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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 教育
対応の責任
とかく不可抗力的に起こったことに対しては、まさに被害者として自分には責任が
ないということを主張しがちですが、その起こったことに対してどう対処するかは
自己責任なのです。
何事もどう対処していくかでその後が大きく変わってきます。
不登校でも、最初に両親がどう対処するかで復学できるか、ひきこもりに発展
するかが違ってきます。
わが子が登校しなくなった。ひきこもった。
これらのことにどう対処していくかは両親の責任です。
怒るのか、塞ぎ込むのかの感情も親自身の自己責任です。
子どもの責任ではありません。
「お父さんを怒らせるな!」
「お母さんをイライラさせないで!」
あたかも子どもがそうさせている(責任がある) ように言いたげですが、目の前の
現状に対して、どういう感情になり、どう対処していくかは、あくまでも親それぞれ
の責任においてなされるべきことです。
ましてや、わが子の不登校や引きこもりで、夫婦で話し合い、協力しあうどころか、
互いの責任のなすりあいで、夫婦喧嘩をしているようでは、子どもが安心できる
はずもありません。
そもそも、そういったところが、わが子の不登校や引きこもりを招いた一因である
ことも認識すべきことなのです。
もちろん、子どもにも、自身の責任の所在をしっかり認識させていかなければ
ならないことは言うまでもありません。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年7月15日 07:33
人生の責任
べきことから逃れる生き方のために、責任のもち方(取り方)がわからなくなって
しまっている状態です。
「責任転嫁」というのは、通常「誰かのせいにして自分の責任を逃れる」といった
意味合いで使いますね。
もちろんそうですが、ここで言っているのは主に「自分の人生に責任をもっていない」
状態を指します。
自分の人生に責任をもつというのはどういうことでしょうか。
それは、「人生は選択の連続である」ということを意識にまず置いて考えてみて下さい。
選択は、判断と決定(決心)です。
ですから、「人生に責任をもつ」というのは、自分で考えて判断し、決定したことに
自分で最後まで責任をもつということです。
最後までというのは、「結果」、そしてその処理までです。
自分の人生に関わることを、他者に考えさせ判断させない。
もちろん判断にあたって他者の意見を参考にすることは問題ありません。
要は、何も自分では考えず丸投げしないということです。
頭を人に預けないということです。
最初から人に判断させていればその結果に当然責任を取ろうとしませんし、
それどころか結果が悪ければ悪いほど、あたかも自分は被害者でもあるか
のように判断を任せた相手を責めようとします。
これでは、状況が良くなるはずもありません。
「子育ては妻に任せていた」という夫(父親)がいます。
任せていたとしたら、それは信頼のうえでのはずです。であれば、その結果に
不具合があったからといって、一方的に責任を押し付けることは如何なもの
でしょう。
もとより、子育ては両親で行うものです。それぞれの立場、役割でこそできる
(していかなければならない)ことがあるのですから。
詐欺まがいの引き出し屋(悪徳業者)に事の解決を依頼し、高額な報酬を
支払わされたといった被害にあったご家庭のニュースも目にします。
支援者の立場からも、強い憤りを感じる事件ですが、「頭を人に預けない」
「丸投げしない」ことも大切です。
自身(親)の困り事を解決するのではなく、わが子が困ってしまっている事を
優先して解決しようと思えば、子育てにおいて自分が取ってきた判断、決定
(決心)に責任をもち、現状のわが子の引きこもりに対して、どう対処していくか。
解決する最後まで、自分が責任をもっていくはずです。
取るべき責任を取らなければ、人生から責任を取らされます。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月23日 05:50
引きこもり~現状を受け入れるには ②
思考の放棄(停止)です。
人生に降りかかってくる諸問題が、自分が成長し、自分らしく生きていけるために
必要なこととして必然的に起こったとすれば、「なぜ必要だったのか?どのような
意味があるのか?」という問いが生まれます。
抵抗(反抗)から苦悩が生まれるのです。
ありのままに受け入れる。自分のこととして引き受けるということでこそ、変革を
起こすことができます。
現状、経験を受け入れるということは、それに納得することではなく、その経験を
通して自分にとって必要なことを学ぶということです。
自分の人生に責任をもちましょう。
人は人生を絶えず創っており、自らの判断や決定、行動が引き起こすあらゆる結果
を引き受けなければなりません。
より良い人生や行動の原因をつくることに責任をもつ。
自分の回復や成長に責任をもつことが重要な最初のステップです。
実存心理学では、『人間は、人生からの問いに正しい答えを与える責任がある。
ある人生の状況の真の意味を見出すことに責任がある』とも示されています。
