません。
互いが相手を活かしあってこそ、依存しない自立した主体的な生き方ができます。
自分を愛することも教えられなかった子どもたちが、自分を粗末にする生き方を選んでしまっている
ようです。
結婚や彼女ができたという報告に、心が温かくなったお正月でした。
今年もどんな青年たち、ご家族の成長が見られるのでしょうか。
楽しみです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年1月 4日 16:01
両輪がそろわない
先日テレビを観ていると、「婚活」ならぬ「離活」といったものがあるそうです。
離婚のための活動のことです。
熟年離婚という言葉も一時流行りましたが、あまり流行ってほしくない言葉ですが、現実は身近でも
実際に聞かれます。
私自身ご相談者に「離婚されたらどうですか?」と口に出したことも実はございます。
ほとんどは母親に対してです。
相談の場に訪れるのは、ほとんどが母親です。
仕事があるなしではなく、日曜日でさえ父親が来られないことが大半です。
「ウチだけでしょうねぇ、主人が一緒に来てくれないのは・・・・」と嘆かれますが、「いえっ、ほとんど
です」とお答えしています。
講演や親の会でも父親の参加はめずらしく、父親へのグチで花が咲く(笑)場合もあります。
何がそうさせているのでしょうか。
よく聞かれるのが、「子育てはオマエ(母親)に任せていたんだから、オマエの責任だ」という言葉
です。
わが子を育てていくことを母親のみに任せるということはどういう意味なのでしょう。
その子の親として、その父親は何を親の役目と心得ておられるのでしょうか。
もしかして、働いて生活の糧を得ていくことで、務めを果たしているとでも思っていらっしゃるので
しょうか。
そう言えば、「誰のお蔭で食っていけてると思うんだ」という言葉も時おり聞かれます。
まっ、最近は「あなたの稼ぎが少ないから苦労するんでしょう」と恐妻からバカにされ、ひそかに離活
を始める夫も増えてきているともれ聞くに及んでいますが(笑)。
それはさておき、先のような発言を平気でする父親は、「人はパンのみにて生くるにあらず」という
ことをご存知ないのでしょう。
わが子は金魚とは違います。
鉢に餌を放り込むだけでは、健全に育たないのです。
犬だって躾が必要です。
まして最愛のわが子、かけがえのないわが子に食事を供しているだけで、親としての務めを果たせ
ていると勘違いしていては、離活の対象となってしまいかねません。
ある心理療法家が「躾は、人生の受難を減らす方法である」と述べています。
言い得て妙です。
親の責任として、養育はもとより教育が必要です。
ヒトは教育によって人間と成っていくのです。
わが子の不登校やひきこもりに向き合えないタイプの父親に多いのは、家族に対して支配的な父親
か他者(家族も含む)に関心をもてない父親のようです。
支配的な父親は、家族をコントロールしたがります。
コントロールすることで、安心を得ようとしています。
それだけ情緒的に安定できないものを抱えている場合があります。
例えば、父親自身が自分の父親から安心を与えてもらえていなかったようなことです。
他をコントロールすることでしか自分を立てていられないのです。
また、関心を他に向けられないタイプの父親は、わが子との距離感をもてないままになっています。
わが子に対しての厳しさや優しさの感覚が分からないでいるのです。
わが子との距離が近づき過ぎると、厳しさが威圧的となり、優しさがおもねるようなものになります。
距離が離れすぎれば、当然関心がおよびません。
このタイプの父親は、自身の親との間に身体的、情緒的スキンシップ、交流があまりなされていない
ことが多いようです。
無関心(ネグレクト)は、虐待とも位置づけられているほどです。
支配されたり、関心をはらわれなかった子どもたちは、自尊心や自己信頼感が育っておらず、数々
の人生の受難に遭遇しています。
適切な躾(人生の受難を減らす方法)を与えられなかった子どもたちは、大海も知らず、金魚鉢の
ような狭い世界でしか生きられなくなってしまいます。
ひきこもりの多くが男性ですが、その青年たちからの話に父親のことが多いことを知ってもらいたい
ものです。
母親をなじる父親に対して、「なぜまだ分からないんだ。アンタ(父親)のせいで俺はこうなったんだ」
