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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 家族問題 11ページ目
ひきこもり20年の当事者の生の声③
引き続き青年の手記をご紹介します。
長くひきこもっていると、いろんな所に支障が出て来ます。
健康と対人関係など自分の場合もおかしくなっていました。
まず対人関係、性格にもよるんでしょうけど、とにかく喋れない、もともと喋る方では無いの
で、人と喋らなくても何てことは無かったのですが、必要な時に声が出なくなります。
家にいても親とも顔を合わさず話さない、話がある時でも会話は必要最小限だったので、
外で慣れない人と話す時は、緊張して相手の目を見れない・思った事が口に出て来ない・
大きな声が出せなくなって、挙動不審に見えたと思います。
情けない話ですが、年相応の知識・経験・常識も無く、一人では役所関係の手続き一つ出来
ません。
たまにテレビで、自宅で亡くなった親の遺体をそのまま放置して、逮捕された人が「如何した
らいいのか分からなかった」と供述したというニュースを見た時、「あー自分もこうなるな」と
思う事もありました。
(中 略)
次に今でも続いている癖というか病気というか、なかなか治らない事があります。
妄想癖と潔癖症です。
まず、妄想癖、多分引きこもる前からやっていたと思います。
まあその頃は子供が自分の将来の夢を思い浮かべるような程度、引きこもってからは現実
逃避の手段として、起きている間はずっと妄想をしていました。
現実はダメ人間でも、妄想の中では超人ですよ(笑)。
筋トレの最中も、歯医者で歯を削っている最中も妄想妄想・・・・・。
そのうち妄想のし過ぎで、現実かどうか分からなくなる・妄想をコントロールできなくなるよう
になってしまいます。
(中 略)
引きこもっている間に、世の中ではいろんなことが起こっていました。
湾岸戦争が起きたり、阪神・淡路大震災が起きたり、二十一世紀になったりと、色々・・・。
自分は何も変わらず、ただ年を取っただけ、二十歳になり三十も超えても、何も変わらず
いました。
毎日毎日何の刺激も受けずにいると、無気力・無関心・無感動と何に対しても興味がなく
なって、如何でもよくなってきます。
自分の誕生日すら、なんとも思わない・考えない、思考自体が停止してしまう状態でした。
動作も遅くなり時間だけがかかって、今まで出来ていた事も出来なくなって行きました。
よく引きこもると、そこで時間が止まってしまうと聞きますが、何も変わらないんじゃないん
です。
何もしないでいると、知力・体力とも退化する一方です。
引きこもっていても、日頃から何かしている人と、何もしていない人では能力的にも、意識的
にも違ってくるのは当然だと思えます。
それは本人の性格か、周りの環境の問題かは分かりませんが、人間生きて行くには、何ら
かの刺激が必要みたいです。
死んでいるみたいに生き、寿命が終わるのをただ待っていた感じでした。
では、解説しましょう。
私が現在関わっている青年の中にも、二年以上も声を発していない青年がいます。
声どころか、顔すら家族に見せていません。
私とはいつも筆談でカウンセリングをしています。
また、人から中傷されたことをきっかけに、自分から人を避け、会話をしなくなってひきこもり、数年
経って会話の要領を得なくなってしまった青年もいます。
この青年は、「挨拶をされてもどう答えていいのかすら分からなくなった」
「声をかけられただけで、緊張から嘔吐してしまうようなこともあった」と言っていました。
前回も妄想、思考停止についてはお話ししました。
この手記の青年も言っているように、妄想の中では超人にもなれます。
昼夜逆転でネット依存になっているようなひきこもりのケースでは、より現実と妄想の区別がつかず、
仮想の世界にいってしまっている危険な状態もあります。
妄想は、考えているというよりもイマジネーション、想像の世界です。
ビジョンとして、そこに遊泳しています。
考える。思索するといったことは、ほとんどやらなくなってきます。
死んでいるみたいに生き、寿命が終わるのをただ待っていた感じでした。
この言葉は、ひきこもり状態の青年たちの心の中をよく言い表していると思います。
ひきこもりは、社会的には「死」を意味しています。
生きていることは、食事や睡眠をとっていれば自然と身体が生命を生かしてくれています。
自分でやっていることは、口に食物を放り込んでいることだけで、あとは全て身体が生命を維持して
くれています。
そういう意味では、生かされているんです。
私たちは大したことはやっていません。
しかし、生きていく。より良く生きていくためには、主体的な努力が必要です。
ひきこもる傾向にある若者たちは、変化への適応が困難な者が少なくありません。
ですから、変化を避けようとします。
また、新たなことへの挑戦は、失敗を伴いますので、失敗からの傷つきを過剰に避け、何もしない
という選択(それがひきこもり)を取ります。
結果、小さな失敗を避けたために、大きな失敗(ひきこもりによる代償)をしていることに気づけない
でいます。
また、時の経過といった変化にもうとくなり、年齢に応じた覚悟、責任感がもてず、自分が置かれて
いる社会的立場の認識ができず、「ひきこもりは何か迷惑でもかけているでしょうか?」と臆面もなく