その意味を見出せるためには、現在行っていることと、過去に起こったこととの
関連性に気づくことで見えてきます。
意味はそこにあるのではなく、自身が付与するものです。
自分にとって、それが「気づき」のきっかけとなり、価値や意義あるものとなります。
過去はすべて、これからを創る教訓とするのです。
その意味を理解するための葛藤を通して、成長は確固たるものになります。
現状の世界観が、心の垣根(境界、限界)となります。
自分が生きる世界を変化させるためには、言葉と新たな概念の習得によって、現状
の解釈をし直すことが必要です。
私たちは、価値観によって解釈し、言葉と概念によって説明(物語を語る)するのです。
人生の意味は、常に進行中であり、固定的なものではありません。
常に新しい意味づけを行い、新しい価値を見出し、自分自身や人生における最終ゴール
についての考え方をより良く変えていきましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年5月13日 06:27
引きこもり~現状を受け入れるには ①
ければなりません。
困難な問題ほど、受け入れられず、目をそむけたり、意識をそらしてしまいがち
です。ですが、受容が出来なければ、解決のためのスタートラインにも立てて
いないのと同じです。
部屋から出てこないわけではないとか、外出をまったくしないわけではないとか
だけの理由で、「わが子は引きこもりではない」と思い込もうとしている親御さん
も少なくありません。
その状態で、数年も経過しているにも関わらずです。
それほど、「受容」するというのは簡単なことではないのです。
不登校・引きこもりの長期化は、わが子が自力で解決できないという事実を親が
受け入れられないことで生じてしまっている現象なのです。
ですから、解決のための「受容」ができるための工夫が必要なのです。
これから数回にわたって、その工夫の内容をお話ししてみましょう。
実存心理学では、『人間が人生の意味は何かと問う前に、人生のほうが人間に
問いを発してきている。人間は、人生から問われている存在である』〈ビクトール
・フランクル「医師による魂の癒し」〉と、示されています。
フランクルは、人生には目的も意味もすでにあり、自分の身に起こる様々な出来
事を通して、問いかけられている。そこから答え(目的や意味)を読み取っていく
ことが、私たちに与えられた課題と述べているのです。
人生とは、成長するための学校であり、問題集です。
あらゆる経験・体験は、すべてレッスンと捉えてみましょう。
自分にとって、予定通りに順調な学びの過程なのです。
成長のための気づきと学びを得るための必須課題です。
ですから、その必要単位を取得しなければ、そのことから卒業できません。
卒業できないということは、再び同じ過ちを繰り返すということです。
その場に停滞(長期化)してしまわないためにも、とっとと学んでしまいましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年4月19日 23:19
引きこもり~親の存在意義(価値)とは?
それは、育てる。成長させていくということでしょう。
それは、その危機に遭遇した際は、守り、安全を確保するということも含みます。
引きこもり者たちは、セルフネグレクト(育自放棄)の状態です。
自堕落な生き方によって、自身の成長を阻んでいる状態です。
この状態にクサビを打ち、これ以上の進行を抑え、現実から逃げず、果敢に
わが子との対峙を行い、成長に導いてこそ、親としての自尊心が取り戻せる
のです。
「親の尊厳性の回復」でも述べたように、過去に誤りがあったから何も言う
資格がないとか、親として失格とか過度に自罰的になるのではなく、誤りを
認め、そこから逃れず、行動を改める勇気こそが自己を支えてくれるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年4月 4日 18:48
引きこもり~家族に必要なこと⑩
ですから、わが子の現状を受け入れられずにいる間は、解決のための入り口
にも来ていないということです。
「うちの子は引きこもりではないんですが・・・・・」とか
「完全な不登校ではないのですが・・・・」といった電話がかかってくる場合が
あります。
こういった場合、外出が出来ていたり、まばら登校だったりのことが多いのです。
つまり、外出が出来ているから引きこもりではない。
時々は登校しているから、完全に不登校になっているわけではない。
というわけです。
これらは、わが子を引きこもりや不登校児と認めたくない(受け入れられない)
というあらわれです。
外出が出来る、出来ないが引きこもりの判断基準ではありませんし、体調不良
でもないのに登校しないことが目立ってきた時点で、対策は打ち始めた方が
いいのです。
気持ちは理解できますが、このままでは解決へ進みません。
電話をかけてきたということは、問題視はできかけているわけですから、ここ
からが大事なのです。
ここでしっかり現状を受容するということです。
特に困難な現実を受容できるためのヒントを述べてみましょう。
目の前の困った出来事だけに意識を置くのではなく、人生全体の捉え方を
見直してみてください。
人生は流転です。常に変化しています。
その変化に気づけていますか?
