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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 家庭問題 19ページ目

親にしかできないこと

親にしかできないことは何があるでしょうか。

これに対しての答えは、子どもたちが親に求めているものは何か。親だからこそ与えられる

ものは何かを考えてみるといいでしょう。

親に求めているものは?

生活の支えでしょうか?

子どもたちが訴えるものには、ひとつに「関心」があります。

「もっと自分に関心をもってほしい」というものです。何を考え、何を感じ、何に関心をもって

いるのかに関心を示してほしいと。多くが干渉であり、問いかけが審判するための尋問

なってしまっています。

またひとつには、「承認」があります。

「自分を信頼してほしい。期待してほしい」というものです。

ここで言う自分は、“ありのままの自分”です。

干渉や尋問になってしまっては、「おまえを信頼していない。親の言うとおりにしていれば

期待してやる」というメッセージを与えてしまいます。

期待にかなわなければ認めない、愛さないというのは“条件つきの愛情”です。

ありのままの否定です。

子どもたちは、そのままでは自分というものに価値がないと認識してしまいます。

そこから完璧主義などの自己破壊的生き方がそなわります。

それから親の幸福といったものもあげられます。

逆から言えば、親の不幸を見たくないということです。

親の笑顔を見て育った子どもは、情緒的に安定しています。

そこは何者からも危害を加えられる恐れのない安全な場所だと認識します。

安心は緊張のない状態です。緊張が続けば、心は硬直化し柔軟性を欠き、些細なストレス

にも過敏になります。

親だからこそ与えられるものは、他でもない父親から受け取りたい。母親から受け取りたい。

といった内容のものです。

同じものでも与えてくれる相手によってその意味合いは変わってきます。

「お父さん、あなたに強さや潔さを学びたい」「お母さん、あなたに私を最後まで信じて受け

止めてほしい」

これらの訴えは、まさにお父さん、お母さんでなければ叶えてあげられないことを示します。

不登校やひきこもりにわが子がなれば、やれ医者だ。やれ薬だと早々に判断してしまう前に、

もう一度親だからこそできること考えてみませんか?

 

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9月19日 (要予約 0120-870-996)
熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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多問題家族

