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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 家庭問題: 2010年11月
原因と結果の法則
世の中のことは、原因と結果の法則で動いています。
その結果が生じているのは、必然的にその結果を招くだけの原因をそれまでに作っているからです。
偶然子どもが学校へ行かなくなったり、部屋にひきこもりだすわけではありません。
ですから、解決するためにも、同じように解決するための原因を作らなければなりません。
「蒔かぬ種は生えぬ」と申しますが、種を蒔く(原因を作る)ことなく、収穫(好ましい結果)を得ることは
できません。
この当たり前のことが、実際はなされていないことが少なくないのです。
「昼夜逆転が直らない」
「やる気が見られない」
「言う事を聞かない」
と、よく親御さんから聞かれます。
では、それらが改善するための原因を作っているかといいますと、あらかた口やかましく言っている
だけです。
これでは、原因作りとは言えません。
言ってすぐ動くぐらいなら、はなからひきこもるようなことはありませんからね。
原因と結果の間には、時間の経過はあります。
種を蒔いてもすぐ芽が出ないのと同じです。
「桃栗3年、柿8年」と申しますね。
すぐに目覚しい変化が見られなくても、蒔いてさえいれば、やがて結果が出ます。
土の下の様子は見えませんが、日ごとに変化しているのです。
ですから、日々種まき(原因作り)を続けるのです。
解決のための原因作りのひとつは、習慣の改善です。
不登校やひきこもりが始まってからのわが家の習慣、始まる前からの習慣を見直してみてください。
よく見受けられるのは、家庭の習慣そのままに、子どもだけに変化、改善を期待することです。
これは無理な話です。
わが子が毎日家に居るというのがあたりまえ(通常)になってしまっている家庭では、「居る」というのが
前提で、習慣ができあがっています。
ですから、その習慣が残ったままでは、子どもに変化を起こすことは期待できません。
子どもの顔を見ない(部屋にいるから)
声をかけない(返事がないから)
行動を促さない(不機嫌になるから)
こういったかねての習慣のままでは、何も変化は起こりません。
そもそも、不登校やひきこもりが始まる前から、これらの傾向はありませんでしたか?
子どもの事に関心をもって、子どもの表情や態度の変化に気づけていましたか?
子どもへの挨拶、意識的な会話に努めていましたか?
子どもの不機嫌な顔を見たくない、過度にいやがられたくないという自分の側の理由で、言うべき
ことも言わないでいませんでしたか?
始まる前からの習慣も見直しましょうというのは、こういうことです。
昼夜逆転を改善するためには、夜更かしができない環境を作らなければなりません。
深夜、テレビやインターネットを使用できない状態を作っていますか?
朝、起床できる工夫(起こし方等)を家族でできていますか?
何よりも、なぜ昼夜逆転は改善しなければならないのか(あたりまえだからではなく)を認識させられ
ていますか?
関心をもたないとか、ほめない認めないとか、話を聞かないとか、一方的に押し付けたりとか、やる気
を減退させてしまう要因にもなっていた関わり方を、親の方から積極的に改善できていますか?
「子ども達は、親の言うとおりにはしないもの。親がやっているように真似てする」とは、よく言われる
ことです。
言っている事が一貫していない、言動と行動が一致していないでは、子どもは親を信頼できず、言う
ことを聞きません。
かねての親の態度や行動に相応して動くものです。
蒔いた種(作った原因)の通りに、結果が出ています。
わが子の不登校、ひきこもりは、身の不運でもたまたま(偶然)でもありません。
起こるべくして(原因が有って)、起こっています。
現状の放置(無為無策)は、確実に事態を悪化、深刻化させます。
招いた原因を知り、改善、解決に導く原因を作る「学び」が、親御さんに必要なのです。
ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/11/post-2.php
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年11月25日 16:50
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