と罵倒した青年もいました。
青年たちは父親も求めています。
いや、父親を求めています。
自身の非を潔く認めて、詫びることのできる父親。
適切に認めて、肯定してくれる父親
家族の精神的支えという意味でのリーダーシップを取れる父親を待ち望んでいます。
世のお父さま方、是非気がついてあげてください。
お願いします。
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NPO法人地球家族エコロジー協会
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年12月15日 14:12
自然と共に生きる
昨夜は満月でした。
月に限らず、朝日や夕日を観ると何か落ち着きます。
しかし、同じ月でも所が変われば狼に変身します。
かのマイケル・ジャクソンもスリラーのPV映像の中で、狼に変身していました。
日本は、お団子を供え、手を合わせます。
他国の人から見たらどう感じられるのでしょうね。
大分前に読んだ藤原正彦氏の『国家の品格』という本の中で著者は、こういった日本人の特質を
論じています。
論理だけでは世界は破綻するといった自説の中で、論理の出発点を正しく選ぶために必要なものは、
日本人のもつ美しい「情緒」や伝統に由来する「形」であると述べています。
その中でも、自然に対する繊細な感受性をあげ、取分け、虫の音を楽しむことは、欧米はもとより、
中国や韓国にもない習慣だということを紹介しています。
以前角田忠信教授の『日本人の脳』で、日本人の脳は、情動の働きが左脳(言語脳)で扱われ、自然
界の音(虫の音、川のせせらぎ等)なども外国人と違い、左脳で処理することを読んだことがあります。
これによって、俳句や短歌などの文化も生まれたのでしょう。
四季のはっきりとした環境に暮らす日本人は、自然に対する畏怖心や跪く心をもち、自然と共生する
生き方を行ってきた民族です。
近代は、生活そのものが欧米化し、このような日本人が誇るべきものが失われていっているようです。
当協会では、前回お話ししたように『生かされている命に支えられて生きている自覚(エコロジー)を
信条とし、それなしでは存在しえないものへの感謝を基とした生き方』を指導理念としています。
バックボーン(精神的支柱)という言葉がありますが、現代の家庭の中には、精神的大黒柱が
失われているような気がしてなりません。
現在、来年1月、2月に実施される福岡県の事業~青少年の健全育成サポーターが手をつなぐ~
がんばれ!「ふくおかっ子応援団」フォーラムの準備を進めておりますが、福岡県の少年非行は
全国的にも高水準です。
子どもたちの心の荒廃は、家庭が源です。
フォーラムの分科会の中で、どういう家庭の状況から不登校やひきこもりが起こってしまうのかを
元当事者の親御さんたち自らが演じる事例劇https://www.interbrain.co.jp/lecture/を公演する
予定です。
今こそ、自然と共生してきた日本人本来の感性を呼び起こし、生命を中心においた心の教育が必要
な気がしてなりません。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年12月 3日 19:51
見えないものを観る眼を養うためには
わが子の痛みに寄り添えるためには、「見えないものを観る眼」が求められます。
心は臓器ではありませんので、見えません。
生理学的に脳を解剖したからとて、子どもが感じている心の痛みをそこに発見することはできません。
だからこそ、見えるものだけしか認識しない態度では、痛みに共感できようはずがありません。
観るであって見る でないのは、見るは感覚器官の目が見ているだけで、意志がなければ見えてい
ません。
観るは、心の眼で観ているのです。
「見えないものを観る」というのは、背景から読み取っていく。観察、洞察していくということです。
観音さまがありますね。
観音というのは、観世音菩薩の略です。
世音(衆生の声)を観て(聴いて)救済する仏さまのことです。
大慈大悲の妙智力といって、慈悲(母心)の象徴です。
学校に行っていないことや働いていないことだけを見て、
「いいかげんにしなさい!心配かけないで!」ではなく、わが子の声無き声を読み取っていくのです。