主張します。
40代で、年金生活者の両親に扶養されていてもです。
依存的にしか生きられなくなっているので、より良く生きていくための主体的努力ができず、まさに
死んだように生きるしかできなくなっているのです。
食事と睡眠をとっていれば、生きながらえることはできます。
しかし、生命は生かされているものですから、それだけではそこに主体的な我がありません。
生かされている意味を自覚する。その意味を実現するためのはたらきをしていくことが生きていく
ということではないでしょうか。
人は様々な価値観をもって、意味を感じ取り、主体的な自由な選択ができる生き物です。
それが人としての尊厳性とも言えます。
その尊厳性を失いかねない、ひきこもるという生き方を見過ごしてはならないのです。
社会的な死の淵にある青年たちを再生(よみがえり)させていくことは、急務の課題です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年10月11日 09:00
ひきこもり20年の当事者の生の声②
前回に引き続き青年の手記をご紹介しましょう。
テレビを見てゲームをして、CDを聴いたりラジオを聴いたりして時間を潰していくだけです。
ずーっとこんな生活で、一応は中学を卒業する形になっていますが、殆ど学校には行って
いません。他の人たちが高校に通っているのが、とても羨ましく思えました。
「なんで俺、こんなんなったんやろう」と何回思ったかわかりません。
部屋にずっと引きこもっていると、一日が長く感じるようになります。何もせずにじっとして
いるのは、かなりのストレスになっていたと思います。
現実逃避するために妄想するようになり、大声を上げたり壁を殴ったり時には母親に危害
を加えたり(殆ど脅すような感じで)金を無心したりする様になりました。
家の中でも自由に歩き回れるわけではなく、親(特に父親)が外出するか寝室に入らないと、
自分の部屋から出る事も難しい状態でした。
今の自分には考えられませんが、風呂に入るのも歯を磨くことも一週間に一回、酷い時には
二週間に一回という時期もあり、風呂に入るのは外出する前と決まっていて、よくこんな生活
をしていたなと今は思います。
(中略)
ここから生活のリズムが崩れ、いつの間にか昼夜が逆転した生活を送るようになります。
夕方の五時か六時ぐらいに起きだし、テレビを見たりゲームをしたりして時間を潰し夜中には
ラジオを聞いていました。
外出するのも、ほとんど夜になり昼間に出るのは、天神や博多駅付近の店に行く時だけ
です。
また部屋にこもり始めた頃は、母親がつくった料理や、買ってきた弁当などを食べていまし
たが、いつの頃からか食べなくなっていました。
何もせず寝ているだけでも腹は減るので、この頃は二日に一回の割合で三・四時間程外出
し、食べ物などを買い溜めしていました。
夜、暗い道を歩くのは最初怖かったです。でも慣れてくると昼間外に出る方が、苦痛に感じる
ようになります。何故かと言うと、人の目が気になる様になっていたからです。
自意識過剰だとは思いますが、外に出ると人に見られているような気がして、自分の事を
笑っているんじゃないかと思い込むようになっていました。
人の笑い声を聞くのがとても不快に思え、自分には関係なくても笑い声が聞こえるたびに腹
が立って、笑の声の主を睨み付ける様になっていました。
段々と人嫌いになり、一人でいるのが苦痛ではなくなっていました。夜は人も少ないし静か、
周りは暗いので人から見られる事も、自分の視界に人が入る事も少なくなるので、とても
快適に思えていました。そこらへんは、今でもあまり変わらないですね。
騒がしい場所も嫌いです。
で、一回りして帰ってきてから食事をしてトイレを済ませ、朝方シャワーを浴びて部屋に
こもる、ただ一日一日をやり過ごす、そんな生活をしていました。
いかがでしょうか。
不登校やひきこもりの長期化していく過程が読み取れると思います。
その日その日を漫然と過ごすようになっていきます。
考えなくなってきます。いわゆる「思考停止」状態です。
考えると憂うつになるからです。
「この先どうなってしまうんだろう?」なんて考え出したら、恐怖で気が狂いそうになりますからね。
人は「考える葦」と譬えられます。
ですから、考えることは止めないようにしなければなりません。
思考停止は、直視恐怖から来る現実逃避です。
リアル(現実)を受容できないでいるわけです。
ですから、妄想(バーチャル)の世界へ遊ぶようになっていきます。
こういうことからも、「子どもを信じて待ちましょう」といった対応では、確実に長期化を招くのです。
親御さんは同じく現実逃避ですし、アドバイスする側の支援者は、責任逃れです。
外部との接触が無くなってくると、周囲からの視線に対する怯えが強まってきます。
社会生活は、常に他者の目に自分がさらされています。
その目から遠ざかると、過敏になってしまいます。
他者から自分に向けられている目は、自分に対する評価を象徴していて、自己認識が投影され
ます。
つまり、自身、自分に対しての評価がすこぶる低い(ダメ人間、誰も必要としてくれない、笑い者)
ので、その気持ちが他者からも発せられている(投影)と感じてしまうのです。
他者を睨んだり、親への暴力などは、自己防衛であったり、自己存在の確認のために虚勢を張る
のです。
人目を避けてしまうのは、今でもあまり変わらないと言っています。
20年経った今でもです。