熊本、福岡の講演を終えました。

熊本は今回、高校教員の方や教職を退職された方などのご参加がありました。

私の講演や講座などには、時折当事者家庭以外の教育現場や、相談現場に関わっている

方などの参加があります。

そういった方々の講演の感想を聞いておりますと、それまで感じていた不登校やひきこもり

に関してのイメージとかなり違ったということをよく聞きます。

それは、不登校やひきこもりといった現象が起こる根っこの部分に焦点をあてた話が多い

からだと思います。

とかく、不登校問題は「どうやって登校を促すか」「どのくらい刺激しないでいた方がいいのか」

とか、ひきこもりは「どうしたら働くのか」「病院へも連れていけないしどうしたらいいのか」など

の話題に終始しているようです。

それらのことを考えるためにも、どうしてわが子がこうしているのかの意味、理由が分かって

いなければ的確な答えは出ません。

今回の講演でもひきこもりを終わらせるためには何が必要かをテーマにお話ししましたが、

そもそも「ひきこもり」とは何かを先ず考えて頂きました。

一般的には、過保護による甘え、病気でおかしくなった、変わったところでは「霊にとり憑か

れている」と占い師や宗教関係者から言われたなどがあります。

甘えと見れば、説教、勘当騒ぎとなりますし、病気と見れば、治すのは薬であり医者。

本人が診療を受けなければどうにもならない。

霊の仕業であれば神頼みで終わってしまいます。

では実際はどうなのか。

病気は子どもたち本人ではなくむしろ家族の方だということです。

不登校もひきこもりも家族病理の症状として現れています。子どもたちは、ひきこもるという

行為で家庭の病理を治療しているのです

とり憑かれているのは霊ではなく、連綿と続いてきた家族、一族の“しきたり”という呪縛です。

家族としての機能が果たしえていない「機能不全家族」という表現がありますが、それよりも

多問題家族」といったとらえ方の方が実態を端的に表していると思います。

不登校、ひきこもり、ニートの症状が出る家庭には、複数の改善を要する問題を抱えている

ということです。

複合的にそれらの問題が重なり、それがわが子の逸脱行動に集約されたということです。

ですから、「わが子のひきこもり(不登校)が解決したら、わが家は全て問題無しか?」と問いか

けてみるといいんです。そうでないことが必ず分かりますし、その他の問題の中に、わが子の

ひきこもりの原因が見えてきます。

わが家を含めて問題の無い家庭はありません。要はその問題に気づけたか、どう対処したか

がまさに問題なのです。また問題は、機が熟してこそ表面化します。

子どもが学校に通っているから、働いているから何も問題無しということにはなりません。

「子どもを問題児と見られたくなかったから相談にも行けなかった」ということを聞きます。

子どもたちは問題児ではなく、わが家の問題、課題を教えてくれる存在です

子どもたちが問題を提起してくれることで、それまで気づけなかった、気づかないふりをしてい

た家族関係が浮き彫りになります。

子どもたちが示してくれることに真摯に向き合うことで、わが家がより安らぐ場所、和みあえる

空間となるのです。

次回は、講演の中でもお話しした家族にできること、親にしかできないことについて述べてみましょう。

 

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ママの不幸は僕のせい

http://www.asahi.com/national/update/0821/TKY200808200380.html
6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった

埼玉県で3月幼児3人が置き去りにされ、内2歳の子が死亡した事件で、保護責任者遺棄致死傷
の罪に問われた母親の初公判の記事です。 (asahi.com)

この記事で胸が痛むのは、次男の餓死はもとよりですが、こんな虐待を受けていても「本当に全部

ボクが悪い」と母親を長男がかばっていることです。

子どもにとって親の存在は、無条件で自分を受け入れ愛してもらえるはずの存在です。だからこそ、

子どもたちは、その愛が無条件ではないということに気がついた時、命をかけてその条件にかなおう

と必死になります。痛々しいほどです。

親からの承認を得られない自分は、無価値な存在となってしまいます。

子どもたちは、親の期待や欲求を読み取ることに懸命になり、いつの日か自分の欲求に気づけなく

なってしまいます。

偽りの自分を作り上げ、それを真の自分と錯覚してしまうのです。

やがて偽りの自分だと気づいた時、もぬけの殻の自分に戦慄し、他者の視線に恐怖し、ひきこもって

しまいます

自分の真の欲求を知りたくても、すり替えられた欲求を満たすことに奔走してきた子どもたちは、発展

的な行動を誘発するだけの欲求を感じる取ることができず、強迫的行為を繰り返し、自己を破壊して

いきます。

これまで出逢った不登校、ひきこもりの青少年たちの多くが、低年齢期の親との関わりを話して聞か

せてくれました。

「ほめてもらったことがない」

「ありがとうって言ってもらえなかった」

「何をするにも否定された」

といったようなことばかりです。

「親にとっていい子の時とわがままを言った時の親の態度の落差が激しかった」

「この家で安全に暮らすためには、親の期待を読み取るしかなかった。でも他の兄弟とは違い、

僕にはそれに応えきれるだけの能力はなかった」

これらの状態の子どもたちが、存在証明をかけて、親にとって気づきやすいよう痛みを与える

メッセージを送り始めます。

不登校、ひきこもり、家庭内暴力、非行行動、いずれもが自分の存在に気づいてもらうための

精一杯の主張です。

それらは親を疲弊させ、今さらながら存在に気づいてもらえても、かえって存在を容認してもらえる

結果とはなりません。しかし、気づいてもらえるだけでも命がつながる思いなのです。

ありのままを認めてもらえず、期待にそえなかった子どもたちは、親の不幸を自分のせいだと思い

込み、偽りの自己から脱却できぬまま人生が制御不能となってしまうのです。 

 

 

家庭教育講演会
『ひきこもりの終わらせ方』 8月23日(土) 熊本市
『脱ニート・ひきこもり』    8月24日(日) 春日市
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感謝と受容