「見えないものを観る眼」を育てることができる魔法の言葉をお教えしましょう。
「お蔭さまで、ありがとうございます」です。
お蔭さまというのが、背景(に居る人たち、諸条件、環境)です。
私たちは、見えないところの多くのものから支えられ生きています。
それらのすべてに感謝し、決して一人では生きてはいけないことの自覚が大切です。
「お蔭さまで、ありがとうございます」とかねてから口に出す習慣をもっていますと、自然と見えない
背景にまで心を配る姿勢が身につきます。
私がこの言葉を提唱しているもう一つの理由は、ストレス学説を提唱したカナダのハンス・セリエ
博士が、ストレスに克つ方法として、「それは東洋の感謝の原理です」と述べたことに起因します。
日本流で言えば、これが“お蔭さま”の思想なのです。
生かされている生命に支えられて生きていることへの感謝(エコロジー)をベースに、あたりまえの
ことをも与えられた恵みと感謝できる心性、即ち人間だけが持ち得る“霊性”というまさに人間らしさを
発揮し得れば、ひきこもりのみならず、現代人の心の荒廃を食い止めることが出来ると確信します。
これまでの支援経験から言っても、「おかげさまです」と謙虚に感謝の気持ちをもてない。なんでも
あたりまえと思っている親御さんたちほど、子どもだけをどうにかしようとしたり、子どものゆったりと
した成長を待てず、子どもの声なき声を聞けず、「~してやったのに」という恩着せがましい愚痴が
多いようです。
「愚痴」という言葉は、もともと「智に蒙昧で愚か」という意味ですが、まさに智恵が足りないから愚痴
が出るのです。
「愚痴・責任転嫁・自己正当化」は、確実に状況を悪化させます。
子どもは植物のように、環境を整え、それぞれの個性を活かし育てていくものだと思います。
決して親の都合で子どもの個性を埋没させてはならんのです。
循環と調和が自律的に保たれた大自然に対する謙虚さを失った人類が、地球規模の環境破壊を
招いてしまいました。
大自然の恵みを受け生かされていることへの自覚と感謝がない親御さんほど、自然の子である
わが子を思うように支配、コントロールしようとしてしまうのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年11月20日 20:15
苦悩を苦労に変える
当然のことですが、わが子が立ち止まってしまい自分の殻の中に閉じこもってしまうと、どの親御さん
も疲弊しているものです。
わが子でありながら思うにまかせないいら立ちと、先の見えぬ不安から、憔悴しきっています。
無理もないことではあるのですが、どうにか少しでも緩和させることはできないでしょうか。
私共は、親御さん方に勧めていることがあります。
日々の苦悩を苦労に変えていくということをです。
「苦悩」は、思い煩い、悩むことです。
まさに「煩悩」です。
そこには痛みが伴います。
「苦労」は、その後に何らかの達成がありますから、きつくても辛くないのです。
では、苦悩を苦労にするためには何が必要かと言いますと、「志」です。
達成すべく「志(目標)」があれば、過程での難儀はあっても、辛くはありません。
思い煩うこともないのです。
前へ歩むことにおいて、迷いがないのです。
目の前のわが子の問題を苦悩ととらえれば、痛みを伴いますので、どうしても避けようとします。
受容ができず、長期化するのです。
苦労は避けてはいけません。
苦労(手間)は、かけないと何事も成就しません。
米という字は、八十八の手間がかかるという意味があるそうです。
苗を植えただけでは、豊かな実りは得られません。
害虫を除き、雑草を刈り取るなどの手間をかけなければなりません。
子育てはまさに手間をかけずして、何の実りがあるでしょうか。
北九州、福岡、熊本のエリアでの「無償支援活動たらちねサポート」を実施している中でも感じる
のが、この苦労(手間)をいとう親御さんが少なからずおられるということです。
わが子の状態を理解し、寄り添うために学びを深め、子どもに意識づけをしていく行動をまず親から
始めることを煩わしがるのです。
わが子の問題を片付けてくれる代行屋とこちらを思っておられるのか、無償の支援でも動かない親は
動かないようです。
だからこそ、長期化するのでしょうが。
古歌にこういうものがあります。