「子どもを信じて待ちましょう」といったアドバイスが、どれだけ無益どころか、毒になることがこれで
お分かりでしょう。
現状の問題解決のための選択肢を持ち合わせておらず、判断、決定、実行力が思考停止で無く
なっている状態の子どものやる気を待っていても、それは親の子どものやる気への依存でしかあり
ません。
つまり、子どもまかせ、子ども頼り、子どもしだいです。
現実逃避に任せていたら、どうなるかは明らかでしょう。
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ひきこもり・不登校の相談解決
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年10月 5日 07:12
ひきこもりの子をもつ親という病③
今回まで、長期化を招いている原因にもなっている「ひきこもりの子をもつ親という病」について、述べ
てみましょう。
支援のご依頼を受けてから、まず最初に行っていくことは、コミュニケーションの回復です。
社会的ひきこもりの状態に関しての定義に「ご家族以外との親密な対人関係がない状態が
6ヵ月以上続いている状態であること」とありますが、他人どころか、ほとんど親子間でも充分な
コミュニケーション(親密な関係)が取れていません。
数年も話をしていないケースはざらですし、十年以上姿も見ていないといったケースだってあります。
コミュニケーションの回復のために、様々な方法を指導しますが、それを実行に移すまでに、時間が
かかったり、また、実行したものの、「どうでしたか?」というこちらからの確認に対して、「何も変わり
ません」「内の子は、ダメですね」なんてことを、あっさりと言われます。
解決のプロにかかれば、一瞬の如く、数年もひきこもっていたわが子が、いきなり社会参加すると
でも思っておられるのか、解決を先急ぐ傾向が顕著です。
同時に、辛抱が足りない。
「なんと声をかけていいのかが、分からない」というのが多いのですが、声自体をかけられないという
ことも少なくありません。
コミュニケーションが途絶えてしまっている原因は、本人が促しに対しても動こうとしなかったり、家族
からの呼びかけにもだんだんと答えなくなり、次第に親御さんの方も返事がないので声をかけなく
なってしまったことです。
なぜ、親の言うことを聞かないと思いますか?
親を信頼していないということと、子どもは、親の言うことよりもしていることを真似るということです。
いがみあっている父子が、母親の目から見ていると、そっくりということがよくあります。
「あんな親父みたいなヤツにはならない!」と毒突いてる息子が、「最近とみに父親に似てきた」と
母親が感じている話を私は支援の場でよく聞かされます(笑)。
似たもの同士。
どうやら、子どもというのは、残念ながら親の悪い所を真似てしまいがちのようです。
自分が信頼していない相手から何かを促された時、あなたはその通りにしますか?
しませんね。
ですから、こちらの言い分を聞き入れてもらうためには、信頼の回復が先ず必要なのです。
信頼関係を修復していくためには、コミュニケーションが欠かせません。
信頼を築き上げていくことは、大変な作業です。
時間もエネルギーもかかる。
土を耕し、種を植え、育てていくという発想がもてないようです。
即席の解決法を求めてこられる親御さんも少なくありません。
無償支援でも、こと自分たちが動かなければならない解決法だと分かると、その後姿を見せない
親御さんもおられるのも残念ですが現実です。
信頼を回復するためには、痛みへの寄り添い(共感)です。
共感できるためには、理解しかありません。
理解も頭で理屈が分かっても、腹に落とせなければ、行動に移せません。
「肝に銘ずる」「腑に落ちる」と言いますね。
腹くくりが大切だということです。
合点がいくまで、とことん理解していくのです。
そのためには、わが子の立場になって、考えてみましょう。
子どもの目線になれば、良かれと思ってやったこと、当たり前だと思ってやっていたことなどが、
逆にダメージを与えてしまっていたことに気づけます。
理解が深まれば、子どもの今に対してのいらだちも少なくなります。
理由、わけが分かるからです。
ですから、理解することは、親御さん自身のメンタルヘルスにも有効なのです。
腹くくりが出来るためには、「失うものなど何も無し」という精神です。
何か守るものがあると、踏み込めません。
親の面子や沽券に関わると思えば、それを守ることを優先させてしまいます。
結果、行動を起こせず、子どもから「腹に据えかねる」と、逆襲にあうのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年9月10日 15:34
ひきこもりの子をもつ親という病
「ひきこもり」という現象の中には、様々な問題が重層的にからみあっています。
ですから、改善、解決のための対策としても、ひとつ所への対策では、事態はなかなか進展しま
せん。
未だに多くが、ひきこもっている当事者本人の(だけの)問題にしてしまおうとしています。
その典型が、精神疾患、障害原因論です。
「ひきこもりの多くは、統合失調症である」
「発達障害である」
「パーソナリティー障害である」
「社会不安障害だ」
「生活機能障害だ」
「??????????何これっ?」って、感じです。
そうだとしたら、解決するのでしょうか?