いかなる問題も解決のスタートラインに立つために重要なことは「受容」です。

現実から目をそらさずに、現実からスタートするということです。

わが子が不登校になる。わが子がひきこもる。これらをありのままに見ることです。

「〇〇だから仕方がないんだ」と都合のいい理由づけをしたり、「親として失格だ」といった過度の

罪悪感で親自身がひきこもってしまうのではなく、起こっている問題をそのまま受け容れるのです。

しかし、この現実は苦痛を伴うだけに、なかなか受け容れられません。本人も同じことです。

否認」のもう一つの理由は、

それは、これまでが否認することが通常的にあったからと言えます。

不登校やひきこもりが生じてしまう機能不全家族では、感情や苦痛を否認することが家族間の

暗黙のルールとなってしまっています。

感じたことや思うことを自己主張することを許されずにきました。

ですから、目の前の現実を受容することには不慣れで、臆病になっています。

では、どうすれば少しでも受容できていけるでしょうか。

「我に艱難辛苦を与えたまえ!」までにはなれなくても、せめて「目の前の苦悩も与えられた恵み」

と受け止めてみることです。

恵みということは、その先に「豊かさ」が待っています。

その豊かさは、自己の成長であり、家族の絆の深まりです

であれば、感謝の気持ちが生まれるはずです。

感謝があれば、恵みとして何かを学べるはずです。学ぶためには、謙虚に現実からの問いかけに

答える姿勢が必要です

その姿勢が出来た時、受容も自ずと出来てきます。

不登校、ひきこもりとは言っても、わが子の命をとられたわけではありません。消息がつかめない

わけでもありません。無事であるわけです。

でもこの無事であることがあたりまえになっていて、わが子がここに居てくれることに感謝すること

を忘れていなかったでしょうか?

足るを知る者は富む」(老子経)

「あたりまえのことをも与えられた恵み」と感謝できる姿勢が傲慢さを抑え、謙虚さを養ってくれます。

おかげさまで、ありがとうございます

この言葉が「受容」の姿勢を作ってくれます。 

 

 

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お盆の帰省

昨日は、亡き父と先祖のそれぞれの墓所へお参りに行ってまいりました。

行き帰りの途中、車の渋滞を見ながら思いました。

「故郷へ帰る慣習はいつまでも残しておくべきだろうなぁ」って。

原風景」という言葉があります。皆さんの原風景にはどういうイメージがありますか?

今ある自分の原風景は、どこにどのようにしてあるでしょうか。

私は、今目の前のわが子の不登校やひきこもり問題の解決のために、「原家族」を振り返ること

を勧めています。ひきこもり問題などを解決するためには、少なくとも三代はさかのぼる必要が

あります。つまり、当事者の祖父母の代です。両親がそれぞれどのような生い立ちをしてきたか。

特に親との関わりがどうだったかを振り返ります。

また、当事者からしておじやおばにあたる両親の兄弟関係。

わが子との関わりにおいては、両親の親、兄弟との関係、「原家族」がまさに原風景となります。

この家(一族)に誕生し、家族との人間関係を営んできた。そこには、受け継がれた家族神話

あり、家族内だけで支持されてきた偏った見方が、様ざまな抑圧を生み、家族本来の機能を歪め

てしまったことに気づくべきでしょう

墓前に手を合わせ、生命の初発に立ち戻って感じてみてください。先祖あってのわが身です。

わが子の生命の在りようを大切にしてこれたでしょうか。

生命への感謝があれば、その目的・役割に気づくことができます。

わが子の個性(目的・役割)を大事に育てられたでしょうか。尊重できたでしょうか。

家族」に生じている問題は、「家族」の反映です。

故郷へ帰り、幼きころの心象風景に想いをはせてみてください。

きっと、置き忘れてきた何かに気づけるはずです。それがわが子の問題を解く鍵となるのです。

「困った時は、原点に返れ」です。

 

 

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不登校の増加に思う

8日の新聞に「不登校」の増加の記事が出ていました。小中学生が07年度は計12万9254人で、

2年連続で増加。特に中学生は過去最高を更新したようで34人に1人にあたり、どのクラスにも

1人はいるという状況のようです。

文科省は、06年10月にここ福岡県であった中2のいじめによる自殺が社会問題化したこともあり、

「嫌がるものを無理に行かせることはない」と考える保護者が増えたことなどが増加の理由とみて

いるそうです。

実際そうなのでしょうか?

