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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 教育: 2016年6月
引きこもり~家族に必要なこと⑥
であることはこれまで度々述べていますが、ここには次のような誤った前提が
あります。
それは、
「いつか自分で気づく」
「自分でどうすればいいか分かる」
というものです。
当事者たちの状態は、そういう状態にはないのです。
動けずに留まってしまっているのは、行動の選択肢を持ちあわせておらず、
決断力や実行力がないからです。
現状の判断は、すべて好き嫌い感情で行っています。
不快なこと、めんどくさいことなどは、避けます。
ですから、現状を改善、打破していくために、何をどうしていけばいいかといった
判断は、できない状態にあるのです。
「いつか自分で気づいてくれるはずだ」というのは、まったくの幻想(盲信)です。
何らかの相談窓口へ出向き、そこで「お子さんを信じて、見守ってあげましょう」
と言われ、その通りに見守っていたら「5年も経ってしまいました」という事例は、
めずらしい話ではありません。
引きこもり者には、具体的な指針を示し、実行につながる道筋を与えてあげる
ことが必要です。
そうすることで、これからへの希望ももたせることができるのですから。
見守りが、問題の見送り、先送りになってしまわないよう、親が主体的に主導権
を握って問題の改善、解決に取り組むことでしか、解決はあり得ません。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2016年6月18日 08:37
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