「障害だから治らないですね」で終わります。(そうドクターから言われて来所された方も少なく
ありません)
病気や障害であれば、病を治すしかありません。
病を治すには、病院です。
でも本人が「俺は病気じゃない!」と行きたがらなければ、そこで終わりです。
家族に暴力をふるったり、自傷行為などがあれば、措置入院などの強制入院という対処もあります
が、誰かが血でも流さないかぎり現実はできませんので、それを期待するのもおかしな話です。
ひきこもり現象は、病を抱えているのではなく、“問題”を抱えています。
「病である」に拘るのであれば、それこそ親側に病があります。
何の病かと言うと、「ひきこもりの子をもつ親」という病です。
ひきこもるという行為をしているのは、子どもですが、ひきこもれる環境、状態をつくっているのは、
その親です。
全体的にひきこもりの長期化を強く感じます。
なぜ長期化してしまうのかというと、「ひきこもりの子をもつ親」という病に感染しているからです。
この病の症状を何回かに分けてこのブログで述べてみようと思いますが、今回は、感染しているか
どうかの見分け方。
その一つの判定(診断?)基準を述べてみましょう。
と言っても、わが子がひきこもっていることで既に間違いなく感染はしているのですが。
こういう言葉が出れば(思いがあれば)、感染しています。
「子ども自身がやる気を出していくしかないのだから、親が懸命になってもしょうがない。
言ってもきかないものを動かすことはできない。
本人がその気になるまで時期を待つしかない」
どうですか?
あなたは、この言葉が出ていませんか?
もし出ていれば、この病を治していかないかぎり、確実に長期化してしまいます。
「わが子なんですから、信じて待ってあげましょう」
どれだけこの甘言に惑わされた親御さん方がいるでしょうか。
もしあなたが、この言葉を発した方の支援者であれば、即刻支援者をお辞めになって下さい。
あなたの支援は、「毒」になります。
「信じて待つ」ことは、何もしないことではありません。
秋の実りの収穫まで何もしないで待ちますか?
手間隙かけて、実りの“時期(タイミング)”を待つのです。
それと同じで、わが子の回復力を信じて待つためには、回復力(実りを得る力=解決力)を促進する
手間隙をかける必要があります。
信じている。信頼しているからこそ、手間隙かけることなどおっくうではないはずです。
おっくうな気持ちがもしあれば、病がかなり進行しています。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年8月 6日 09:26
ひきこもりを受け容れきれるために
何事も「問題」は受け容れきれてこそ、解決へのスタートラインに立つことができます。
不登校やひきこもりが長期化していく背景には、ひとつにはこの「受容」が困難だからと言っていい
でしょう。
それだけに、受容ができれば、問題の半分は解決したようなものです。
「わが子がひきこもりと思いたくなかった」
「考えずにいれば、いつのまにか解決するんじゃないかと思っていた」
こういった声が、当事者やその親から多く聞かれます。
こう思っていれば、どこへも相談にもいかず、何の対策もうちませんので、確実に長期化していき
ます。
受容できるためには、現実直視ができなければなりません。
これが難しい。
目の前の問題が困難であればあるほど、目をそらしたくなります。
現実直視ができるようになるためには、「現実」をどう捉えるかが肝心です。
「現実」とは、現に事実としてあることです。
事実としてそこに起こっていることです。
自分自身の身の上に起こっていることです。
ある原因があって、結果として自身の人生に起こっていることです。
その原因には、自覚できている、できていないに関わらず、自身が深く関係しています。
ですから、自分が責任をもって事にあたるということです。
自己責任です。
人ごとにしてしまわない。
そもそも「問題」というものは、それまでの自分の価値観や能力の限界を超えているからこそ、
問題化(困った事態)しています。
ですから、限界(さらなる成長のための気づき)を知る機会を与えられたようなものです。
歓迎すべきことなのです。
そう考えると、今ある環境(現状=現実の状態)は、常に自分にとって、気づきを得られる最適な
環境と言えないでしょうか。
「最適」であっても、「快適」であるわけではありません。
かえって、自己改善のための“気づき”を得られる最適な状態は、苦しい状態の方が多いものです。
「良薬は口に苦し」です。
そういう意味で、「現実」は、いいも悪いもありのままの自分、これまでしでかしたこと(笑)をはっきり
と示しています。
事実は、何のごまかしもききません。
我が事として、引き受けるしかないのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年7月21日 16:41
ひきこもりを招かない子育て法
何事も起こってからでは、生じてからでは、その改善のために大変なエネルギーを要します。
ひきこもりも不登校も、必ず予兆があります。
ですから、予防が充分可能なのです。
