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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 不登校: 2015年11月
ひきこもり現象への疑問⑤
ここには、自己認識が大きく関わっています。
無条件に自分が受け入れられ、求められるといった実感を得られずにきたため、
自己承認ができていないのです。
人は、ありのままを認めてもらえずにくると、常に自分を取り繕ってしまうように
なり、自身まで欺くようになります。
ありのままを認めてもらえない状態というのは、「条件つきの愛情」で親から接せ
られた場合です。
「条件つきの愛情」というのは、親の期待に応えられたときだけ、愛されるといった
ものです。
これは、無意識のうちにそうしてしまっていることが少なくないのです。
つまり、わが子が期待しているようにふるまってくれているときは、機嫌がいいの
ですが、そうでない場合、途端機嫌が悪くなったり、あからさまに表情が曇って
しまうのです。
勉強やスポーツで頑張ったときには、とても褒めてくれるのが、あまりいい成果
を出せなかったときには、励ましもないといった態度ですと、子どもは「てがらを
立てなければ、認めてもらえないんだ。愛してもらえないんだ」と解釈します。
「いいも悪いも丸ごとは受け止めてはもらえないんだ」と、自分の中に否定する
自己を作ってしまいます。
丸ごとそのままを親から認めてもらえない(愛されない)となれば、健全な自尊心
や自己信頼感といったものは、育まれません。
親からでさえ認められないとなると、他者から必要とされる、好意をもって受け
入れられるといった意識を持ちえず、どこへいっても疎外されてしまうという不安感
がぬぐえなくなるのです。
結果、人を恐れるようになってしまうわけです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2015年11月 7日 10:15
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