私は、この2年が特別増えたわけではなく、それまでが体調不良が伴えば、不登校ではなく病欠

扱いにしたり、保健室登校を出席扱いとしたりなどの数字操作で強引に減らしていただけと思って

います。不登校が減る要因が見当たりませんので、減少するはずがありません。

スクールカウンセラーの配備や適応指導教室の設置が功を奏しているとの意見が多分出てくる

とは思いますが、実際には機能していないことが実状です。

相談を受けていて03年ぐらいから保護者の意識に変化が出てきだしたことは感じていました。

特に05年後半から何かが大きく変わった気がします。ですから、06年のいじめ自殺の影響とは

別の何かがあることを私は感じています。

この記事を書いている途中、たまたま見た統計資料で、20歳から29歳の自殺者数の推移で、

03年、05年と急に増えているというものがありました。統計局のものです。

これらも何か関係があるのでしょうか?

何がどう変わったかというのは、正直はっきりとしたものは言えません。

ただ、「様子を見ていればそのうち・・・」との楽観論から不登校が長期化し、「もうどうにもならない」

との悲観論からひきこもりが高齢化していっている気はします。

いずれも、保護者が動かなくなってきたと言えるでしょう。

いや、動けないのかも知れません。怖くて。何を恐れているのか。

うかつに刺激してしまうと、思い余って自殺されたり、家庭内暴力やわが子から殺されることをです。

青少年の傷害、殺人事件、特に親族殺人などの年間推移の統計資料を詳しく調べてみると何かが

推察されるかも知れません。

思春期の子どもへの関わり方に苦慮している親御さんたちの話はよく聞きます。また、支援活動の

中でも、「子どものいやがる事は厳しく言えない」とか「いやがる顔は見たくない」「きらわれたくない」

といった声もよくあります。

総じて考えると、対応が分からず事態を見送ってしまっているということなのでしょう。

しかし、であるならば対応策を知るための積極的な動きがあってもよさそうだがと思うのですが、この

動きが実は鈍くなってきているのです。学ばない親たちの増加。

ここには、親自身の生き方の問題が反映している気がしてなりません。

 

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親が変われば子は変わる?

