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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 教育: 2012年3月
ひきこもりを解決するには ②
ひきこもっていることだけが問題ではないということが、前回のブログでお分かり頂けたと思います。
そういうことからも、複数の問題をひとつひとつ片付けていくという意識が大切です。
そのためにも、これから様々な促しをしてかなければなりません。
ですが、その時に問題になるのが、おいそれと言っても動かない(笑)ということです。
いつも申し上げますように、基本、過去と他人は変えられません。
では、どうしていきましょう。
皆さんは、どういう人の言うことなら聞く耳がもてますか?
信頼できる人ですよね。
信頼できない相手から何かを促されたとしても、聞く気にはなれませんよね。
と言うことは、 これからわが子を前へ促していくためには、まず信頼の回復が必要ですね。
信頼がなければ、言葉に説得力もありません。
動機づけができるだけの説得力が必要ですよね。
私が講演などでもよくご紹介する言葉があります。
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
連合艦隊司令長官山本五十六の言葉です。
「やって見せ」が大切ですね。
先ず、親御さんが手本を示すということです。
親が動かない前に、わが子を先に動かそうとすれば動きません。
「子どもがなかなか動いてくれない・・・・」と仰いますが、なぜ動かないのかが分かられないようです
が、簡単にその理由が分かる方法をお教えしましょう。
先ずお尋ねします。
「なぜ、ここまで長くなりましたか?」
きっと、「本人が言っても動かないから」と答えられるでしょう。
そうではありません。
わが子がひきこもったという現実を受け止められていましたか?
どこかで「ウチの子は、ひきこもりじゃない」「だって、外出も時々するし」と考えていませんでしたか?
自分に何ができるかと考え、分からなければすぐに、どちらかへ相談に行きましたか?
すぐに行動を起こしましたか?
お子さんが動き出すのを待っていませんでしたか?
「この子の問題」「この子次第だから」と考えていませんでしたか?
お子さんのやる気に頼って(依存して)いませんでしたか?
はい、これが答え、動かない理由です。
つまり、一緒なんです。
青年たちが動かない理由は、親御さんが動かない理由と全く同じなのです。
親御さんがしている通りにしているだけです。
「子どもは親の言うことはしないが、しているようにする」と言われます。
行動を手本としているのです。
目の前の問題を受容できず、何ものかに依存し、責任転嫁し、主体的な行動が取れずにいるから
動けないでいるんです。
ですから、動かしていくためには、現実の問題から目をそらさず、自己責任のもと、真っ先に自分
が動いていくという様を、やって見せる必要があるのです。
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」です。
それでこそ、わが子からの信頼が得られます。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2012年3月28日 12:24
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