『ハインリッヒの法則』 というものがあります。
これ は、1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する
というものですが、ひきこもりに至る前にも、微かな兆しがあり、その背景には多くの異常があります。
背景にある多くの異常とは、主に家庭内の機能不全です。
では、実際に予防していくためにどういう関わりが必要か述べてみましょう。
ここでは、ひとつひとつの方法というよりも、どういう姿勢が大切かを述べます。
一言で言うと、独りよがりの愛情で育てないということです。
「愛情こそ必要だろう」と誰もが思われることだと思います。
「独りよがりの」というところを注意して頂きたいのです。
危ういのが、「情」の部分なのです。
お分かりのように、「情」が入ると、誰しも目が曇るのです。
すると、情に溺れて冷静に適切な関わりが出来ません。
「情深くして情に迷わず」の姿勢が大切です。
そのためには、「愛」で育てましょう。
愛で育てるというのは、大切に、大事に育てるということです。
「猫かわいがり」と言う言葉もありますが、ただただ愛しいということで、そのことがわが子のために
ならないのにも気がつかず、買い与えたり、食べさせたり、世話をやいたりと。
これは、大切にしていると言えません。
また、自分の都合、思惑だけで、子どもの声も聞き入れず、コントロールしようとすることも大事に
していると言えませんね。
愛で育てるというのは、口で言うほど易しくはありません。
ひとつのコツをご紹介しましょう。
「敬愛」を心がけるのです。
「敬」は、慎み、尊重するということです。
子育てにおいては、先ず親の姿勢で最も大切なことは、慎みです。
なぜなら、親の立場を利用して、いらぬことをしてしまいがちだからです(笑)。
慎みの姿勢が足りませんと、驕り、慢心を生じ、わが子をいいように扱います。
年端のいかぬ子どもであっても、一個の人格を備えた尊い存在です。
敬意をもって接する必要があります。
存在、立場を尊重し、心から信頼することです。
そうすれば、子どもの中に自尊心、自己信頼感が育ちます。
そのうえで、自助力を養っていきます。
自助力とは、「自主」 「自守」 「自律」です。
「自主」は、主体的な生き方。
自己判断、自己決定、自己責任ができるように。
「自守」は、自分で自分を守れるように。
過度に失敗や危険を避けさせて育てると、自分を守る術を身につけられません。
「自律」は、セルフコントロールです。
朝起きなどの習慣管理、健康管理、ストレスケアなどの感情管理など。
特に怒りや衝動のコントロールは大切です。
自律ができなければ、自立はありえません。
人のサポートを上手に受けることができるのも自助力です。
周囲からの好意的な手助けまで、振り払ってしまうのがひきこもりです。
予防のための子育て法から、育て直しのヒントをつかんでください。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年6月29日 21:00
不登校を家族の絆で乗り越える②
前回ご紹介したメルマガ購読者の方からのコメントに関し、引き続きお話ししましょう。
このお母さまが取り組まれた中で、大切な3つのポイントがあります。
①行動し続ける
これは、当たり前と言えば当たり前のことなのですが、意外に出来ていないことが多いようです。
「見守る」ということをやっていませんでしたか?
いつも申し上げているように、「子どもを信じて待つ」というやり方は、一番の手抜きです。
子どもの“やる気”に依存した対応です。
子ども次第、あなたまかせになってしまっています。
行動は、手足を動かすことです。
自分は何もせずに、ただひたすらわが子が動いてくれるのを待つのでは、行動していることには
なりません。
だからといって、闇雲に動いても結果は出ません。
すべきでない事を効率よくやることほど無駄なことはありません。
例えば、不登校のわが子を学校に連れていくために、手際よく、見事なまでの連携で、父親が車で
校門まで連れて行き、校門で待機していた二人の教師が、力ずくで教室まで引っ張っていった事例
がありました。
この子は、ほどなくひきこもりました。
あたりまえの話です。
何が問題で、どのような状況にしていくことが最優先で求められるのかを明確にしていくことが
先決なのです。
そして、結果が出るまで(解決するまで)、あきらめず手を打ち続けることです。
②笑顔とユーモアを欠かさない
「笑う門には福来る」
笑える状況になってから、笑うのではなく、笑える状況になるために、強引に笑顔をつくるのです。
ユーモアをまじえるゆとりをもってください。
ゆとりをもてば、寛容さも養われます。
そのためには、視点を多様にもち、大局観でものごとを捉えることです。
学校に戻ることより大切なことはないのか。
バイトを始めれば問題解決か。
そもそも、わが子だけの問題なのか。
本当に心配しなければならないこと、改善しなければならないことは何か。
等を考えてみることで、余裕が生まれてきます。
意気消沈していては、何事も前へ進みません。
そもそも、わが子がひきこもる前に、家庭の中に怒号や罵声がありませんでしたか?