「世の中に 迷いのあるこそ 宝なれ 迷いなければ さとることなし」
わが子に笑顔が消えたときこそ、わが子が元気に笑ってくれる有りがたさに気づけます。
人生には捨てるものなしです。
親としての在り方に気づかなければならないことがあるからこそ、わが子が苦悩してくれているので
す。
そのことに気づけたとき、わが家のひきこもりが解決していくのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年11月 7日 16:18
責任からの逃避
ある新聞に「引きこもる大人たち」という連載があっていました。
この中に40歳の男性の事例がありました。
高校卒後、28歳で国立大へ入学したものの退学。
夜間に編入するもそこでも退学。すでに30歳を過ぎていた。
これまでにもバイトや就職も経験してきたが長くは続かず、資格勉強も現在やっているそうだが。
社会や政治の批判を延々と繰り返してきた男性は、親にも怒りの矛先を向けてきたとのこと。
「大学合格がどんなに大変だったか。どうして努力を認め、ほめてくれなかったか」
「ここまで追い込んだのは親だ」
親はそんな息子に対して、
「でることはいろいろやったけど、息子はなかなか変わらない。自分たちが育てられたように育てて
きただけなのに・・・」
「働け」と何度も厳しくしかった父親は、「神様はこういう人間もつくるんだな」と最近漏らしたとのこと。
ひきこもり家庭によく見受けられる風景です。
ここで気がついていただきたいことは、
「息子はなかなか変わらない。自分たちが育てられたように育ててきただけなのに・・・」
この「自分たちが育てられたように育ててきただけ」 ここが問題なのです。
自分が育てられてきた親の子育てを無批判に継承することは、決してよい選択とは言えません。
例えば、両親のどちらかが親と早くに生死別し、係わり合いが少なく育った場合、自分自身も
子どもとの係わり合いが極端に少ない場合がよく見受けられます。
これは、生死別でなくても、肉体的にも精神的にもふれあいが少なかった場合も同じです。
「子どもは親の背中を見て育つ」
「子どもは自然に育つものだ」
これは、親の傲慢さ以外の何ものでもありません。
「自分も親とそんなに会話をしていたわけではないけど、ひきこもりなどなかった」
こういった声も当事者の親御さんからよく聞かれます。
親との情緒的交流が少なかったことなどから、成人してからの人間関係に支障をきたすことが
少なくないのですが、もちろんみんながひきこもるわけではありません。
子育てにこそ大きく影響するのです。
自身の親との関係からの影響が自覚できていないのです。
また「息子はなかなか変わらない」と言っています。
これも子どもを変えるのではなく、親自身が変わる必要があります。
子どもが変わってくれないとしたら、親が少しも変わっていないからです。
親自身がなかなか自分たちの側にも責任があることを認めたがりません。
責任を負うことに対して、あたかも非難されていると取ってしまうからです。
「親御さんにも責任があるのですよ」と言うと、「私たちが悪いと言うんですか?」
と憤慨なされる方も少なくありません。
責任を負うべきと言っているだけで、「悪い」なんて一言も言っていないのです。
「大学合格がどんなに大変だったか。どうして努力を認め、ほめてくれなかったか」
「ここまで追い込んだのは親だ」
というのは、おそらく本音でしょう。
わが子が抱えた傷を理解しようと取り組み、痛みに寄り添うことなしに、現状に対してだけ叱責
すれば、子どもはますます自分の世界へ閉じこもります。
この父親は、「神様はこういう人間もつくるんだな」とつぶやいたそうですが、責任を押し付けられた
神様もお気の毒です。
人は、他人に責任をもっていけなくなると、運やツキのせいにします。
神様までもっていっては救いようがありません。
責任から逃避し続ければ、最後には自分の人生から責任を取らされることを肝に銘じるべきです。
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10月29日 (要予約 0120-870-996)
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年10月26日 17:31