私たちの人生は、自分の意思、思惑、はからいを超えた力に、ある方向へ
運ばれていっています。
そして、大河のようなその大きな流れが、必要な何かを足元に運んできて
くれています。
その「必要な何か」に気づかなければなりません。
何のために必要なものなのか。
それは、成長のためのものです。
見えない流れが、目に見える形となったのが、人との出会いであり、機会との
遭遇です。
人、物、事との出会いから、何を学び取っていくか。
逆境も変化も、すべてが成長の機会です。
人生から投げかけられたことから、自分にとっての意味を読み取っていきます。
自らの可能性を信じ、成長させていくことが自己信頼につながり、困難な状況に
さえ、感謝できるようになります。
このように人生をとらえれば、あるがままにすべてのことを受け入れられるように
なります。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2016年12月16日 09:53
引きこもり~家族に必要なこと⑨
現実に真摯に向き合い、ありのままを受け入れられるようになることが重要
なのです。
他でもない「なぜ私に?」「なぜわが家で?」
この疑問の前から、逃げることは出来ません。
そのためには、自己の限界を知り、無力を覚ることです。
目の前の「問題」は、自分自身の見解から離れられず、この囚われのために、
日々の生活がままならなくなってしまったひとつの結果です。
私たちが生きて中で抱える問題は、その時点での自身の価値観の限界を
示してくれています。
その時の自身の心境(気づきのレベル)では、はかり知れない、解くことが
叶わないから、「問題」となっているのです。
ですから、価値観の転換をはかり、別の視点からその問題をとらえる必要が
あるのです。
自身の見解への拘りは、変化を拒むところからはじまり、自分の判断力を
信じ過ぎていたことで迷いを深めたことを理解しましょう。
価値観を転換し、心境を高めていくためには、自己変革が必要です。
現状に対しての無力さを自覚し、謙虚に素直に他の声(価値観・視点)に耳を
傾けられてこそ、新たな自分に成長していけるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2016年11月11日 05:16
引きこもり~やる気の引き出し方の誤り
この促しの前提にあるのは、「やりたいことが見つかれば、前へ進む意欲が
出るだろう」ということです。
しかし、これは残念ながら適切な助言とは言えません。
そもそも、やりたいことも無いから引きこもったのです。
自身の欲求が自覚できない状態にあるからこそ、動けなくなったのです。
「やりたいこと」というのは、座って考えているだけでは見えてきません。
様々なことを見聞き、体験することで、感覚が刺激され、欲求が強められる
のです。
「やりたいこと」の前に「やれること」の再認識が必要です。
そして、「やるべきこと」を実行させていきます。
「やりたいこと」は、ともすればゲームのような娯楽に流れやすいものです。
大切なことは、必要性での判断です。
社会的自立で最も必要なことは、“役に立つ”ということです。
つまり、貢献です。
人間関係の土台になるものは、相互の信用・信頼です。
この信用・信頼を得るためにも必要なものが、貢献であり、献身、奉仕です。
利他的行為を行うことで、他者から感謝されます。
感謝されれば、「自分は価値ある人間である」というアイデンティティ(存在価値)
を確認できます。
ここから、生きていく意欲が出てくるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2016年10月22日 05:18
引きこもり~家族に必要なこと⑧
は何も変わりません。
行動変革のためには、取り組む姿勢が先ず大事です。
意識の立て直しをはかります。
気づきを得るために常にそれを意識し、方向性をもたせることです。
心をどちらへ向けて、何を心がけ、どういう心がまえで行っていくか。
ものごとは、心が向いている方向に現実を現します。
状況に改善が見られないのは、本心がそちらへ向かっていないからです。
心の姿勢が、態度となって現れます。
日常の生活態度が、行動変革に向けた態度になっているかを点検しましょう。
態度がなっていなければ、行動は変わりません。
意識に主体的な方向性をもたせたのが意志(=心指し)です。
志(目標)に向かって、成長と上達を心がけて、「お蔭さまで、ありがとうござ
います」の心がまえで、「日々是れ新たなり」で一日一日を過ごしましょう。
感謝がなければ謙虚になれませんので、目の前の事実(わが子の引きこもり)
から、自身を反省し、多くを学ぼうとしません。
学びがあれば、「問題」に対してすら感謝が出来るようになります。
心が過去に向き、回避を繰り返し、「今さらムリ」「どうせダメ」といった態度
では、行動変革、現状の改善は見込めません。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2016年9月24日 09:39
引きこもり~家族に必要なこと⑦
『あたかも既に二度目の人生を生きているかのように、そして、あたかも、
あなたが今まさに誤って行為してしまおうとしているのと同じ過ちを、
一度目の人生において行ったかのように生きよ』
という表現があります。
これは、過去に行った行為(一度目の人生)の結果として現状が生じている
と自覚すること。
現状困難な状態があれば、それは過去の誤った判断、行為によってのもの
であり、それと同じことを繰り返してしまわないように自戒して行動していく
必要があります。
人の行動や考え方には、傾向、パターンといったものが必ずあります。
ですから、意識しておかないと、繰り返してしまいやすいのです。
何かに取り組めば、失敗することは自然にあることですが、同じ失敗を繰り
返さないようにしなければなりません。
引きこもるわが子を前にして、過去と同じ対応を再び繰り返していないかを
振り返らねばなりません。
今の行動のありかたは、将来に何かを用意してしまいます。
現状の過ごし方が、将来の準備になっていることを自覚して過ごすことが大切
です。
現状のわが子のありようは、過去に知らず知らずの内に準備されていたことの
結果です。現状が用意されてしまっていたということです。
今、「見守る」というこれまでと同じ対応をしていれば、これから先にどんな状態
が用意されてしまうかを、これまでの経過を踏まえ、考えてみてください。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2016年9月13日 18:00
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