笑い声で、家の中の沈んだ空気を吹き飛ばしてください。
③肝心要は、姿勢・態度
事態の解決のための方法論にこだわるのではなく、重要なことは、事態に向き合う、姿勢と態度
です。
学校に戻すためにどうするかや、働かせるためにどうするかではなく、わが子の痛みに寄り添い、
理解する姿勢がありますか?
子どもが安心して、何事かに挑戦できるための支えができていますか?
目の前の事態を受け容れられていますか?
現実から目をそむけていませんか?
夫婦で、解決のための協力が出来ていますか?
わが子だけを問題視していませんか?
メルマガにご投稿くださったお母さまからのメッセージには、これらの3つのポイントが語られてい
ます。
そして、最後まで希望を捨てないことで結ばれています。
希望は、これからを照らす光です。
即席の解決マニュアルを望むのではなく、労を惜しまず、わが子からのメッセージを読み取って
いきましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年6月19日 17:48
不登校を家族の絆で乗り越える
メルマガ『ひきこもりは動けないから解決できる!』の購読者の方から、ご自身の体験を是非
お伝えしてほしいと投稿がありましたので、このブログでご紹介したいと思います。
この方は、一年ほど前に最初のご投稿がありました。
中学生のお子さんの不登校に悩まれ、現実を受け入れられず、眠れない日々も続いたようです。
子どもや自分自身の自尊心を取り戻すことに重きを置き、笑顔をキーワードに「家族の絆」を深めて
いったことで、お子さんに変化が現れたようです。
今お子さんは、海外の高校に留学し、小学校の時の元気な楽しいお子さんに戻られたそうです。
ご家族が一丸となって手にした、絆の温もりを是非、下記のお手紙から味わってみてください。
ここまで来るためにたくさんの苦しみがありました。
ただ、もう家族しか本人を癒すことはできないんだと思い、日々根気強くがんばりました。
本人が、学校ではだめでも、家族はそうは思っていない、自分は学校に行ってないけれど、家族に
愛される価値ある人間なんだ、そう思えるまでに、ほぼ2年の月日がかかりました。
不登校は日本独特の症状だと言われています。
海外のお友だちにはなかなか理解してもらえず、説明が大変でした。
社会のせいだけではありません。
けれども、やはり、受験を含む日本固有の社会的な雰囲気、独特な学校の雰囲気が、14万人にも
なる不登校を生んでいると言えると思います。
全国対応の不登校専門のカウンセラーにかかったときには、我が家がいる県からの相談が多い、
ということも言われました。
地域的にも、その県の教育委員会の方針や、風土がありその影響もあると感じました。
息子が行けなくなる直接的な原因は中学1年生のときの担任の先生でした。
いずれにせよ、不登校になるとひきこもりにつながりやすくなるため社会に貢献する人を育てること
ができません。
本人の心を動かすことが大変難しかったです。
コントロールしようと思っては絶対にいけないですし登校させたいと思ってもいけない・・・
でも結果的に動きました。
そして、いつのまにか、ずいぶん成長した姿の息子に感動しました。
家族の絆は強いです。
こちらが本気で本人を愛していることを意識し、方法さえ誤らなければ、きっといつかは伝わり、元気
を取り戻していきます。
家族のつながりは、笑顔です。
そして、笑いです。お母さんの失敗、それを自ら語る、そして笑いです。
明るい笑顔のあるところには、明るい未来が来ます。
息子が不登校になるまでは、我が家も仲良し家族で明るい家庭でした。
でも何も知らなかった私は遅刻気味になっていた息子をなんとか不登校にさせまい、と必死に登校
させようとしていました。
毎朝のバトルに疲れ果て、結局、本人は行けなくなりもちろん、主人もそれを受け止めるのに時間が
かかりましたし家族がぎくしゃくしました。
普通に学校に行って元気でいてほしい、これはどんな親でもある普通の願いだと思います。
仕方がなかったと今は思っています。
どうか、他のお母様がたにもお伝えください。
望みを捨てないで、きっと何かが起きる、そのために、今できることを「行動する」ことだ、と。
その行動とは、なんでもない、でも一番大切な「家庭生活」。。。
手間暇かけた、ちょっとしたおやつや、おむすび。
お弁当、お掃除・・・
明るい言葉かけ、メッセージ、大きな声で名前を呼び挨拶すること、嫌がらなければスキン
シップ、家族揃っての食事、望みを捨てないこと、わが子はこんなすごいところがあるといつ
も思うこと、(近い人が感じている感情は、伝播しますから。)
小さいときや生まれたときのかわいかったエピソード、よいところを見つけ、さりげなくほめる
こと、手伝いを頼み、心からお礼を言うこと・・・・・
週末には家族で外食したり温泉に行ったり、遠出の旅行をしたり、いろんな景色や人々を見、
外を歩くチャンスを与えられるようにすること、
このような、なんでもない家族生活が、不登校になった本人にとっては普通よりも何倍も必要だと感じ
ました。
愛されていることの確認、そして家族への所属の欲求が満たされるまで・・・
日々、根気よく続けること・・・
いろいろとあると思います。
一筋縄ではいきません。
試行錯誤で、様々なことを試し続けてください。
そして、本人が何かしてみよう、という気持ちになったときのために様々な進路を用意しておいてみて
ください。
家族を信頼して、相談してきたとき・・・・
最初の一歩が始まります・・・・
応援しています!
