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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ トラウマ: 2008年12月

不登校・ひきこもりの解決とは?

私共のような施設に対して、どういった支援をしてもらえるのかといった質問があります。

恐らく、この質問の裏には、「学校に戻してくれるのか」「部屋から出してくれるのか」「就職を見つけて

くれるのか」といった期待が含まれていると思います。

それに応えることを目的としている支援施設もあるでしょう。

「あたりまえではないか」と思うかも知れませんね。

しかし、私共は、それはプロセスの通過点ととらえています。

 

学校に戻す、部屋から引き出すを解決したと見なしてしまうことは、とても危険なことです

本人なりの何事かの理由があってその状態になっているわけですから、その理由を解決しない限り、

たとえ表面上学校に戻ったり、外出できても問題は残されています。

 

機能不全家族の定義には、「家族機能が適切にはたらかず、問題解決能力が低いので、家族の

発達的、状況的危機に際して、的確な対応ができない家族」とあり、いくつかあるその特徴の中には、

家族の問題を解決するためのコミュニケーション・スキルが劣っている〉〈家族に他人が入り込むこ

とへの抵抗感が強く、地域・社会、友人などとのかかわりが少なく、閉鎖的で孤立している。家族が

危機的状況に直面した際、周囲から支援が受けにくい〉といったものがあげられています。

 

最も感じることが、問題解決能力ということです。

解決以前に、何が問題かという状況把握からが十分でありません。

このことは何も当事者家族だけではなく、「引き出し人」と言われている支援者側にも見られることも

あります。

だから、まさに引き出すことに懸命になるのでしょう。

 

私たちは、どれらの問題が複合的にあいまってその状態を導いてしまっているのかを探っていきます。

けっしてどの家庭もひとつきりではありません。あたりまえの話であり、逆に問題のない家庭などあり

得ないでしょう。

もし、「わが家には何も問題なし」と思っている家は、地下のマグマがその出口を見つけて勢いよく噴出

すのを気づかずにゆったり過ごしているようなものです。

 

どういった問題が先ずあるかを端的に知る方法があります。

それは、わが子の不登校、ひきこもりを前にして、解決のために家族の一致協力がはかられているか

を見てみるといいのです。

必ずといっていいほど、足並みが揃っていません。両親間にもかなりの温度差があります。

この辺りがより本質的な問題であり、改善要素なのです。言ってみれば、ここが子どもの不登校、

ひきこもりを誘引したようなものです。

 

私共が支援していく過程では、先ず当事者本人以外での不具合を調整していくことから始める場合も

少なくありません。

目の前の状態を受け入れられず、親の方が情緒不安定となり、子どもに対して適正な対応ができない

状態にある場合があります。ある時はうつ。ある時はPTSD(心的外傷後ストレス障害)といった状態の

時もあります。重度の共依存状態で、支援の妨げになる場合もあります。

こういった場合は、先にこれらの問題を解決していくことから始めなければなりません。

 

不登校、ひきこもり・ニートの解決のためには、「問題を解決していく」といった視点が重要です。

単に傷ついた心を癒していって、元気を回復させるという考え方では、長期化していくだけです。

ましてや、「出口の見えない病気、障害だからあきらめるしかない」といった考えは、断じて持っては

ならぬと私は思っています。

この世にかけがえのない存在として生まれてきた子どもたちの、その生きている意味、尊厳性を失わ

せることは誰であっても許されるものではありません

漠然とした問題を整理し、具体的にひとつひとつ解決していくのです。

子どもたちから投げけられた問題を読み解き、囚われた価値観を解放していくことで、家族再生、人生

の取り戻しがかなっていくのです。

 

当事者の青少年向けのブログはこちらです。
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【熊本出張相談会】

12月11日 (要予約 0120-870-996)
熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

八代市厚生会館  12月10日 (要予約 0120-870-996)

相談料3千円

 

NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


人生の大前提

不登校やひきこもり・ニートの青年たちと日頃接している中で私は、人の人生の起点を見る思いがしま

す。

彼らの今の状態の意味を探索していく作業を本人と行っていくのですが、自身も気づけずに来ていた

現状の自分を導いた訳を知りえた時、青年たちは自己革新のスタートラインに立てます。

 

人の行動は、必ず本人にとって何らかのメリットを感じる方に動かされます。そのメリットというのは、

主に不安や恐怖からの回避である場合が多いようです。

自分自身を自虐的に否定することにも本人なりのメリットがあります。

何の取り得も能力もない自分は社会から必要とされない

こういった言葉もよく聞かれます。ここでのメリットは何でしょう?

 

「前提」にあるのは、社会参加への怖れです。ですから、自分が社会に受け入れられない妥当性が

確保できれば、その怖れから逃れられるというメリットがあるのです。

だからこそ、過剰なほど自身をおとしめます。それほど社会への恐怖心が強いということです。

ではその恐怖心はどこから来ているのかと言いますと。

これが自分自身の存在の根源に関わる部分であることが少なくないのです。

 

ある事例をご紹介しましょう。

小学生のころ、担任の先生と母親が通っている塾のことで意見の衝突があったそうです。

「先生の言うことはしっかり聞きなさい」とかねてから母親から言われていただけに、信頼している先生

と母親との衝突は、何が正しいのかといった基準をぐらつかせました。

そして「僕が学校に行かない方がいいんだ」と判断し不登校が始まりました。

そしたら今度はその不登校のことで、家庭で両親が衝突するようになりました。父親が母親を責める。

そういった光景がよく見られるようになってから、この少年は自分の存在そのものを否定し、「僕は生

まれてこなかった方がよかっんだ」という思いにかられました。

以降、家庭の中でも誰かが誰かを否定するという状況を見るにつけ、周囲の誰を信用していいものか

が、全く分からなくなってしまいました。

 

この青年は、小学校低学年の時のこの体験から、「自分の存在は家庭、この世(社会)に必要では

」という前提が刻印されてしまいました。

自分の素行や成績のことで、両親や周囲の大人が衝突しあう場面をよく見る子どもたちに多いのが、

この自己存在の否定です。「自分がいるから悪いんだ」「自分さえいなければ」と思い込んでしまい

ます。

この「前提」がこの青年にとって人生の起点となってしまったのです。 

 

人生の起点に刻印されたものは、成人してもなお、影響を与え続けます。

何かを頑張ろうとした時、心の奥から「そんなことしてもムダだよ」と口をはさみ、手も出してきます。

なにげに自分を否定されたような時、フラッシュバックで不安感や恐怖感がこみあげてきます。

 

私たちは、そもそもの人生の大前提を見直す必要があります。

「前提」が生き方の基準となって、あらゆる行動、考え方、感じ方が制限されるのです

 

いま目の前にうずくまるわが子に、どういう「前提」を与えてしまったのかを振り返ってみてください。

そして、あなた自身がどういう「前提」でわが子を育てたかを見直してみてください。

きっと解決策が見えてきます。

 

 

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