 「先ず親が変わらなければ」という言葉は、よく聞かれますが、いささか言い古されたきらいがあり

ます。こういった言葉が出ていても、「変わろうとしているのだろうか?」と首をかしげたくなることは、

決して少なくありません。恐らく、「変わらなければ」とは言っても、何をどう変えればいいのかが、

全く分かっていないのだと思います。中には、色々な相談窓口へ行ったり、講演や研修を受けた

だけで、変わったような気になっている方も多いようです。耳学問が一種のトランキライザー(精神

安定剤)になっているケースです。

当事者家族の集まりなどで、一生懸命他者に「親が変わらなければ」と勧めている方を拝見したり

する場合がありますが、そういう人にかぎって、10年近くもわが子の問題解決は出来ていなかった

りがあります。

どう変わっていけばよいのかと言いますと、わが子へ気づきを与えられる変化が必要だということ

です。当人に気づきがなければ、親がどう変わろうと子は変わりません。

わが子に気づきを与えるためには、先ず「親自身の問題として受け止めてくれるようになった」と

感じてもらえることが必要です

「学校の責任」「先生が悪い」「親がダメだと思っている世間の偏見が悪い」「格差社会が悪い」など

と言っている内は、何も変わりません。

なぜ学校へ行かないのか、なぜ働かないのかとかいった理由が分かり難いだけに、とかく原因分析

をしてしまいがちですが、同時に「こうなってほしい」といった未来像へ向けた解決志向の視点が

大切です。そのために、どういう状況になったら解決したと見なされるのかを明確にする必要があり

ます。

単に学校に戻ったり、働き出したりが解決ではないことは、これまでにもお話しております。

不登校、ひきこもりが無くなったら全て問題はなくなるのかを考えてみられたらいいです。

解決志向は、今何が出来て、何が出来ないでいるのかを明瞭にしていきます

 できないでいることをできるようにしていくことを実行していかなければなりません。

また、うまくいかなかったやり方を何度も繰り返さないことです。意外にこれが多いものです。

状態の改善は望んでいても、そのために自身の方針を変えることには抵抗を感じるのです

それがたとえ誤っていも。

「生きかたの見直し」これが、「親が変われば子は変わる」の真意です。





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何度も同じことの繰り返し

ひきこもりという現象は、毎日同じことを繰り返していると言えます。

目が覚め、食事をとりその日を漫然と過ごす。そこに何かの変化をつけることもなく、家族もまた、

その光景があたりまえのようにその日を終える。

「いつになったら動き出すの?」

「そのうち動くよ」

「いつもそう言うじゃない。なぜ動かないの?」

「自分なんか受け入れてもらえないよ」

「またそれを言うの」

「・・・・・」

これは、変化が起こること、変化をおこすことへの怖れです。

親も子も、変化することで何か新たなものが生じてしまうことが怖いのです。

変化に対応できないという課題を親も子も抱えています。 

変化に対応できるためには、柔軟さ必要です。硬直化されたコミュニケーションの中でバランスを

保っていた親子は、柔軟な思考を欠き、たとえ状況が改善される可能性が見える変化に対しても、

それを拒もうとします。 一旦固定化されてしまえば、それが苦悩の源泉であっても、安定が崩れる

かのような錯覚に陥るのです

柔軟な思考にするためには、囚われをはずすということです。

人は認識を深め、気づきのレベルを高めることで、世界観が広がります。

自己の認識にないものは、存在自体がないのです。

人はよほどの自分育がない限り、親の世界観以上の視野をもてません。

閉塞的環境の住人となった不登校、ひきこもり、ニートの家庭は、先ず親が価値観の大転換

いった変化への挑戦をしていかなければならないのです。

 

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質問で解決が決まる

昨日は、家庭教育無料講座でした。

『不登校・ひきもり全て答えます』と題して、参加者の方の質問に答える形式を取りました。

事前に配られた質問用紙に匿名で自由に書いていただきましたが、質問をしてもらうという手法は、

実は問題が見えているかどうかを確認できる有効な手法なのです。私はかねてより、講演や講座

の後、出来るだけ質問をしてもらうようにしています。私自身が、質問をしてもらうことで、発見でき

ることが少なくないからです。時に「こんなに具体的に質問に答える講師はあまりいませんでした」

と聴講者に言われることもありますが、私は話す内容を用意した講演よりも、その場で出た質問に

答える方がかえってやり易いんです。事例でお答えできますしね。

昨日お話した中でひとつご紹介しましょう。

「仕事が長続きせず困っています。(30歳)」「就職しないで家にずっといます(27歳)」

こういった質問の際、「どうしたらいいですか?」と聞かれます。「どうしたら」つまり解決法

真っ先に尋ねられます。ここで大切なことは、解決法、方法論は、先ず何が問題か明確にしてか

ら出てくるものだということです。解決すべきより優先順位の高い問題は何かということです。

また、悩みは必ず、不快や苦痛を伴いますので、周囲としてもなんとかすぐにでもその苦痛を取り

除いてあげたいと自然に思うものです。手っ取り早くやれる方法(解決法)が、話を聞いてあげること

です。一人で心に溜め込んでおくと苦しいですから、ただ黙って聞いてもらえるだけでもそれなりの

効果は確かにあります。しかしこれは、解決法というよりも対処法です。その場限りのもっというと

その場しのぎの苦肉の策です。

この聞いてあげるとゆっくり休ませてあげるが相まって、長期化してしまうことが実は多いのです。

精神科医の西城有朋氏は、自身の著書の中で〈ダメな精神科医の見極め方〉の一つに

二言目には「とにかく休め」を言う医者と述べています。もちろん、患者の状況にもよりますが、

不登校やひきこもりの相談を受けている様ざまな場所でも、この言葉はよく聞かされているようです。

さんざん悩みを聞いてもらって、「もう話すことも無くなった」と聞いてもらうことすら必要でなくなり、

ただ黙って休養だけ続けている例も少なくありません。

聞いてあげたら、返してあげましょう。その悩みの解決法を返してあげるのです。その時に大切な

ことが先に述べたように、解決すべき問題は何かを明確にするということです。

例えば、不登校の問題は何ですか? 「学校へ登校していないこと」 はい、ハズレです。

ひきこもり、ニートの問題は? 「働かず、社会生活をしていないこと」 はい、またハズレです。

この答えでは、せいぜい説教するか、勘当するか、本人のやる気をただ待つかの対処法になって

しまいます。登校しないとか、働かないが問題ではなく、何かができなくなっていて、登校できず、

働けないのです。この何が出来なくなってしまっているのかを知ること最優先の課題なのです。

例えば、自宅の中ですら行動が制限され、行きたい部屋へいけない状態の子が外出などできます

か? 人間関係を構築することが出来ない者が働けますか? 面接の場の緊張に耐えられない青年

が就職できますか?