先が見えず、苦しんでいるみなさんに伝えたいです!
何かがきっと変わります!!
どうか希望を捨てないでいてください!
いかがでしたか?
家族再生の物語ですね。
家族には蘇生力があります。
このお母さんの素晴らしいところは、
行動し続けたということ。
笑顔とユーモアを欠かさないようにしたこと。
そして、直接的な方法論よりも事態を受け容れる姿勢・態度を重要視したことです。
これらのことについては、次のブログで詳しくお話ししたいと思います。
是非、皆さまも、このお母さまの声をご自身の家庭に活かされてください。
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ひきこもりは動けないから解決できる!
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ひきこもり・不登校の相談解決
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年6月11日 12:17
ひきこもりの後遺症
「仕事に就けるためには、資格でもなければ」と、資格・技能の習得を促す傾向がありますが、注意
しておかなければならいことがあります。
ひとつは、「資格イコール仕事に就ける」ではないということ。
そして、もうひとつは、「資格イコール自信がもてる」ではないということです。
もちろん、『学校に通っておらず、働こうともせず、職業訓練も受けていない無業者』のニート
状態からは、一歩前進ではありますが、ここで申し上げることは、資格・技能がひきこもりから
脱する起爆剤には、必ずしもなるわけではないということです。
これまでも、自信がつけばという理由から、通信の大学を卒業した青年や、中には、国家資格を取得
した青年もいました。
しかし、「自信にはならなかった」という声も少なくないのです。
学歴に関して言えば、高学歴のひきこもり青年は普通にいます。
その青年たちは誰も、その学歴が「自信」の後ろ盾に成りえていません。
彼らが、コンプレックスを感じ、怯えを抱いていることは、他のところにあるからです。
中には、難易度の高い資格の受験生でいることなどで、自分がひきこもりであることを否認しようと
している青年もいます。
これは、親御さんも同じです。
「わが子は、ひきこもりなどではなく、受験生なんだ」と信じたいのです。
以前に、大学を卒業した後ある国家資格に挑戦し続け、30歳を過ぎ、自分が人と関われないことに
愕然とし、ひきこもりの相談会に参加し、その姿がテレビのニュースで放映され、それを偶然ご両親
が観て、親子三人で相談に来られた事例がありました。
親御さんも、テレビに映し出されたわが子の背中を観て、わが子がひきこもりであることを悟ったの
です。
親子で自覚、受容するのに、約10年を要したわけです。
ひきこもる青年たちには、社会的な所属がありません。
立場をもたないということです。
学生でもない。社会人でもない。病人(療養者)でもない。
無業者であるだけでなく、無所属派という状態です。
人間には、所属欲求というものがあります。
何かに所属(参加)することで安心感を得ようとします。
ひきこもる青年たちは、家庭ですら、所属しているという感覚が希薄になってしまっています。
「受け容れられていない」という思いが強いからです。
「戸籍から抜く」と言った父親や、また、親への反発心から自ら「戸籍を抜く」といった当事者もいます。
学籍を置くということは、その所属を得ることになります。
実質充分な修学がなされていなくても、立場を得られるのです。
その立場だけを得たくて、進学を希望する場合があるのです。
まさにモラトリアムです。
ひきこもる青年たちが抱えている怯えは、能力的なものよりも、もっと根源的なところから来ている
ものです。
存在の原初に関わるものです。
たとえ何かが出来る人間でも、結局は自分は誰からも認められない。
受け容れてもらえない人間
と信じ込んでいます。
それほどまでに自分を否定している青年が、履歴書に書ける程度の資格や免許を取ったからと
いって、それだけでは、社会へ入れる原動力にはなり得ないのです。
前回のこのブロクでも、震災の瓦礫に例えてお話しましたが、TVニュースでは、瓦礫の撤去に
100年はかかるだろうという報道もありました。
ひきこもりの期間が長ければ、長いほど、その後遺症とでもいうべき自己存在への不全感は、甚大
なものです。
家族にも数年間も顔を見せず、声も出さなかったことで、声を発することが怖ろしくてできないと
言った(筆談)青年もいます。
人が自尊心や自己信頼感といったものを失うと、自分が何者かということも分からなくなり、急激
に失速していきます。
それは、わが子が閉じこもり、無言の反旗をひるがえされ、全く力の及ばぬ状態になってしまった
親御さんが、親としての自尊心をなし崩しにされ、動きが取れなくなってしまっている光景からも、
歴然としていることです。
長期化の要因にもなっています。
青年たちの目線に立った、家族や支援者が多くなってこなければ、長期化は止まらぬでしょう。
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ひきこもり・不登校の相談解決
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年4月23日 20:20
ひきこもりの終わりは?
