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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 不登校: 2015年10月
ひきこもり現象への疑問④
何かに苦悩し、自分では解決がつかない問題を抱えてしまっているのなら、
なぜ、家族や周囲の誰かに助けを求めないのでしょうか?
これまでに、人に傷つき、人自体を怖れているからです。
そもそも、悩みを語れる親友や、心を開ける相手がいれば、ひきこもるような
対処はしていません。
自分にとって他者の存在は、自分の存在に意味を与えてくれる存在です。
ですから、人がその他者との関わりを失えば、ここに生きている存在の意味を
失うということです。
自身の存在自体を恥ずかしいと感じ、ますます人を身近にしないようになり、
悪循環に陥ります。
もともと依存的な性質が強い分、周囲に流される生き方が多かったため、
結果支配、コントロールされた思いが強まっています。
それが被害者意識となり、周囲の声を避けたがるのです。
好意的なアドバイスさえ、指示命令に聞こえてしまうわけです。
もう誰にも支配されたくないんです。
「親も誰も信用できない!」と言いますが、その“誰も”の中には、自分自身も
入っているのです。
だから、現状を打開するための手立てが自分の中にも見出せず、身を隠すこと
しか出来ないのです。
いつも申し上げているようになり長期化は、親御さんが動かないことが原因です。
ですから、なぜ周囲に解決のための助力を求めないかの疑問は、親御さん自身が
自問自答してみることでもあります。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2015年10月19日 15:54
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