わが子が何が出来ないでいるのかを把握していない状態で、「学校行けー!」「働けー!」は新たな

傷を与え、事態をより深刻化させるだけです。それはご家族も望んでいないはずです。

周囲が当事者に手を貸すべきことは、悩み、不安への共感と共に、問題の解決です。

問題の解決のためには、

①問題は何かを把握する ②具体的解決法を知る ③解決法の実行を妨げる障害要因の排除

が要となります。

①と②は、自分で分からなければ専門家に委ねることです。特に②は解決実績のある実践家で

ないと分かりません。

③は、例えば理解、協力の姿勢の無い同居家族などです。そういった場合は、協力者は多ければ

多いほどよいですから、親戚の方とか当事者のことを小さい時から知っている近所のオジチャン、

オバチャンでもかまいません。協力者に素直に頼みましょう。

ここでかねての生きかた、人間関係が問われるのです。わが家の有事にサポーター(協力者)も

得られないような生きかたは改めましょう。世間体を気にしなければならないような風通しの悪い

家庭は、既に呼吸不全を起こしています

 

解決すべき問題が解決されてこそ、学校にも戻れるし、社会へも入っていけるのです。

質問の内容で問題認識のボタンの掛け違いが露呈されます。最初のボタンがずれていたら、

後の対策は総崩れになるです。

お申し込みはいますぐこちら!
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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ひと育て家庭ゼミナール
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家族援護士養成講座
https://www.interbrain.co.jp/course/category/family-aid/

 

【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

【熊本出張相談会】

熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

八代市厚生会館  7月31日 (要予約 0120-870-996)

相談料3千円

 

NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp

 

 

 

 


家族の絆

日々の支援活動の中で、最もうれしいことは、家族が本来の状態に戻り、絆の結び直しがはかられ、

笑顔が戻ることです。家族の蘇生力といったものを目の当たりにします。

家族は、連綿と受け継いできた未完の欲求、未解決の不安や感情を他の家族との人間関係の中で

満たそうとします。そのことが多くの過った信念、秘密、歪んだ情念を生み、家族の調和を乱します。

支配隷属といった破壊的均衡を作り出し、固定化し、変化を拒む家庭環境が成立します。

https://www.interbrain.co.jp/blog/2008/07/post-28.php家庭に何を求めていたのだろう

不登校やひきこもりといった家族病理の症状を、個人の問題としか受け止められず、責任を回避する

家庭では、子どもたちは、暴力や破壊で親たちに訴えます。

しかし、信頼関係が完全に失われているわけではありません。

子どもたちは、安心を求め危険を冒します。自身の人生を葬り、親の使命を背負うといった危険を

冒すのです。背負いきれなくなった時、反逆または許しを請う意味で自分の世界に閉じこもります。

現実から目をそらさずに受容できた家庭では、本音のぶつかりあいの後、それぞれが家族の安寧を

願っていたことに気づくことができ、分かり合い、ねじれた絆がほころび、心が解け合ってゆきます。

分かり合えず傷つけあった時期もあります。でもそれは、互いの痛みを感じあう機会でもあるのです。

その上で親子、兄弟姉妹が一つになって眼前の問題に取り組む時、家族の蘇生力が発動します。

それは凛とした潔さ、清々しささえ感じます。支援者として胸が熱くなる瞬間です。

傷つくことを恐れずにわが子に向き合ってください。

防衛は、現実を見失うといった大きな代償をはらうのです。

 

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 家庭教育無料講座 『不登校・ひきこもり全て答えます』
~当事者家族・支援者・関係者のために~
7月27日(日)13時30分~16時30分
大野城まどかぴあ 会議室3
https://www.interbrain.co.jp/lecture/

  

ひと育て家庭ゼミナール
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家族援護士養成講座
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【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

【熊本出張相談会】

熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

八代市厚生会館  7月31日 (要予約 0120-870-996)

相談料3千円

 

NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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