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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 家庭問題: 2008年4月
硫化水素自殺~死に急ぐ若者たち
連日、硫化水素による自殺の報道がされている。
記事によると今年に入ってからでも、2月29日24歳男性、3月27日27歳男性、
4月17日18歳男性、4月19日28歳男性、25日には都内で3名、北九州で
46歳の男性、26日には大分で31歳女性、古賀市で26歳男性、横浜では17歳
の男子高校生が自殺している。
今年1月ごろからインターネット上にその手口が紹介されるようになったと記さ
れているが、何の目的でその生成法を書き込むのだろう。また、若者達は何故
死に急ぐのだろうか。
これからの自分自身を考えた時に、明るい未来がそんなに想像できないのだろうか。
きっと未来自体を想像できないのだと思う。一年後、十年後の自分を想像すると
いった習慣がないのだと思う。将来を悲観するというよりも、未来なんてその時に
なってみないと分からないといった感じなんだろう。だから、目の前の辛い現実を
解決できた将来を想像できず、その場から逃げることを選択してしまうのだろう。
想像力の貧困さを考える時、いじめ問題にもいたる。これ以上痛めつければ死
んでしまう。ということすら想像できない。
何れの問題も、想像力の貧困さと生命の軽視がある。
背景には、生まれた時から豊かに物に囲まれ、あたりまえの世界観の中で生きて
いるからだろう。新たなる創造は、想像力から生まれる。あたりまえにある世界で
は、想像力をはたらかせる必要がない。
生命もまさに生まれた時にはすでにある。親から命を受け継いだという意識すら
無いのだろう。この若者たちが生命に気づくのは、自らが死を考えた時かも知れ
ない。しかもそれを苦痛を感じなければならない忌まわしいものと。
だから、その生命を抹消することで苦痛から逃れようと死に急ぐのだろう。
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年4月29日 11:42
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