東日本大震災の連日のニュースは、現実のことかと受け容れがたい惨状を映し出しています。
その中で、懸命に生きていこうとしている子どもたちの笑顔に救われる思いです。
巨大な津波は、一夜にして全てのものを飲み込み、根こそぎ人々から大切なものを奪っていきまし
た。
散在する瓦礫をすべて片付け終わるのにどれほどの時間がかかるのでしょうか。
瓦礫がなくなっても、それから元の状態にまで復興していくまでには、さらに膨大なエネルギーが
必要になってくると思います。
ひきこもりという現象も、このような災害と同じようなところがあります。
ひきこもりが災害というわけでは、もちろんありませんよ。
外出ができない、部屋から出ないといった状態から、自分の意志で外出できるような状態になって
くると、それだけで、ひきこもりがあたかも終わった(解決)と捉えてしまう傾向も強いようです。
もっと言うと、「外出などは普通に出来ていたので、ひきこもりとは思わなかった」と、十年近く社会
生活を送っていない状態を見過ごしてきた事例も複数例あるほどです。
「外へ出られるんだから、バイトでも始められるだろう」
「これまでの遅れを取り戻すためにも、一日も早く仕事に就いてほしい」
「本人がやる気にさえなれば、できるだろう」
こういった声が、親御さんからよく聞かれることなのですが、これは、無茶な話というものです。
津波が通り過ぎたら、それで終わりでしたか?
残されたのは、無残な瓦礫の山です。
余震も未だに続いています。(昨日7日23時30分にも宮城県沖でマグニチュード7.4の余震)
ひきこもりの長期化により、あらゆる問題(残骸)が山積しているのです。
外出ができるようになったとはいえ、それは波がおさまったにしか過ぎません。
現状改善のための支援団体に通うようになったといっても、余震(不安感)はまだ続いているのです。
いつ、ひきこもりに戻ってしまうか、予断を許さない状態です。
ですが、この辺りのことが当事者家族も分かっておられないことが多いようなのです。
当協会では、ほとんどのケースで、訪問支援を実行せずに当事者の青年たちが、自分の意志で
出向いて参ります。
もちろん、そのようにご家族と動機づけをしていった、その結果です。
そこまでに至るまでには、様ざまな葛藤、一進一退があります。
ご両親は、これまでの自分たちのわが子への関わり方に、正面から向き合うことが必要です。
自分たちの過ちの大きさに、愕然としてしまうこともあります。
気づかない間にわが子へ与えてしまったダメージに、自責の念に押しつぶされそうにもなります。
そこまでの懸命な取り組みをしてきたにも関わらず、いや、そうだからこそなのか、当事者本人が
動き出した途端、油断が出てまいります。
「やり遂げた。もう、親としての役割は終わった」
「あとは、自分で頑張りなさい」と。
親御さんの役割は、ここで終わりではないのです。
いざ、自分の意志で動きだしても、それからは瓦礫、残骸の撤去です。
ひきこもりの期間が長ければ長いほど、その量もかなりのものです。
瓦礫、残骸は、復興の障害となってしまっているものです。
瓦礫、残骸の撤去は、トラウマのケアです。
特に、社会不適応を招いてしまった、自己認識の歪みを肯定的に修正する必要があります。
その上で、社会適応のためのスキルの修得、向上を行い、自分の人生の取り戻しが必要です。
ひきこもりの期間が長ければ長いほど、年齢を重ねているということと、履歴の空白、失われた能力
など、甚大な障害要因もあります。
これらのことは、家族がみんなでやっていくことです。
瓦礫の撤去を一人にさせますか?
仕事ができるようになったからといっても、周囲との協調ができず、長続きせず、転職を繰り返したり、
こらえ性が無く、常に人間関係のトラブルを抱えているようでは、解決したことにはならないのです。
人を愛すことができ、人間関係を保ちながら働くことができ、社会的な自立が成しえてこそ、復興
(ひきこもりの克服)できたと言えるのではないでしょうか。
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